おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「赤松林太郎 虹のように」

という書籍です。

著者は「闘うピアニスト」で著名な、
赤松林太郎先生

全国でのリサイタルや講演などはもちろん、
洗足学園音楽大学の客員教授として後進の指導もされています。

今回は、その赤松先生によるピアニズムと
独自の思考を語り尽くした一冊のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の第5章の冒頭から引用すると、

「私が書いたものが、何か一つでも考えるきっかけとして、
ピアノとともに生きている人たち-ピアノ学習者、
プロフェッショナルを志している若いピアニスト、
そして指導者の皆さん-に響いてくれたらうれしい」

とあります。

本書は、ピアニストである赤松林太郎先生の
音楽家としての道のり、そして思考を織り成した一冊。

「あとがき」にもあるように、

第I部と第II部は本書のための書き下ろし。

第III部では、ブログやFacebookでの投稿を
本書のために補筆・再録したもの。

また、生活情報誌「シフォン」での
連載コラムを転載したものも含まれています。

主な内容を目次からご紹介してみましょう。

第1章 ピアニストとして生きる
第2章 あふれる音楽
第3章 パリ
第4章 ハンガリーの丘で
第5章 ピアノと向き合って
第6章 闘うピアニスト
第7章 虹のように-ヨーロッパからの手紙
第8章 音楽の万華鏡

あとがき

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◆(2)本気で音楽家を目指す音大生は読んでおきたい一冊

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現在、音楽家やピアニストを目指して、
邁進している音大生の方も多いことでしょう。

ただ、プロの音楽家として生きていくこと、

コンサートピアニストとして生計を立てることの
難しさは、多くの人が認めるところだと思います。

そこには卓越した技術や知識はもちろん、
文化人としての教養、人を惹きつける人格、人柄、

さらにコミュニケーション力なども必須です。

そして何よりプロフェッショナルとして
生きていくための「覚悟」が必要。

揺るがない信念と共に、音楽や人間に対する
深い愛情がなければ難しいでしょう。

本書は、著者の赤松林太郎先生の生き様から、
ピアニストとして必要な「何か」が見えてくる一冊。

音楽に囲まれた幼少期からヨーロッパでの武者修行、
帰国後の活動や、その根底にある思考法。

作品への向き合い方や、練習法、ピアノ指導の秘訣…

音大生に限らず、ピアノと共に生きる人にとって、
大きなヒントを受け取ることができるでしょう。

私もすでに何度も読んでいますが、
心に残ったフレーズをご紹介すると、

「『今、何ができるのか』を行動原理に
しなければ、羽を広げる場所すら得られない」

「言葉で言い表せないものを表現するのが、
音楽家の仕事である」

「言葉を磨く作業を繰り返すうちに、感性が鍛えられてくる。
そうすることで、直観の神秘にぶつかる瞬間が得られる」

「ヴィジョンはいつも言葉にしておかなければならない」

「問答を重ねることで、生徒は証明問題を
解いていくようなプロセスを経る」

「封印された作曲家の想いを紐解くのが、
再現芸術者の仕事だ」

「その弱い音に色を戻してあげることが、
僕たちの使命なのだ」

なお、赤松先生は「ピティナ・ピアノ曲事典」にて、
膨大な作品のレコーディングをされています。

本書によると、再生回数は75万回を超えているそうです。

★赤松先生の音源提供曲一覧

音楽家を目指す人はもちろん、
ピアノ指導者も一読しておきたい一冊。

ご興味がおありでしたら、お手に取ってみてください。

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『 赤松林太郎 虹のように 』 赤松林太郎・著

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◆(3)編集後記

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今回ご紹介の本の著者である赤松林太郎先生。

いよいよ「ピアノ講師ラボ」の次号12月号に
ご登場が決まりました

今回は、異例の2回シリーズということで、
次号12月号が「前編」、1月号が「後編」となります。

12月号の対談のテーマは、

「生徒の最高の演奏を引き出すピアノ指導の極意(前編)」

赤松先生の音楽家への道のりから始まり、
「音楽とは?」という深い問い、

そして、ピアノ教育で最も大切なこと、
「正しい楽譜の読み方」など、

まさに今日からのレッスンで
活用できる具体的なお話が満載です。

【CD1】
●赤松林太郎先生のご紹介と留学時代のお話
●赤松先生が考える「音楽とは?」
●ピアノ教育でこれだけは大切だと思われること
●良い演奏とは○○だけは犯さないこと
●レッスンでもっとも重要なポイントはこれだ!

【CD2】
●言語化することと表現することの関係とは?
●インヴェンションを使っての「正しい楽譜の読み方」
●弾けなければ新たなエチュードを作ってあげる
●本当の「暗譜」とは音符を覚えることではない
●四期を教えるために本当に必要なことは○○

これは赤松先生のファンの先生は必聴でしょうね。

なお、赤松先生の対談を「前編」からお聴きになりたい先生は、
必ず11月30日(木)までにご入会ください。

※12月に入ってからのご入会の場合、システムの関係で、
1月入会となり「後編」の対談からスタートとなります

なお、こちらに赤松先生との対談の詳細を
アップしましたのでご覧いただけたら幸いです。

★【予告】ピアノ講師ラボ12月号

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。

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