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★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.311(2014年6月25日配信)より
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◆(1)今日の教本
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『 新 こどものソナチネアルバム 』 松本倫子・編・轟千尋・解説
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今日ご紹介するのは、
『 新 こどものソナチネアルバム 』
です。
ピアノを弾く人であれば、おそらく誰もが一度は
聞いたことや弾いたことがある教材。
それが「ソナチネアルバム」ですね。
今回は、その新版を取り上げてみます。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭から引用すると、
「『ソナチネアルバム』は、これから学んでいくさまざまな音楽の
基礎にあたり、『ソナタ』へ進む前に誰もが学ぶ、ピアノ学習者
の必修教材です」
とあります。
また今回の教材について、要点をご紹介すると、
○形式が分かりやすく、はじめてのアナリーゼに最適
○“プチ・アナリーゼ”を通して構成力を育てる
○32曲から「ソナタ」へ進む前に学んでおきたい8曲を厳選
とあります。
この“プチ・アナリーゼ”については、
「解説を読むことで楽譜のメッセージを読み解く力がつく」
として、次のような「進め方」が紹介されています。
【1】模範演奏を聴く(先生orCD)
【2】形式を生徒と一緒に確認する
【3】譜読み
【4】解説を生徒と一緒に読んで“楽譜を読みとく”
【5】楽譜から読みとったメッセージを演奏に活かす
特に、形式や解説を生徒と一緒に読み、質問を加えながら
考えることで、楽譜を読みとく力が養われるとしています。
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◆(2)読みとく力をつける新しい「ソナチネアルバム」
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お伝えしたように、本来全32曲ある「ソナチネアルバム」
から8曲を厳選して掲載しているのが本書。
曲目をご紹介すると、
○クレメンティ:ソナチネOp.36-1
○ベートーヴェン:ソナチネAnh.5(No.5)
○クーラウ:ソナチネOp.55-1
○ベートーヴェン:ソナチネAnh.5(No.6)
○クレメンティ:ソナチネOp.36-3
○クーラウ:ソナチネOp.55-3
○ディアベリ:ソナチネOp.151-3
○モーツァルト:ソナタK.545
従来の版と比べても、音符も比較的大きく、
見やすい楽譜になっています。
また、特筆すべきは“プチ・アナリーゼ”や“ソナチネってなに?”
“プチ・楽典コラム”を執筆されているのが轟千尋先生という点。
ピアノ教育界では人気の作曲家の轟先生による、
分かりやすい解説とアナリーゼ。
こどもたちでも答えやすいような問いかけや、
なるほどな解説が指導者にとっても勉強になります。
あらためて「ソナチネ」「ソナタ形式」とは何か?と
問われると、分かりやすい説明が難しいことに気づきます。
この点、こうした教材で再確認しておくことは、
指導する上でも役に立ちます。
ソナチネアルバムのエッセンスを抽出して、子どもたちの
「読みとく力」をつける新しい「ソナチネ」。
ご興味のある先生は、ご覧になってみてください。
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『 新 こどものソナチネアルバム 』 松本倫子・編・轟千尋・解説
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