今回は、過去のメルマガのご紹介。
気になる「お金」について、2009年4月17日の記事です。
【メインコンテンツ】~ピアノ教室も利益を追求すべき3つの理由~
ピアノ教室は、生徒がいて初めて成り立ちます。
生徒が集まることで、安定した教室運営がのぞめ、
楽しいイベントも開催できます。
当然のことですが教室運営には、ピアノを教える
「対価」として「月謝」が発生します。
これは一種の「取引」と言えるでしょう。
「ピアノを教える」という行為の対価として、
毎月「月謝」をいただく。
これはちょうど「ものを売る」ことの対価として
お客さまからお金を頂くことと同じです。
今号では、なぜピアノ教室は「利益を追求」しなければ
いけないのかについて考えてみましょう。
■利益追求なしには、ピアノ教室は成功しない
ピアノ教室は、ピアノがあり、教えるスキルがあれば、
誰でも自宅で開業することができます。
開業資金もそれほど必要ないので、始めようと思えば、
気軽に始められるのがピアノ教室経営です。
ですがこの手軽さゆえに、経営者としての、
「金銭感覚」
「ビジネス感覚」
が、希薄になっている事実は少なからずあるでしょう。
ですが、金銭感覚や経営感覚の欠如は、教室運営に
大きな弊害を生じさせることにつながります。
「ほとんどボランティア同然で教えている」
「目的意識を失い、モチベーションが下がる」
「教室に還元できず、生徒が集まらない」
「教室運営が立ち行かなくなる」
といったことです。
■ピアノ講師にとって利益追求は「悪」か?
「お金儲けをするのは気が引ける」
「教育なのに、利益を考えるのは不当だ」
と考えている先生もいらっしゃることでしょう。
また「利益」という言葉に違和感を持つ方も
多いのでは、と思います。
これは、以前の私もそうでした。
けれども「一人の経営者」としてピアノ教室を経営し、
そこに何らかの金銭の取引が発生している限り、
我々は「利益追求」から逃げるべきではありません。
それはなぜか?
■「利益追求」はプロ意識の向上につながる
ここで考えたいのは、我々ピアノ指導者が持つ、
「ピアノの技術」
「音楽の知識」
「教える技術」
は、一朝一夕の経験や勉強で得たものではないということです。
今、ピアノを教えているのは、幼い頃からこれまで、
長い年月と莫大なコストをかけて培ってきたスキルがあるからです。
また、人にものを教えるということは、
大きな「責任」と「緊張感」を伴います。
さらに、ピアノを教えるということは、我々の限りある
「時間」を提供していることに他なりません。
これに対し、我々はしかるべき
「対価」を受け取らなければいけません。
我々ピアノ講師は
「ピアノ教育のプロフェッショナル」
であり、プロとしてふさわしい対価をいただくことは、
結果的に、自分の成長につながります。
それがひいては、
教室の発展につながり、
地域の活性化につながり、
生徒の満足につながり、
音楽が世の中に広がっていくことにつながります。
■教室運営にはコストがかかる
教室運営にはさまざまな経費がかかります。
いわば「コスト」と言われるものです。
教室の整備や調律、補修、リフォームなどのハード面、
生徒への通信費や、生徒募集の広告・宣伝費など、
教室運営に必要な「コスト」は小さくありません。
また、忘れがちなのは、
「時間というコスト」
教室運営やレッスンには、これまで勉強し、
経験してきたすべての「時間」が含まれています。
この「コスト」を意識しない限り、
教室経営はうまくいきません。
■「コスト」を意識することで好循環が生まれる
コストを意識することは「利益」を意識すること、
自分の「価値」を高めることにつながっていきます。
また、教室運営の「コスト」や自分の「コスト=価値」を
意識することで、次のような利点が生まれます。
●ピアノ教育者としての緊張感を保つことにつながる
●教室運営のモチベーションを高く持ち続けられる
●「ピアノ講師」としての自分に「投資」できる
●教室のハード面に投資できる
●自分が学んだことを、生徒に還元できる
つまり、利益を追求することは、ひいては
「生徒に還元することにつながる」
ということです。
このことにより、生徒の「満足度」が上がり、
教室へのファンが増えます。
ファンが増えることで口コミが起こり、
さらに生徒が集まるようになってきます。
利益を追求することで、このような「好循環」が
生まれることは知っておくべきです。
■大切なのは「利益を上げること」から逃げないこと
前述したように、事業を長く続けるためには、
利益が必要になってきます。
ピアノ教室の先生は、利益を上げることから
逃げてしまっている方が多いのは事実です。
利益を上げることを考えず、なかばボランティアのように
教室を運営していては、「教室力」は付きにくい。
また「教室力」の無いピアノ教室は、
いずれ運営が立ち行かなくなってしまいます。
私たちピアノ講師は、誰かを幸せにするために、
教室運営という事業をしています。
利益を追求することは、
「自分を高め、教室を成長させること」
につながり、我々が何よりも望む、
「生徒のため」
であることを忘れてはいけないのです。
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