いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
いよいよ進入学シーズンですね、
新しいランドセルの後ろ姿が可愛らしいです。
今日も、過去のメルマガの記事からのご紹介です。
■ある日ポストに入っていたものとは…
先日、家のポストにチラシが入っていました。
見るとサッカー教室のお知らせのようです。
普段、参考のためにいろいろなチラシを見ていますが、
このチラシには「あること」を感じました。
今回はそれをシェアしてみますね。
■チラシの勉強はチラシから
その前に、ピアノ教室の生徒募集でも、
チラシを活用している先生は多いですよね。
ただ、最近はチラシの効果が薄くなっている、
というお話もよく聞きます。
チラシの反応率を上げる工夫はいろいろありますが、
実際の「チラシ」から学ぶのが早いです。
ポスティングや新聞の折込チラシを日々眺めて、
「ん?何か気になったな…」
と感じたチラシはストックしておきます。
それが自分や家族が興味ないチラシであっても、
なぜか気になったものは取っておきます。
そして、時間のあるときに、
「なんで自分はこのチラシが気になったのか?」
を一つひとつ検証してみます。
キャッチコピーだったのかもしれません、
目立つデザインだったのかもしれません。
もしかして、手書きだったからかもしれません。
いずれにしても、人(自分)の目をとめる
「何か」があったことは確かなわけです。
その「何か」を考えてみる。
これだけでもいい勉強になります。
マーケティング脳は、身近なもので
鍛えられるものなのですね。
■先ほどのサッカーのチラシは…?
話がそれましたが、先ほどのチラシです。
単純に言えば、サッカー教室の団員募集、
というのがチラシの目的のようです。
ただ、チラシの全面に書かれていたのは、
「団員募集」についてではありません。
募集については、最後にチラッと書いてあるだけ。
では何が書かれていたか?それは…
「指導者(コーチ)の思い」です。
もっと言うと、
「自分(指導者)はこんなにサッカーが大好きだ!」
という部分です。
しかもかなりの長文です。思いの丈をつづる
ラブレターみたいな感じです。
ただ、引き込まれます。
自分(指導者)が子どもの頃にサッカーに出会った
きっかけから、挫折を経ても続けてきたこと、
指導者になった経緯、子どもたちとの出会い、
この仕事がいかにやりがいがあるか。何より、
「サッカーが好き」「サッカーを教えるのが好き」
という部分がにじみ出ています。
この文章は文字が多くて細かいので、
興味のない人は一切読まないでしょう。
そもそも、一瞬で捨てられるかもしれません。
でも、興味のある人であればどうでしょう?
「うちの子、サッカーやりたいって言ってたな…」
そんなお母さんが見たら、きっと隅々まで読むでしょう。
そしてきっとこう思うでしょう。
「この先生、ほんとサッカーが好きなのね!」
この感覚です。とてもポジティブです。
そしてこれが「先生に興味が湧いた瞬間」です。
■人は「大好き」な人にお願いしたい
先日、ある自転車やさんの看板にありました。
「修理が大好きな自転車屋です!」
ふつう、修理というと手間がかかって大変で、
どちらかというと嫌う人が多いイメージ。
それが「大好き!」という自転車やさん。
どんな人か知りませんが、
「きっとお仕事が好きなんだろうな」
「ていねいに修理してくれそうだな」
と思わず思ってしまいました。
きっと地域の人も同じように思うでしょう。
そして、何かあったらそこにお願いするでしょう。
ここがポイントです。
先ほどのサッカー教室もおなじことなのですが、
「人はそれが大好きな人にお願いしたい」
と思うものだということです。
サッカーを教えるのが大好きな先生、
修理をするのが大好きな自転車やさん。
「大好き」からにじみ出てくる「情熱」に
反応したからこそ、一歩歩み寄ってみたくなる。
■これはピアノの先生も…
まったく同じことがピアノの先生にも言えるでしょう。
「ピアノを教えるのが大好きです!」
という先生に人は、仕事への愛情や情熱を感じ、
好感を抱くことは少なくないでしょう。
もし同じタイミングで、2つのピアノ教室の
チラシがポストに入っていたとします。
ひとつは、生徒募集!だけをメインにした、
ありきたりなキャッチコピーや場所だけを記したもの、
もう一つは、先生の仕事に込める思いをメインにした、
「大好き!」を前面に出したチラシ。
ピアノを習わせたいお母さんが見たとしたら、
どちらにお問い合わせをするでしょうか。
大事なわが子を、どちらのピアノの先生に
お願いしたいと思うでしょうか。
人は大好きな人にお願いしたくなる。
覚えておきたいことの一つですね。
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