人間は、完璧な人はいないですよね。
誰もが、欠けた部分を持っています。
欠けた部分というと、
ネガティブなイメージかもしれません。
でも、それがあるからこそ、
大切なことがわかることもあります。
私がまさにそうです。
ピアノで悩み、演奏法で悩み、人前であがることに悩み…
欠けている部分で悩みまくりました。
たくさんの、どん底を経験してきました。
でも、そこから、
なんとかがんばって、少しでも良くなろう、
少しでも納得できるようにしよう。
そんな、誰もわからない努力をして、
自分にしかわからないものを、
知識や経験として、得てきました。
もちろん、まだまだ道半ばで、
自分の知識や経験など、
細くて弱い一筋の光でしかありません。
それでも、その経験を得たからこそ、
同じように、苦労している人に、
「伝えられること」があると思っています。
がんばって、自分なりの結論を得たことは、
誰かのためにもなると思っています。
■人は体験した人から学びたい
もし、私が何かを習うならば、
壁を乗り越えてきた人に習いたい。
悩んで苦労して、越えてきた人にしか、
見えない景色が必ずあるからです。
これは、ピアノを習う人にとっても、
同じことが言えるかもしれません。
最初から上手くいっている人よりも、
自分と同じ苦労を、乗り越えた人に習いたい。
人間には、実際に体験した人から学びたい、
という根本的な欲求があるのでしょう。
ピアノで悩んできたからこそ、言える言葉がある。
ピアノが弾けなかったからこそ、伝えられることがある。
教わる者として、先生への共感の度合い違うはずです。
■空っぽだから役立つ
アクション俳優だったブルース・リーの言葉。
「なぜコップが役立つかって?
それは中身が空っぽだからさ」
空っぽだからこそ、何でも入れられる。
いま、何も持っていないからこそ、
これから何でも持てる。
そういうことを伝えたいのかもしれません。
私も日々、悩んで苦しんで生きている人間の一人です。
でも、それが自分の価値だと思います。
欠けている、持っていない、空っぽ、
というのは、自分の可能性だと思います。
欠けている、持っていない、空っぽ、
というのは、人の魅力だと思います。
人に何かを教えられるのは、
努力してそれを埋めた経験があるから。
苦労してきたことには、必ず価値があります。
そこに共感する人が、必ず現れるからです。
そこに救われる人も、きっといるからです。
これからも、悩み、もだえながら、
ピアノを教える道を進んでいきたいです。
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今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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