毎月レッスンや教室運営に役立つ情報をお届けしている、
「ピアノ講師ラボ」。
今月6月号にご登場いただいた、デジタルピアノのスペシャリストの
笹田優美先生との対談に、多くの反響をいただいております。
私もとても勉強になったお話でしたが、もっと大きく、
「指導者のマインド」としての学びも深かったと感じています。
前号のメルマガにて詳細をお伝えしましたが、
こちらでもご紹介してみましょう。
メルマガ「成功するピアノ教室」 vol.310 2014年6月14日の記事です。
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【メインコンテンツ】デジタルピアノからピアノ指導者のマインドを学ぶ
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教材をご自宅にお届けする会員制サービス、
今月6月号はデジタルピアノのスペシャリスト、
笹田優美先生をお迎えしての対談CDをお届けしています。
■反響が多かったデジタルピアノについて
これまでたくさんの著名な先生との対談を
お届けしてきましたが、今回は本当に反響が多いです。
やはりピアノの先生にとってデジタルピアノは、
気になる存在であり、身近なのに意外と知らないもの、
ということなのでしょう。
会員様の声を一部ご紹介すると
「デジタルピアノの生徒に的確なアドバイスができるようになった」
「早速デジタルピアノの使い方を生徒に伝えています」
「デジタルピアノの購入のポイントを伝えられるようになりました」
「時間を作ってデジタルピアノを試弾してみたいと思います」
多かったのは、私も含めてデジタルピアノの購入について、
アドバイスができるようになった、という点です。
さらに、アコースティックピアノについても、
より幅広く伝えられるようになった点でしょう。
■大切なのは生徒の楽器を知ること
ここに対談の内容を書いてしまうとネタばれになり、
会員様に怒られそうなのですが…
私も目からウロコだったことで、デジタルピアノの
生徒に関して、一つだけポイントとして挙げると、
「生徒の楽器(機種)を知ること」
です。私も正直、生徒が自宅でどのような楽器を
使っているのかは分からないのが現実でした。
アコースティックかデジタルか、くらいは
理解していましたが、そこから先は闇でした。
笹田先生がおっしゃるのは、
「生徒が所有している楽器によって、
こちらが言えることが全く違ってくる」
ということです。
我々が、アップライトとグランドピアノの違い、
そして練習の際のポイントを詳しく説明できるように、
デジタルピアノに関しても、機能や性能を
理解したうえで、助言やレッスンをすべき。
携帯が分かりやすいですが、今と5年前の携帯とでは、
見た目も機能もほぼ別物ですよね。
デジタルピアノも、まずは機種を知ることで、
アドバイスの内容も信憑性も変わってくるわけです。
■必要なのは「ゼロベース」で考えること
ここまでの「前提」として必要なのが、
「ゼロベース」で考えること。
たとえば、もしデジタルピアノへの違和感に似た感情が
あるならば、それを一旦「リセット」する必要がある。
私も以前は、多少「デジタルピアノってどうなの?」
という感情があったことは否めません。
けれども、そういう前提でものを見てしまっては、
見えるものも、できることも狭めてしまう。
否定してしまっては可能性もなくなってしまう。
そこから広げることは至難の業とも言えるでしょう。
一旦そこをリセットして、
「だからこそできることは何か?」
を考えてみたときに、初めて可能性と
自分の視野が広がることを実感します。
■まずは我々が知ることが大事
今のデジタルピアノは、想像するよりも、
はるかに広いことができます。
それをどう活かすかは「使い手」にかかっている。
デジタルピアノの「使い手」の多くは、
ピアノを習う生徒に代表される人たちでしょう。
けれども、生徒がどれだけ使い方を知っているか、
と言われれば疑問符がつきます。
この点、鍵盤楽器と人生を歩んできた私たちであれば、
使いこなすことは難しくないはず。
まずは我々が楽器を知ることが、結局は
生徒を伸ばすことにつながるのでしょう。
■レッスンの目的を「鳥の目」で俯瞰すること
レッスンで、ピアノ(アコースティック)を上手に
弾く方法を指導していくことはもちろん必須です。
けれども、鳥の目のようにマクロな視点で見たときに、
我々が子どもたちに伝えていきたい、
「一生を通じて音楽を親しめる下地を作る」
「音楽と一緒に生きる喜びを伝えていく」
といった大きな目的が我々にはあるはずです。
この目的を達成するためであれば、
手段や方法はたくさんあってもいいはず。
大切なのは、伝える立場である我々の、
「視野を自ら狭めてはいけない」
ということでしょう。
今回の対談で、デジタルピアノの知識やレッスンでの
活用法を学んだ私でありましたが、もっと大切な、
「ピアノ指導の根底にあるべきマインド」
を見つめられたことが、本当に貴重な学びでした。
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