おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という書籍です。
クラシックには本当に数えきれないほどの
名曲があります。
それぞれの名曲には、作曲の背景や仕組み、
構成などの要素があり、それらを知ることで、
名曲をもっと楽しむことができます。
今回はクラシックの名曲を「形式」というキーワードで
読み解いていく書籍のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「クラシック音楽を聴いたりする時、作曲家や演奏家の
経歴だけでなく、曲の仕組み、成り立ち、構成などを
知っていると、どんなに楽しいでしょう(中略)名曲の
形式を分析し、その曲の背景を知り、クラシック音楽を
もっと楽しく聴きましょう」
とあります。
本書は、クラシックの名曲80曲を取り上げ、
さまざまな角度からアプローチすることで、
あらためてその魅力に迫る一冊。
巻末にもありますが、本書は2010年4月に出版された、
「クラシックの聴き方入門~名曲のスタイル分析全80曲」
を文庫化したもの。
本書の内容を、目次からご紹介してみましょう。
目次
序 章 動機(モティーフ)
第1章 2部形式・複合2部形式
第2章 3部形式・複合3部形式
第3章 変奏曲形式
第4章 ロンド形式
第5章 ソナタ形式
第6章 ロンド・ソナタ形式
第7章 カノンとフーガ
第8章 オペラ
第9章 宗教曲
第10章 いろいろな曲種
第11章 クラシック音楽のジャンル
おわりに
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◆(2)クラシックの魅力を名曲の「形式」から読みとる
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どんなに時代が変わっても、
クラシック音楽は根強い人気があります。
それだけ魅力を感じる人も多いわけですし、
もちろん私もその一人です。
クラシックの人気は、これまでたくさんの関連書籍が
出版されていることからもわかります。
今回ご紹介の書籍もその一冊ですが、名曲を
「形式」
というキーワードでくくって紹介している本は
これまであまりなかったように感じます。
形式というと難しいイメージがありますが、
本書ではこの部分を分かりやすく解説。
たとえば「変奏」を「変装」に置き換えたり、
3部形式の
サンドイッチ形式といった感じで説明したりと、
分かりやすい例えで解説しているので腑に落ちやすいです。
また、名曲にまつわる知らなかった事実もあったりと、
読んでいて面白かったりします。
(胃腸薬のCMでおなじみのショパンの前奏曲第7番は、
「胃腸」と「イ長調」のゴロ合わせを狙ったのだとか)
1曲につき、2~3ページとコンパクトにまとめて
いるので、読みやすくとっつきやすい印象です。
なるべく専門用語は使わずに分かりやすい文章を、
という著者の配慮を感じます。
クラシックファンはもちろん、興味はあるけれど、
どんな本を読んだらわからない…という人には、
文庫という手軽さもあるので良さそうです。
教室に一冊置いてあれば、
大人の方も手に取るかもしれませんね。
ご興味のある先生は、お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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弊社サイトで連載している、
「人生で大切なことはすべてピアノ教室で学んだ」
第24話を公開しました。
今回のテーマは「指導者とは?」そして、
「行動することの大切さ」です。
お読みいただけましたら嬉しいですね。
それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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