いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という書籍です。
ピアノは鍵盤を押せば音は鳴りますが、
決して簡単な楽器ではありません。
いい演奏を目指すためには、やはり
「テクニック」が重要になってくるからです。
そこで今回は、関連する書籍のご紹介です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今日のチェックポイント◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本書の巻頭の「はじめに」から引用すると、
「この『演奏テクニック編』では、とくにピアノ演奏に
必要なテクニックについてのご質問に答えました(中略)
ちょっとヒントがもらえたら、思いのほか簡単に解決する
悩みもあるんですよ。テクニックは実践がすべて!ぜひ、
実際にピアノの前に座って、音を出してみてください」
とあります。
同じ「はじめに」にもありますが、
本書は1999年に出版された、
「ピアノの悩みを解決する本」
の全3巻の内容を踏襲し、6冊の本に
リニューアルしたシリーズの中の一冊。
もとは「月刊ピアノ」誌のQ&Aのコーナーに
寄せられた読者からの質問に答えたもののようです。
ちなみに著者の春畑先生は、20年近く経った今も
同じコーナーを担当しているというから驚きです。
質問を寄せた読者は年齢も演奏レベルも異なり、
本書も、様々な人からのお悩みに答える、
という形で構成されています。
主な内容を目次からご紹介してみましょう。
【第1章】姿勢とタッチの悩み
座り方を教えて!
身体でリズムをとりながら弾いちゃいけないの?
タッチが弱いと言われます
タッチが強いのはいけないこと?
鍵盤を叩きつけてしまいます
強弱がうまくつけられません
鍵盤から指が離れる瞬間の音って?
【第2章】やってみよう、さまざまなテクニック・マスター法
16分音符がなめらかに弾けない
両手で16分音符を弾くとバラバラになっちゃう
速いパッセージのところで弱音が保てない
「幻想即興曲」が弾きたいのに
1オクターブを越えた分散和音が苦手
分散和音を弾くと親指にアクセントがつく
オクターブの連続が速く弾けない
(以下、中略)
【第3章】リズムに強くなろう
リズムがうまくとれない
テンポの速い曲が弾けない
なんだかハシっちゃうらしい
左手「8分音符」&右手「3連符」が弾けない
タイがたくさんつくと弾けない
8分の9拍子が弾けません
3連のハネと16分音符の付点が区別できない
【第4章】表現力をつけるには
左手が強くなってしまう
ズンチャッチャッが邪魔するの
弱い指ではメロディが出せない
左手のメロディが出せない
アゴーギクって何のこと?
リタルダンドが苦手
どうしたら感情を込めて弾けるのか?
どうしても雑な弾き方になります
ロマンチックに弾きたい
音色の重さ、軽さをコントロールしたい
おわりに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆(2)ピアノ学習者が抱えるお悩みに快答
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ピアノは簡単な楽器ではありません。
だからこそ、きちんと先生について、
じっくり学ぶ必要があるわけですが、
時には先生に聴けない悩みがある…
そんなケースもあるでしょう。
今回ご紹介の「ピアノのお悩み解決クリニック」の
シリーズは、実際の読者からの「質問」に、
作曲家の春畑セロリ先生が、ご自身の経験をふまえて、
ていねいに、そして軽快に回答。
質問者に寄り添い、ときには叱咤激励して、
真摯に問題に向き合うご姿勢を感じます。
今回の「演奏テクニック編」では、
下は10歳の女の子から、上は63歳の男性まで、
合計50ものお悩みに対して、例えを交えながら、
まさに「快答」されています。
私がなるほどと思った箇所をご紹介すると、
「問題は、叩きつけているかどうかではない。
いい音が出せているかどうかです」
「連打でもっとも重要なのは、
鍵盤から手を離す速度です」
「パノラマ読み、フォーカス読み、虫眼鏡読みがオススメ」
「心に描く絵のように、曲の魅力を描きましょう」
「音色をコントロールするときは、手や腕が俳優さんです」
本書は、ピアノ学習者が読むのはもちろん、
たとえば現在ピアノを教えている指導者が、
「もし自分が同じ質問をされたらどう答えるか?」
を熟考して文章にしてみる。
「言葉だけ」で伝える難しさを感じるとともに、
指導力を磨くことにつながるかもしれません。
ピアノの演奏に悩む生徒に読ませたり、指導者が
本書からレッスンの「ヒント」を探すのもありでしょう。
ご興味がおありでしたら、お手に取ってみてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 ピアノのお悩み解決クリニック 演奏テクニック編 』春畑セロリ・著
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆(3)編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おかげさまで、先月出版された、
「現場の先生直伝 生徒が夢中になる!ピアノ教室アイデアBOOK」
たくさんの先生にお読み頂いているようで、
とても嬉しいですね。
今回の第2弾は「教室運営」がテーマ。
第1弾も併せてご活用いただけると、レッスンと教室運営、
両輪でお役立ていただけるかと思います。
ぜひお手に取ってみてください。
★こちらは「レッスンアイデア編」です↓
それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★全国5,079名のピアノの先生が購読する無料メルマガ
「成功するピアノ教室」ご登録はこちら
↑毎週土曜日の朝に配信中。配信解除もいつでもすぐにできます
★次回は赤松林太郎先生の対談の後編!サンプル音声もあります
「ピアノ講師ラボ」次回予告ページ
★いよいよシリーズ第2弾が発売!(11/24)
「現場の先生直伝 生徒が夢中になる!ピアノ教室アイデアBOOK」
★今年も監修しました!好評発売中のレッスン手帳2018
★レッスン手帳2018「マンスリー&ウィークリー」
★レッスン手帳2018「スリム マンスリー」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━