いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という書籍です。
ピアノという楽器は、指で押せば音が鳴るものの、
美しい演奏のためには、地道な練習が必須です。
ただ、やみくもに練習するのでは、
かえって遠回りになってしまうことも。
今回は、ピアノの練習方法に関する書籍のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「ピアノを真面目に長時間練習しているにもかかわらず、
なかなか効果が上がらない―。本書は、そんな方々のために、
19世紀の巨匠から現代のピアノ教師まで、多くの専門家に
よって考え出された様々な練習方法をご紹介します」
とあります。
著者は、著者は、日本フンメル協会会長である岳本恭治先生。
少し前の教本メルマガでも、
岳本先生の新刊をご紹介いたしました。
今回ご紹介の書籍は、さまざまなピアノ奏法に
ついての練習方法を紹介した本。
楽譜の読み方から始まり、練習の心得、
技法別の練習ガイド、ウォーミングアップ法など、
さまざまな練習方法を提案しています。
なお「はじめに」にもありますが、本書は既刊の、
「ピアノ・脱力奏法ガイドブック Vol.1~3(3のみ上下巻)」
の姉妹編となる書籍であり、重複するところは、
それぞれのテキストを参照としています。
★参考「ピアノ・脱力奏法ガイドブック Vol.1 <理論と練習方法>」
本書の内容を「目次」からご紹介してみましょう。
【第1章】楽譜の読み方
1-1楽譜を準備する-原典版と校訂版
1-2楽譜のチェック-ピアノに向かう前にやっておくべきこと
【第2章】基本的な練習方法
2-1練習の心得
2-2上達につながる練習
【第3章】技法別練習ガイド
3-1レガート
3-2スタッカート
3-3装飾音
3-4アルペッジョ
3-5オクターブ
3-63度・6度
3-7連打音
3-8跳躍
3-9速い和音のフレーズ
3-10和音や重音の一番上のメロディを際立たせるためのトレーニング
3-11音階
3-12アルベルティ・バス
【第4章】さらに効果をあげる練習方法
4-1ノン・レガート練習法
4-2スタッカート練習法
4-3付点練習法
4-4最小単位練習法
4-5二重練習法
4-6アクセル練習法
4-7ポジション奏法練習法
4-8テクニック・フレーズ練習法
4-9分担奏法練習法
4-10休止的練習法
4-11コンパス練習法
4-12跳躍練習法
4-13逆行的練習法
4-14ピラミッド型練習法
4-15連打練習法
【第5章】ウォーミングアップのために
5-1トレーニング1-張りを持った指を作る
5-2トレーニング2
5-3トレーニング3
5-4トレーニング4-第1指のトレーニング
5-5トレーニング5-フォルデス先生の提案をさらにアレンジして
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◆(2)さまざまな練習法を紹介した上達のためのガイド
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ピアノは上達すればするほど楽しくなりますよね。
ただ、その過程においては、多くの時間、
ひたむきにピアノに向き合う必要があります。
私も小さい頃、弾けないところをなんとか
効率よく弾けるようにならないかと、
いろいろ試行錯誤して、自分なりの練習方法を
見つけようとした経験があります。
今回の書籍では、著者が長い時間と
労力をかけて得てきた練習方法を紹介。
たとえば、私が参考になったものを
いくつか挙げるとすると、
●速い和音のフレーズをを弾くための「引き出し奏法」
●上声部を際立たせる「和音練習」
●入力と脱力を連動させる「アクセル練習法」
●アップリフトを利用した「連打練習法」
などでしょうか。
ただ、譜例は多いものの、実際の手や腕の使い方、
力の入れ方・抜き方などの細かいニュアンスは、
文字やイラストだけでは限界があるため、
やはり指導者の助言が必要なのではと感じました。
ところどころコラム的に、偉大な作曲家や
ピアニストのレッスンが垣間見れる記述があり、
これはなかなか興味深いですね。
最後の「参考文献」もピアノという楽器や演奏、
テクニックの知識を増やしたいときに参考になります。
お伝えしたように、本書は、
「ピアノ・脱力奏法ガイドブック Vol.1~3(3のみ上下巻)」
の姉妹編の書籍であり、本文中にも上記テキストを参照、
とあるので、併せて読むのがベストでしょう。
生徒さんへの指導でも役立ちそうな一冊。
ご興味がおありでしたら、
お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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来月3月号は、益子祥子先生との対談をお届けします。
益子先生による「継続セミナー」などで話題の、
教室運営の秘訣について詳しくお聴きしました。
あらためて、自分の魅力をきちんと知っておくこと、
そして教室運営の根底にコミュニケーションがあること、
なにより、生徒一人ひとりを輝かせようとする、
指導者の思いが大切だと感じた対談でした。
この春から教室をあらためて見つめ直す
きっかけにしていただけましたら幸いです。
(3月号スタートの新規ご入会は、2/28が締め切りです)
それでは今日も最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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