おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「おはなしクラシック(新井鷗子の音楽劇台本シリーズ)」

という書籍です。

※上記のリンク先は「第1巻」となっています

クラシック音楽には、
素敵な曲がたくさんありますよね。

ただ、一般的にクラシックというと、
ちょっと堅いイメージがあるかもしれません。

今回は、コンサートや発表会が
素敵に生まれ変わる「音楽劇台本」のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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第1巻の巻頭の「はじめに」から引用すると、

「特にクラシック音楽が『難しい』と敬遠されがち
なのは、歌詞のないオーケストラ曲が何をあらわして
いるかがわからないからでしょう。

クラシック音楽をわかりやすく伝える
一つの方法として、音楽に『語り』をのせて
ドラマ仕立てで聴かせることがあります。
この本はそんな『語り付きクラシック・コンサート』で
上演された台本をまとめたものです」

とあります。

著者は、メディアにも多数ご登場の新井鷗子先生。

「題名のない音楽会」
「東急ジルベスターコンサート」

などをプロデュースされている、
クラシック音楽の構成作家として著名です。

新井先生のご著書は、これまでも
このブログでご紹介してきましたね。

★参考「頭のいい子が育つ クラシックの名曲45選」

★参考「頭のいい子が育つ クラシックの名曲 世界に羽ばたく音楽の旅」

本書は、もともと物語のある
バレエ音楽や劇音楽だけでなく、

オーケストラ曲やピアノ曲にも物語をつけ、
演奏と同時進行でストーリーを語る、

まさに「おはなしコンサート」のための台本。

これまで新井先生が各地のオーケストラや
ホールからの依頼で書かれた台本を、

シリーズ化したのが本書。

これまでに3冊が出版されています。

第1巻の内容を「もくじ」からご紹介してみましょう。

●はじめに
●この本の使い方

●ホフマン原作/チャイコフスキー作曲
バレエ音楽「くるみ割り人形」

●イプセン原作/グリーグ作曲
音楽物語「ペール・ギュント」(組曲版)

●シェイクスピア原作/メンデルスゾーン作曲
劇付随音楽「真夏の夜の夢」

●グローフェ作曲
組曲「グランド・キャニオン(大峡谷)」

●ピアノの恋人、ショパン。
~ジョルジュ・サンドの回想録

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◆(2)いつもの発表会やコンサートが素敵に生まれ変わる音楽劇台本

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ピアノ教室のイベントといえば、
やはり「発表会」が挙げられるでしょう。

また、ピアノの先生のなかにはコンサートや
演奏会を開催される方もいらっしゃるでしょう。

クラシックの作品を演奏する際に、
解説やトークを入れることもあります。

難しいと思われるクラシック曲を、
より分かりやすい形でお届けしたい、

演奏する側の思いがそこにあります。

そこで本書。

プロの音楽家と語り手によって、
実際に上演された音楽劇の台本が一冊に凝縮。

クラシック作品の演奏とともに、
「語り」を入れることで、

また一味違ったコンサートに生まれ変わる、
といった趣向のシリーズです。

「第1巻」に収められている作品はご紹介しましたが、

第2巻では「カルメン」「動物の謝肉祭」
「白鳥の湖」「惑星」「展覧会の絵」

そして第3巻では、「マ・メール・ロア」や
ベートーヴェンの「田園」などもあります。

個人的には、やはりピアノ曲が出てくる、

「ピアノの恋人、ショパン。」第1巻
「リストvsショパン-華麗なるライバル」第2巻
「シューマン、ロベルトとクララ 愛の軌跡」第3巻
「不滅の恋人は誰だったのか!?-ベートーヴェンと女たち」第3巻

など、作品を頭の中で流しながら読むだけでも
とても面白かったですね。

いつものコンサートや発表会を
素敵に変えてしまう「おはなしクラシック」。

ご興味がおありの先生は、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 おはなしクラシック(新井鷗子の音楽劇台本シリーズ)』 新井鷗子・著

★上記のリンク先は「第1巻」となっています

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◆(3)編集後記

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弊社が毎月ご提供の「ピアノ講師ラボ」

来月10月号は、今週の教本メルマガでもご紹介の
新井鷗子先生がご登場です。

新井先生は、クラシック音楽の構成作家としてご活躍、

現在は藝大でも教鞭をとられ、さらに2020年からは
横浜みなとみらいホールの館長に就任されるなど、

ご活動の幅をいっそう広げていらっしゃいます。

今回の対談では、そんな新井先生が考える
「音楽」についてはもちろん、

盛り上がる発表会やイベントの作り方、
インクルーシブ教育など、幅広いお話の数々。

これからの音楽教育、また日々のレッスンで
活かせるお話ばかりですのでぜひご期待ください。

★新井先生の対談のサンプル音声はこちらから↓

【ピアノ講師ラボ 2020年10月号】
「新井鷗子先生が語る!これからの音楽教育のあり方と
希望を見つけるピアノ指導」(下の画像をタップ↓)

それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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