いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
「ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩 響きでつむぐピアノ」
という曲集です。
世の中にはさまざまなピアノ教本があります。
子どもたちには、たくさんの素敵な作品に
触れて欲しいと思うのがピアノの先生でしょう。
今回は、ピアノ曲集のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭から引用すると、
「この『響きでつむぐピアノ1・2』は、既刊
『ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩』
4巻の〈曲集〉をさらに発展させたものです。
(中略)ぜひピアニストを目指す人でなくても
この曲集を楽しんでいただきたいと思います」
とあります。
巻頭にもあったように本書は、
導入期からロシアの音楽教育を
体験することができる教本、
のレパートリー集です(上記リンク先は第1巻)。
ロシアの珠玉の名曲が、作曲家ごとに
年代別に並べてあります。
「ロシア奏法によるピアノ教本」で学習している
人にとっては、成果を確認することができる曲集。
第1巻のレベルは、出版社によると、
「小学校中学年程度から」となっています。
ちなみに、このレパートリー集は「2巻」で構成、
難易度は「第2巻」の方が高くなっています。
第1巻に掲載されている作品を、
「もくじ」からご紹介してみましょう。
もくじ
1.別れ ノクターン(M.I.グリンカ)
2.涙(M.P.ムソルグスキー)
3.ママ『子供のアルバム』よりOp.39-4(P.I.チャイコフスキー)
4.新しいお人形『子供のアルバム』よりOp.39-9(P.I.チャイコフスキー)
5.ひばりの歌『子供のアルバム』よりOp.39-22(P.I.チャイコフスキー)
6.オルゴール(A.K.リャードフ)
7.わたしの子馬『子どもの日々』よりOp.109-3(A.T.グレチャニノフ)
8.ロシアの踊り『おじいさんのアルバム』よりOp.119-5(A.T.グレチャニノフ)
9.お庭で Op.28-1(S.M.マイカパル)
10.つかの間の幻 Op.28-8(S.M.マイカパル)
11.お話 Op.28-10(S.M.マイカパル)
12.ワルツ『こどものための小品』よりOp.33-1(S.M.マイカパル)
13.カノン ホ短調(S.V.ラフマニノフ)
14.ワルツ『サロン小品集』よりOp.10-2(S.V.ラフマニノフ)
15.ロンド『8つのやさしい小品』よりOp.43-6(R.M.グリエール)
16.アリエッタ『8つのやさしい小品』よりOp.43-7(R.M.グリエール)
17.つかの間の幻影 第1番Op.22-1(S.S.プロコフィエフ)
18.つかの間の幻影 第4番Op.22-4(S.S.プロコフィエフ)
19.つかの間の幻影 第7番Op.22-7(S.S.プロコフィエフ)
20.つかの間の幻影 第11番Op.22-11(S.S.プロコフィエフ)
21.おとぎ話『子どものための音楽』よりOp.65-3(S.S.プロコフィエフ)
22.タランテラ『子どものための音楽』よりOp.65-4(S.S.プロコフィエフ)
23.後悔『子どものための音楽』よりOp.65-5(S.S.プロコフィエフ)
24.鬼ごっこ『子どものための音楽』よりOp.65-9(S.S.プロコフィエフ)
25.二人のおかしなおばさんが喧嘩をしました『子どものアルバム』より(A.I.ハチャトゥリアン)
26.手回しオルガン『人形の踊り』よりOp.97a-5(D.D.ショスタコーヴィチ)
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◆(2)ロシアの作曲家の素晴らしい作品に出会えるシリーズ曲集
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ピアノという楽器が不思議な点は、
同じピアノでも人によって「音色」が違うこと。
同じ曲を何人かで弾いても、
同じ音色はないことに気づきます。
いずれにしても、ピアノを弾くときに
大切にしたいことは、
「美しい音色を知っていること」
「美しい響きを出せるようにすること」
ではないでしょうか。
「ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩」
というシリーズは、幼児期から美しい
音を響かせることがいかに大切か、
この点を多くの人に伝えた教本であり、
今回ご紹介の曲集は、多彩な音色で弾きたい、
ロシアのピアノ作品を幅広く紹介しています。
私も第1巻をすべて弾いてみましたが、
初めて触れる作品もあったり、
豊かな響きを求められるであろう
作品もたくさんあったりと、
ロシアの作品の素晴らしさを
存分に味わうことができました。
また、これだけロシアの作品をまとめた
曲集はあまりないかもしれません。
1~2巻とも手元に置いておきたい
作品集だと感じました。
ご興味のある先生は、一度実際に楽譜を
ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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『 ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩 響きでつむぐピアノ 』村手 静子・監修・古畑 由美子・編
★リンク先は「第1巻」となっています↑
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◆(3)編集後記
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4月に入りましたね。
まだまだ新型ウィルスの影響は
広がっています。
感染拡大防止のために、
ひとり一人ができることをしていく。
それが自分のためであり、
すべての人のためではないかと思います。
ふつうの日々は、有り難い日々だ、
とあらためて感じます。
一日でも早い収束を願うばかりです。
最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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