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このブログでは、過去に「反響のあった記事」をアップしてみています。
★メルマガ「成功するピアノ教室」vol.205(2012年6月16日配信)より
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【メインコンテンツ】~ピアノ指導者としての使命と適性人数の関係~
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ピアノ教室は、人と人とのつながりで出来ています。
当たり前のことですが、人がいて、教室に集まる生徒がいて、
はじめて成り立つのがピアノ教室です。
そして、教室に集まっている人は、少しでも自分、
あるいは教室を「いいな」と思っている人です。
なぜなら、生徒さんや保護者の方はいろいろな教室を巡って、
「この先生ならよさそう」
「この教室なら長く続けられそう」
と思ったからこそ入室しているわけですから。
つまり、教室に集まる人々は、
「ファン」であり「応援団」
であるということです。
この点は教室運営をするうえで、大切にしたい
考え方だと私は思っています。
なぜなら、こうした考え方があってこそ、
「自分の教室に関わる一人ひとりの方を大切にしたい」
という気持ちが生まれるからです。
■大事なのは「目が行き届いているかどうか」
いい教室の指標のひとつとして「生徒数」があります。
ここはとても分かりやすいので、単純にフォーカス
してしまいがちです。つまり、
「生徒が多い」=「いい教室」
という感じです。
けれども、いい教室の指標は人それぞれで、
必ずしも「数」にフォーカスする必要もありません。
大事なのは、教室に関わる全ての人に、
「目が行き届いているかどうか」
ではないかと思います。
1人の先生が抱えられる人数は、人それぞれ。
100人抱えられる先生もいれば、10人でちょうどいい、
という先生もいるでしょう。
その人数の指標は、「目が届く人数」であるべきだ、
ということです。
■人気アイドルは全てのファンに視線を送る
以前、こういう話を聞いたことがあります。
テレビで人気のアイドルが、なぜファンからの熱い
支持を得ることができているのか?
それは、そのアイドルはコンサート会場にいる
全てのファンと目を合わせている(ようとしている)から。
コンサートでファンが一番嬉しいのは、
そのアイドルと「目が合う」ことです。
目が合っただけで嬉しくなる。
より一層ファンになってしまう。つまり、
「自分だけを見てくれている瞬間があるかどうか」
は、とても重要だということですね。
おそらく本当に一人ひとりを見ているわけではないと
思いますが、その点が大事と彼らは認識しているのでしょう。
■ひとりひとりをきちんと見てあげる大切さ
これはピアノ教室でも当てはまります。
教室に関わる人、主に生徒さんとなりますが、
やはり「自分を見て欲しい」という思いは、
誰にでもあると思います。
ご自身が何か習い事をされている先生は、
その気持ちが良く分かるのではないでしょうか。
だからこそ先生は、一人ひとりをきちんと
見てあげている必要がある。
少なくとも、「あなたをきちんと考えています」
というサインはきちんと出すべきでしょう。
それが教室への満足度につながり、ひいては、
「応援団」としての深い絆が生まれてきます。
■自分の「適性人数」を知る
先ほど生徒数は「目が届く人数にすべき」と
お伝えいたしました。
気をつけるべきは、その限界値を超えると途端に、
「すべての人に目が回らなくなってしまう」
という点です。
今までどの生徒(保護者)にも目が行き届いていたのに、
ある人数を超えたら、途端に訳が分からなくなった…
そういう経験がおありの先生もいらっしゃると
思います。それは、
「自分にとっての『適性人数』を超えてしまったサイン」
だということです。
こうなってしまっては、教室運営もレッスンも、
きっとうまく回らなくなってしまうでしょう。
■ピアノ指導者としての「使命」を根底に
我々の使命は、
「音楽を愛する人を育てること」
「ピアノ教育を通して、人間を育てること」
が大きなウェイトを占めます。
それは、レッスンはもちろん、教室における声かけや
対応、すべてのコミュニケーションに当てはまります。
これらがおろそかになってしまっては、ピアノ教育を
施している「意味」すら薄れてしまいます。
だからこそ大事なのは、「適性人数」を把握して、
教室運営やレッスンのクオリティを保つこと。
教室運営に利益は重要ですが、この点を根底に
置いておかないと、そもそもの利益にも影響します。
やはり我々は教育者なのであり、一人ひとりを
大切にする気持ちは持ち続けるべき、なのですね。
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