生徒に何かを伝え、
教える立場の私たちピアノ指導者。

どんなときも、大切なのは、

「言葉」だと思っています。

子どもたちにとって、大人の一言、

ましてや信頼している
ピアノの先生の言葉であれば、、

影響力が大きいことは間違いありません。

(子どもの頃の、先生の言葉が
心に残っていることも多いですよね)

■先日読んだ本に…

後ほどの「書籍コーナー」で
ご紹介する本なのですが、

「音楽が変わる!魔法の言葉がけ(音楽之友社)」

という本に、いろいろヒントがありました。

本書のサブタイトルは、

「やる気を引き出す 音楽ペップトークガイド」

本書によると、ペップトークとは、

「相手の状況を受け止め」
「ゴールに向かうために」
「ポジティブな言葉で」
「短くてわかりやすくて」
「人をその気にさせる」言葉がけ

とあります。

何かを教える指導者こそ、
生徒にかける言葉を大切にしよう、

そんな一冊です。

■先生の一言で…

たとえば、

「ピンクの像をイメージしないでください!」

と言われると、どうしても
想像してしまうのと同じで、

本番前に「間違えないようにね!」と

言われると、間違うことをイメージしてしまう…

私たちが生徒にかける言葉を、

慎重に選ぶ必要があるのはそういうこともあるでしょう。

たとえば、

「リラックスして、いつもの落ち着いた感じでね」

そんな、ポジティブな言葉をかける。

ポジティブな言葉で、相手の行動を、
ポジティブな方向に向かわせるわけです。

最近では、公衆のトイレでも、

「汚さないでください!」

よりも、

「キレイに使ってくださってありがとうございます」

という表記をよく見ますね。

これも、ポジティブな言葉で伝え、
相手を行動させる言葉の一つでしょう。

■本番での言葉かけ

本書では、発表会やコンクールでの本番前に、

どのような言葉がけをすればいいか。

そんな内容も掲載されています。

そこで、心に残ったフレーズがあります。

「普段から、周囲に感謝する大切さを説き、

本番が『恩返しするチャンスだ』と話しておきましょう」

これは素晴らしい言葉かけですよね。

誰かが応援してくれること、
そのことがどれだけ有難いことか。

スポーツ選手が、試合後のインタビューで
感謝の気持ちを伝えているのは、

ふだんから、当たり前のように、

感謝の気持ちで練習に取り組んでいるからでしょう。

■人生のすべてが本番

そのほか、具体的な言葉がけの事例は、
ぜひ本書を読んでいただきたいのですが、

私が感じたのは「言葉は思考」だということ。

すべては、私たちがふだん、

どんなふうに出来事をとらえ、何を考え、

どういう反応をしていくか。

これが、言葉になって表れ、人生を作っていく。

そして、先ほどの「感謝」の話。

これは、ピアノの本番だけではなく、

「生き方」に関わってくる大切なことだなと。

生きている限り、どの瞬間も「本番」です。

大切でない時間など、ありません。

だからこそ、ピアノの本番が、

「恩返しするチャンス」

だというのと同じように、

今日のレッスン、ひとつの挨拶、ひとつの笑顔、

今日という毎日も、明日という未来も、

つまり、人生のどの瞬間も、

「恩返しするチャンス」なのだと。

今日、レッスンに来てくれた生徒に、

できることは、たくさんありそうですね。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

★メルマガ「成功するピアノ教室」676号配信分より

今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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