良好な教室運営は、ピアノのレッスンの土台となります。
ピアノの先生は教えることはもちろん、
生徒募集や管理、コミュニケーションなど、
さまざまなものを抱えながら、
生徒と向き合っています。
出会いもあれば、お別れもあるのがピアノ教室。
とくにこの季節は多いかもしれません。
ただ、この「お別れ」を素敵な「旅立ち」に
しているお話を伺いました。
■「旅立ちコンサート」
弊社の「ピアノ講師ラボ」の3月号に、
ご登場された、益子祥子先生。
「生徒がやめない!ピアノ教室」の著者であり、
皆さまもよくご存じのことと思います。
今回の対談は、やはり教室運営について。
そのお話のなかで特に印象的だったのが、
先ほどの「お別れ」についてでした。
益子先生の教室では、教室を離れる際に、
またいつでも戻ってきていいんだよ、
笑顔でお別れしようね、という意味も込めて、
「旅立ちコンサート」をされるのだそうです。
最後のレッスンのときに、
おうちの方にも教室に来ていただいて、
これまでの大好きな曲、思い出の曲を
おうちの方の前で弾く。
そんな最後のコンサート。
今まで応援してくれたおうちの方に
ありがとうのお礼をしようね、という意味と、
ピアノ教室での楽しかった思い出、
ここまで弾けるようになった自分への自信、
そういったことを、もう一回、
みんなで確認する、いわばセレモニー。
さらにすごいことがあります。
入会からこれまでの間に録りためた、
「記録会」のカセットテープを贈るのだそうです。
この記録会というのは、月に一度その子の
レッスンの様子、状態をカセットに記録するもの。
一回が2分程度のもののようですが、
日にちとちょっとした雑談も含めて、
いま弾いているものを録音する。
(生徒が80人いれば80人分録っているそうです!)
たとえば、ピアノを10年続けた子であれば、
「10年分」のカセットテープがあるわけです。
ざっくり10年といえば、幼稚園の子が
高校生になるくらいでしょうか。
そして「旅立ちコンサート」のときにも、
今日弾いた曲を録音する。
いわば最後のレコーディングです。
ここでサプライズがあります。
おうちの方はこの「記録会」のことを、
ほとんど知らないそうです。
そんなおうちの方に、入会したてのころの
「録音」を聴いていただく。
聴こえてくるのは、もう大きくなったわが子の、
幼稚園の頃の声です。
10年前の、あの小さかった頃の懐かしい声。
けなげな言葉、いっしょうけんめいなピアノの音。
そのサプライズに、涙を流すお母さまも多いのだそうです。
最後に「旅立ちコンサート」で録ったものも含めて、
すべてのカセットテープを差し上げる。
「あなたはここまで弾けるようになった」
生徒さんにそうした自信を持って、
この教室を旅立ってほしい。
そして、またいつでもピアノを弾いてほしい。
そんな益子先生の思いを感じて、心が熱くなりました。
■最後のそのときに…
生徒はいずれ教室を去ります。
でもそのお別れのときこそ、
私たちが本当に伝えたいこと、
一緒にピアノを弾いてきた思い、
音楽を通して見つけて欲しいもの。
そうしたことを伝える、
本当に大切な一瞬である。
レッスンとはなにか、教室運営とはなにか。
あらためて深く考える、貴重な対談でした。
■お知らせ
独自配信版のメルマガでお知らせしました、
おかげさまで、初日から盛り上がっています。
平成最後となるキャンペーン。
特典もありますので、ぜひこの機会を
ご利用いただけたらと思います。
なお、通常3月中のご入会で「4月号スタート」となりますが、
ご要望が多いため、明日3月3日(日)までに
ご入会いただいた先生は、特別に、
「3月号」の益子祥子先生の対談から
スタート頂けるようにしたいと思います。
3月号スタートの場合は、3月号とプレゼント教材を
一緒にお送りしますので、楽しみにしていてください。
益子先生ファンの方、教室運営を見直したい先生、
明日(3/3)までですのでご検討くださいね。
(3/4以降は、4月号スタートとなります。ご了承ください)
お忙しいなか、最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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