おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という教材です。
ピアノの上達のためには、日々の練習が必須。
あわせて、どの作品・教材を使って
練習するかは、重要なポイントですね。
今回は、練習曲集のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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本書の巻頭の「選曲のねらい」から引用すると、
「このテキストでは、このような『楽曲』は
とり上げないで、もっぱら基礎テクニックを
固めるために、焦点を『練習曲』にしぼり、
ふつうに使われているチェルニー30番、40番、
50番、クラマー、クレメンティーなど以外の
練習曲のいくつかを集めることにしました」
とあります。
70年以上のロングセラー教則本である、
「メトードローズ ピアノ教則本」
を訳編された安川加壽子先生。
以前、そのメトードローズの「新版」の
ご紹介もしましたね。
安川先生の生誕100年を記念して、
刊行されたのが本書。
巻頭の「選曲のねらい」にもあるように、
スケール、アルペッジョ、3度、オクターヴや、
親指のなめらかな動き、両手の交差、指を細かな動きなど、
初級、中級で身につけておきたいものが
学べる練習曲が収載されています。
収められている曲を「目次」からご紹介しましょう。
「目次」
1.レガート チェルニー『第一課程練習曲』Op.599-19
2.音階(スケール) ケーラー『小さな手のための20の練習曲』Op.242-1
3.3連符 チェルニー『第一課程練習曲』Op.599-63
4.3-4-5の指の練習 ル・クーペ『ピアノの練習ラジリテー』Op.20-2
5.指をほぐす チェルニー『第一課程練習曲』Op.599-58
6.親指を軽く使う チェルニー『100番』Op.139-37
7a.3度 チェルニー『125のパッセージ練習曲』Op.261-23
7b.3度 チェルニー『125のパッセージ練習曲』Op.261-33
8a.連打音 チェルニー『125のパッセージ練習曲』Op.261-42
8b.連打音 チェルニー『125のパッセージ練習曲』Op.261-65
8c.連打音 ル・クーペ『ピアノの練習ラジリテー』Op.20-17
9.手の交差 ル・クーペ『ピアノの練習ABC』Op.17-18
10.両手の動き モシュコフスキー『20の小練習曲』Op.91-1
11.分散和音 ケーラー『小さな手のための20の練習曲』Op.242-3
12.持続音 ケーラー『小さな手のための20の練習曲』Op.242-7
13a.リズムと音階 レーベルト『理論的・実践的大ピアノ教程』
13b.リズムと音階 レーベルト『理論的・実践的大ピアノ教程』
14.指を広げる運動 ブラームス『51の練習曲』WoO 6-8a
15.指の細かい動き ル・クーペ『ピアノの練習ラジリテー』Op.20-21
16.右手のアルペッジョ チェルニー『100番』Op.139-46
17.右手の半音階 チェルニー『第一課程練習曲』Op.599-56
18.左手の半音階 チェルニー『左手のための24の易しい練習曲』Op.718-13
19.左手のアルペッジョ チェルニー『左手のための24の易しい練習曲』Op.718-3
20.両手のアルペッジョ チェルニー『毎日の練習曲』Op.337-4
21.左手のオクターヴ チェルニー『左手のための24の易しい練習曲』Op.718-21
22.交互の分散和音 チェルニー『60番』Op.365-6
23.トリルの予備練習 ケーラー
24.敏速な動き モシュコフスキー『15の練習曲』Op.72-5
25.ノン・レガート チェルニー『レガートとスタッカート教本』Op.335-2
26.レガート チェルニー『レガートとスタッカート教本』Op.335-1
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◆(2)初級から上級まで幅広いテクニック習得に活かせる練習曲集
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安川加壽子先生といえば、
ピアニストであり、多くの優秀な弟子を
輩出された素晴らしいピアノ指導者。
前述の「メトードローズ ピアノ教則本」を
お使いの先生も多いでしょうね。
本書は、その安川先生がNHKのテレビ番組
「ピアノのおけいこ(1977~1978年)」
のために選曲された練習曲を掲載。
さまざまなテクニック習得のために、
安川先生ご自身が厳選した練習曲の数々。
初級から上級の人まで、幅広く使えて、
練習効果の高い一冊となっています。
なお、安川先生の愛弟子の
多美智子先生による練習方法の解説も、
一つ一つ丁寧に記されており、
練習の際の貴重な参考になるでしょう。
本書の巻頭にある、多先生による、
「本書の練習曲に取り組む前に」
に記されている、
「たとえ練習曲でも、常にきれいな音で歌い、弾くこと」
は、日々のピアノの鍛錬において、
重要なポイントと感じました。
安川先生の「メトードローズ」などを
使って指導されている先生はもちろん、
何か良い練習曲集をお探しの先生は、
ぜひお手に取ってみてください。
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『 安川加壽子が選んだ 色とりどりの練習曲 』 多 美智子・解説
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◆(3)編集後記
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弊社サイトで連載している、
の最新作、第9話を公開しました。
2年ぶりに再開した連載の第8話から、
すでに2か月が経過しており、
遅々としている筆の動きですが…
一つひとつの言葉に心を込めながら、
これからも続けていきたいと思っていますので、
ぜひお読みいただけましたら嬉しいです。
★ウェブ連載「教えないピアノ教室」
【第9話】幸せはいつも、ここにある
それでは最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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