いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
東京では桜が満開。
ただ先ごろの雨で散ってきましたね。
すがすがしい新緑が楽しみです。
今日も、過去のメルマガの記事からのご紹介です。
■目と目を合わせる
最近は、世界で活躍できる子どもを育てる、
といったキーワードもよく目にします。
いわゆる「グローバル教育」ですね。
英語教育が盛んになってきているのも、
そのひとつと言えるでしょう。
先日、ある本を読みました。
それは子育ての本でした。
その中に「グローバルコミュニケーション」に
ついての話題があり、とても共感しました。
著者が言うには、
「グローバルに活躍できる子どもに育てるために、
(わが子に)まず教えたのが、アイコンタクト」
たしかに、日本人はアイコンタクトが苦手、
あるいはその習慣が薄い傾向があります。
「目と目を合わせる」って結構恥ずかしかったりします。
私もその一人でしたが、ドイツに留学して、
「アイコンタクト」の重要性を肌で感じました。
目と目を合わせる、たったそれだけなのですが、
とても重要な「コミュニケーション」だと気づいたのです。
たとえば、スーパーで買い物をすると、
レジのおばさんが目を合わせて、
「今日も素敵な一日を!」
と笑顔で声をかけてくれる。
デパートや駅のドアを通るときに、
前の人が開けたままおさえてくれる。
「ありがとう!」「どういたしまして」と、
アイコンタクトのコミュニケーションが生まれる。
バスに乗るときには運転手さんと、
目と目を合わせてあいさつ。
この感じが、とても気持ちがいいのです。
たった「目を合わせる」というだけの行為、
それだけで気持ちが通じる。
そのことに「いい習慣だなぁ」と思いました。
■教室でも実践してみる
ピアノ教室で、あいさつを大切にされている
先生もきっと多いと思います。
礼儀を大事にすることは、習い事において、
重要なことだとお考えなのでしょう。
私もそう思います。
でも、最近の子はあいさつできない(あるいはしない)
ことが少なくないですよね。
ただ、そんな子に「あいさつしなさい!」と
強制するものでもない気がします。
(自発的にするからこそ価値がありますよね)
当たり前ですが、だからこそ私は必ず子どもたちの
「目を見て」あいさつします。
彼らが目を合わさないで挨拶したら、
目をのぞき込むようにして、またあいさつします(笑)
そしてできたら、
「目を見てごあいさつができて嬉しいなぁ」
とつぶやきます(笑)
すると、目を合わせてあいさつすることが
いいことだと思うようになるようで、
だんだんそれが自然にできるように
なってくるように感じます。
■ピアノレッスンの「目的」とは?
ピアノのレッスンは、生徒と先生の
コミュニケーションが重要ですよね。
そして、音楽をする(あるいは習う)理由は、
音や音楽、そしてピアノを通した、
心の会話(コミュニケーション)にあると思います。
ある先生が、
「レッスンの目的は、良い聴衆を育てるため」
とおっしゃったことが深く印象に残っています。
ここでのポイントは、演奏者ではなく
「聴衆」であることでしょう。
音楽や演奏者に敬意を持ち、心で音楽を味わい、
そこから何かを感じることができる人。
会話において「聴くこと(傾聴)」が
重視されるのと同じように、
音楽も「聴き方」ができるようになれば、
それに比例して、演奏も上達する。
つまり、先ほどの先生の言葉の意味とは、
「音楽を通したコミュニケーションができる人を育てたい」
ということに他なりません。
相手をきちんと認め、心を近づける重要性において、
そして、
音楽を通したコミュニケーションを目指すために。
その第一歩である「あいさつ」そして「アイコンタクト」。
ピアノのレッスンをする上で、そして教室を続けていく上で、
これからも大切にしたいな、と思ったりします。
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