おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「ディアベルリ ピアノ連弾曲集1 旋律的小品」

という曲集です。

発表会では、ソロの演奏のほかに、
連弾のコーナーを用意している、

そんな先生も多いことでしょう。

今回は初歩者でも取り組める連弾曲集のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の巻頭の「はじめに」から引用すると、

「この連弾曲集は連弾の入門書ともいえるもので、
バイエルの半ばから併用できるものです。どの曲も、
第1ピアノが5度音程の中で作られていますので、
こどもや初歩の学習者の連弾の勉強には最適です」

とあります。

作曲者は、アントン・ディアベリ(1781~1858)。

注)タイトルは「ディアベルリ」とありますが、
「かいせつ」には「ディアベリ」となっています

巻頭の「かいせつ」によると、

オースリア人で、牧師として勉強を
するかたわら、ピアノと作曲を勉強、

のちにピアノ教師、作曲家として活躍。

また楽譜の出版社の経営も手がけ、
ベートーヴェンやツェル二ーなど、

多くの作品を出版した、とあります。

ベートーヴェンの

「ディアベリの主題による33の変奏曲」

は、このディアベリが作曲した
ワルツがもとになっています。

収められている作品は、
ハ長調からはじまり、

ト長調、ヘ長調と、調号が少しずつ
多くなっていきます。

主にプリモが旋律を受け持ち、
セコンドはリズムを担当。

最後には、やや難易度の高い、
「ソナチネ」が掲載されています。

巻頭の「かいせつ」は、ざっくりとですが、

作品についてと演奏のポイントが
まとめられています。

収められている作品の調性は、以下の通りです。

●第1番(ハ長調)
●第2番(ハ長調)
●第3番(ハ長調)
●第4番(ハ長調)
●第5番(ハ長調)
●第6番(ハ長調)
●第7番(ハ長調)
●第8番(ト長調)
●第9番(ト長調)
●第10番(ト長調)
●第11番(ト短調)
●第12番(ヘ長調)
●第13番(ヘ長調)
●第14番(ヘ長調)
●第15番(ニ長調)
●第16番(ニ長調)
●第17番(ニ長調)
●第18番(ニ短調)
●第19番(ニ短調)
●第20番(ニ短調)
●第21番(イ長調)
●第22番(イ長調)
●第23番(イ長調)
●第24番(イ短調)
●第25番(イ短調)
●第26番(イ短調)
●第27番(ホ長調)
●第28番(ホ短調)
●ソナチネ第1楽章(ハ長調)
●ソナチネ第2楽章(ハ長調)

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◆(2)連弾や伴奏など子どものピアノ学習に最適の曲集

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ピアノの学習において大切なのは、

自分の音をよく聴くこと。

響きや音色を含めて、自分が
どのような音を出しているか、

ここを大切にできることが、
上達の大きなポイントですよね。

そのためにも、連弾の経験が生きてきます。

自分の音はもちろん、

相手の音をよく聴きながら演奏することは、
耳を養うことに大きく貢献します。

そこで本書。

巻頭に「バイエルの半ばから」弾ける、

とあるだけあって、
やさしい連弾曲集となっています。

第1ピアノのパートは、5度音程の中で
作られているため、弾きやすく、

それでいて、旋律も美しく、
子どもたちも楽しく弾けます。

第2ピアノは、主に伴奏を担当。

しっかりとした音楽の土台を担当する
経験は、ソロにも活かせるでしょう。

発表会では、小さな子や初歩の生徒さんの
ための連弾曲も探す必要があります。

この点、本書は選曲のシーンで
候補に挙がる一冊ではないでしょうか。

発表会はもちろん、ふだんのレッスンや、
初見の練習などにも活用できそうです。

ご興味がおありでしたら、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 ディアベルリ ピアノ連弾曲集1 旋律的小品 』

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◆(3)編集後記

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エンゼルスの大谷翔平選手が出場した、
ホームランダービー。

残念ながら負けてしまいましたが、
素晴らしい活躍でしたね。

あの状況で、あれだけの結果を出せるのは、
本当にすごいと思いますし、

多くの人を魅了した瞬間だったと思います。

私も同じ岩手県の出身として、
誇りと嬉しさを感じています。

これからの活躍にも期待しています!

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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