おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という書籍です。
今でもピアノは人気の習い事で、
たくさんのお子さまがピアノ教室に通います。
ただ、その子を伸ばすか否かは、
ひとえに指導者の力量にかかっています。
今回は、フランスのピアノ指導を通じて、
ピアノ教育を考える書籍のご紹介です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今日のチェックポイント◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
巻頭の「はじめに」から引用すると、
「音楽は何のために学ぶのでしょうか。
音楽を通して、子どもたちに何を伝え
なければならないのでしょうか。
そんな疑問を感じていらっしゃる方に、
私の経験が少しでもお役に立てば幸せです」
とあります。
著者は、ピアニストで指導者、
またライターとしてもご活躍の船越清佳先生。
このメルマガでも船越先生のご著書を
いくつかご紹介してきましたね。
本書は、フランスのコンセルヴァトワールで
20年にわたって指導を続けている著者による、
一生ピアノを続ける生徒を育てる指導のヒント。
本書によると、フランス人は一般的に、
強制されたり、忍耐強く取り組むのが苦手。
子どもも、意思がはっきりしていて、
納得できなければついてこない。
そんな、フランスでの指導の現場で
著者が見出した、能力を引き出し、
飽きさせないレッスンの秘訣。
レッスンを通して何を伝えるべきかを
あらためて考える一冊となっています。
ちなみに本書は、2013年に刊行の
『ピアノ嫌いにさせないレッスン』
を加筆・修正したもの、とのことです。
本書の内容を「目次」からご紹介しましょう。
【目次】
はじめに
■第1章 生徒とともに進めるレッスン
■第2章 “意味”を考える練習法
■第3章 先生として進化する
■第4章 21世紀の音楽教育
おわりに
主な参考文献
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆(2)何のためにピアノを習うのかをあらためて考えるきっかけに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ピアノが人気のある習い事なのは、
ピアノが弾けるようになることはもちろん、
コツコツと続けることの大切さや、
表現力や創造力など、考える力など、
たくさんのことを学べるところでしょう。
ただ、そうなると重要になってくるのが、
教える側の、指導力の部分。
限られた時間の中で、大事なことを、
いかに子どもたちの「心」に届けるか。
簡単なことではないだけに、
とてもやりがいのある仕事です。
そこで本書。
ピアノを教えることとの本質から、
効果的な練習の方法、生徒への伝え方、
さらに、指導者としてのあり方まで、
幅広い内容を伝えています。
詳しくは本書をお読みいただきたいのですが、
私が個人的に心に残った箇所を引用すると、
「生徒が先生のことを『できないときに
助けてくれる人』だと認識することによって、
先生に対する信頼の心も生まれます」
「作品の長所を自分なりにアピール
できることが、表現力の基礎と
言ってもよいかもしれません」
「テクニックは、曲想が確立できてから追求するのです」
「親指の脱力ができていれば、
自然に手首の力も抜けますし、
したがって手全体が柔軟に動きます」
「(レガートは)小さな子どもには
『音と音の間を縫うように、糸を通してね』
と言うと(中略)伝わりやすい」
「なぜピアノを続けるのか?それは幸せになるためです」
あらためて自分のレッスンを見直すきっかけや、
レッスンで生かせる気づきが得られる一冊。
ご興味がおありでしたら、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 子どもに「続けたい!」と言わせるピアノレッスン 』船越 清佳・著
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆(3)編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あっという間に8月に入りました。
まさに夏真っ盛りという感じで、
イベントにご参加の先生も多いようですね。
最近は、ソルティライチの希釈タイプをよく飲んでいます。
強めの炭酸水で割ると、いい感じの刺激で、
乾いた喉を潤してくれます。
暑い日が続くようですので、
熱中症には注意して過ごしたいですね。
それでは最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★全国5,351名のピアノの先生が購読する無料メルマガ
「成功するピアノ教室」ご登録はこちら
↑毎週土曜日の朝に配信中。配信解除もいつでもすぐにできます
★今年も発売されました!ピアノの先生のために開発された手帳
★「レッスン手帳2022 マンスリー&ウィークリー」2021年12月始まり
★「レッスン手帳2022 スリムマンスリー」2021年12月始まり
★ピアノ教室運営を成功させる「秘密」を物語形式で学べる!
★「夢をかなえたピアノ講師~ゼロからの180日(音楽之友社)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━