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株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

毎週土曜日の朝にメールマガジンを配信しています。

最近では、このブログにて、
反響のあったメルマガ記事を残しています。

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メルマガ「成功するピアノ教室」vol.613(読者数:5634名、2020年6月6日配信分より)

(この記事は2020年6月6日に配信したメルマガを転載したものです)

緊急事態宣言も全国で解除され、

気を抜けない状況ではありますが、
少しずつ日常が戻り始めています。

私の子どもも、段階的ですが学校が始まり、
嬉しそうに登校しています。

対面レッスンを再開された先生も、
多いと思います。

再開の笑顔が、全国で咲いているでしょうね。

■子どものなりたい職業

今日は、ちょっと私たちの職業について
考えてみたいと思います。

後ほど「書籍コーナー」にてご紹介する
「なぜ僕らは働くのか」(池上彰・監修・Gakken)に、

こんな表が載っていました。

1990年と2018年の「小学生のなりたい職業」ランキングです。

ちなみに、1990年の「女子」を見ると…

【なりたい職業ランキング1990年 小学生女子】

●1位 保育園・幼稚園の先生
●2位 お菓子屋さん
●3位 学校の先生
●4位 看護師
●5位 花屋さん
●6位 ピアノの先生・ピアニスト
●7位 客室乗務員
●8位 歌手・タレント
●9位 美容師
●10位 マンガ家

(※書籍「なぜ僕らは働くのか」に掲載されていた、
第一生命 夏休みこどもミニ作文コンクールアンケート
「大人になったらなりたいもの」より)

といった感じです。

もちろん、私たちがニンマリするのが、
「6位のピアノの先生・ピアニスト」ですね。

30年前は、子どもたちにも人気の職業だった、
ということが分かります。

…ところが、2018年になると、
「女子」のランキングはこのような感じに…

【なりたい職業ランキング2018年 小学生女子】

●1位 パティシエール
●2位 看護師
●3位 医師
●4位 保育士
●5位 教師
●6位 薬剤師
●7位 獣医師
●8位 ファッションデザイナー
●9位 美容師
●10位 助産師

(※書籍「なぜ僕らは働くのか」に掲載されていた、
日本FP協会 第12回小学生「夢をかなえる」作文コンクールの
「将来なりたい職業」ランキングより)

「ピアノの先生・ピアニスト」が見当たりませんね…

ピアノに関わる者としては、
さみしい感じですが、時代を感じます。

■これからも必要とされる?

この「なぜ僕らは働くのか」(池上彰・監修・Gakken)には、
子どもたちに向けて、働くことの意味や、

お金、勉強すること、やりたいことの見つけ方など
いろいろな視点で「仕事」について考えています。

そのなかで、未来の働き方のところで、
「AI時代」についても少し触れられています。

AIといえば、自動車の自動運転が挙げられるでしょうか。

多くの仕事はAIによって自動化される、
といったニュースもありました。

ただ、ピアノのレッスンはきっと、
人間だけができる仕事でしょう。

高度なコミュニケーションや創造性、
感情を理解する力…

基礎的な知識の部分は、AIにまかせる、
という未来はあるかもしれませんが、

音楽という「答えのない」ものを
教えるのは、やっぱり人間でしかできない。

微妙な音色の違いを察知して、
見えない筋肉や関節の動きを指導する…

その子がイメージしやすい言葉、風景、
感情、出来事を瞬時に選び出して、

音色や弾き方、表情を変える…

なんてことは、人間だけが成せる技でしょう。

(と思いたい自分の願望は否めませんが…)

希望的観測かもしれませんが、これからも
ピアノ指導という仕事はなくならないと思います。

■子どもたちの心の土を

ただ、これだけ習い事が多様化し、
子どもの数も減っている現代において、

ピアノの魅力を伝えていくことは、
レッスンをすることと同じくらい、

私たちの大切な仕事の一つでしょう。

ピアノを教える(習う)ことは、
心の畑を耕すことに似ているように思います。

正解だけを求める世の中では、
心の土も、踏み固められがち。

その土を、ふっかふかにして、
栄養も空気も陽の光もたくさん入れて、

どんな花でも、どんな植物でも、
野菜も植えられるような、

そんな、なんでも育てられる、
いいものができる、ふっかふかな土。

心の土とは、子どもたちの「可能性」だと思います。

どんなものも吸収できて、
どんなものにでもなれる、

その土壌を作ってあげられるのが、
ピアノのレッスンだと思います。

だからこそ私たちは、できるだけいいものを、
栄養と空気と陽の光と笑顔を、あげていく。

生きる力を育んでいく。

そんな私たちの姿に、何かを感じ、
憧れる子が増えばいいなぁと思いますし、

この仕事の素晴らしさを知っている者としては、

どんな時代になろうとも、
私たちの「お仕事ランキング」の一位は、

きっと不動ですね。

・・・ ・・・ ・・・

メルマガ「成功するピアノ教室」vol.613(読者数:5634名、2020年6月6日配信分より)

最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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