仕事術

メルマガ「成功するピアノ教室」vol.214(2012年8月11日配信)より

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【メインコンテンツ】~仕事の向き合い方をポジティブにすると上手くいく~
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今回は、新刊のなかでも紙面の関係で書けなかったものについて、
お伝えしてみたいと思います。

今号は、第1章の「仕事術」についてです。

●一日は寝る前に始まる

書籍では、各章に7つずつ、ピアノの先生が仕事をするうえで、
「こういう考え方もあるのでは」というご提案をしています。

第1章の「仕事術編」も、私が考える、
仕事で大切なことを7つご紹介しています。

すでに、たくさんの先生からご感想を頂いていますが、
特に感想が多いのが、

「一日は寝る前に始まる」

の項です。

私自身、仕事が思うように進まないときなどは、
焦ったり不安になったりします。

ただ、この状態を冷静に考えてみると、多くの場合、

「自分が何をすべきか見えないことから起こる」

ということは言えます。

つまり、見えない仕事のモヤモヤが、自分を不安にさせ、
「終わらないのでは…」という焦燥感を与えます。

けれども、そこは一度立ち止まってみる。
そして、自分に言い聞かせてみます。

「大丈夫。多くのものは大抵、シンプルに出来ている」

人間は、物事を複雑に考えてしまうと、
それをきっかけに不安になります。

そこで、前提として「物事はシンプルにできている」と
考えると、そこから思考がスタートできるようになります。

そして、何をすべきかを考え、紙に書き、視覚化する。

すると、本当に物事はシンプルにできていることが
理解できて、安心します。

●夜にやることリストを作る

先ほどの内容に戻りますが、「一日は寝る前に始まる」とは、
寝る前に、次の日のやることを書き出す作業です。

これはやってみると分かりますが、とてもスッキリします。

「明日やることが分かると、気になって眠れないのでは」

そういうお声も聞こえてきます。
確かにそういう人もいるかもしれません。

ただ、私の場合は書きだすことで「明日はこれだけやればいい」
という安心感を得ることにつながっています。

たとえば、本がぎっしりの本棚を眺めて、全部読まねば!
と思えば確かに大変で気が重いです。けれども、

「これとこれとこれを読めばオーケー」

と分かれば、取り組む姿勢も前向きになります。

やることが分かると、安心するのはそういうことでしょう。

●やることを視覚化するメリットとは?

私が思うに、こうした「やることリスト」を前の晩に
作ることのメリットは、

「仕事の取り組み方をポジティブに変える」

ことではないかと思います。

やることが事前に分かっていると、

「この順番で、ここを工夫してやれば良さそう」

といった「完成のイメージ」ができます。

つまり、書き出すことで

「一旦頭の中(イメージ)で仕事を終わらせることができる」

それが、安心感につながり、ポジティブに向き合うための
下準備になるのではと思ったりします。

私の場合、割とどんな仕事でも楽しみながら向き合う
ことができるように思います。

そうした「ポジティブ」な向き合い方が出来れば、
多くの仕事の生産性は上がります。

ひとつの文章を書く時でも、やる気のある時と無い時では、
出来上がった内容や質は、大きく変わります。

これはブログをされている先生ならば、
よく理解できるのではないでしょうか。

だからこそ、何とか自分の仕事にポジティブに取り組める、
そういった工夫を自分なりに持っておくこと。

こうしたことが大事になってくるのではと思います。

私の場合、それが「前の晩のやることリスト」だった、
ということなのですね。

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