なにか、心がざわざわするときがあります。
そういうときは、たいてい何かに追われていたり、
やるべきことが隠れて見えにくかったり…
濃い霧の中を運転するような不安を感じますよね。
■やっていること2つ
そういうときに、私がやっていることが「2つ」あります。
一つは、忙しくても時間を取って、
自分がゆったりできる場所を選んで、
じっくりと「やること」を書き出すこと。
できれば、スマホはOFFにして、
頭をできるだけ空っぽにしてから、
(景色のよいカフェなど最適ですね)
今やるべきこと、やっておけば後でラクなこと、
先延ばしにしていたこと…
そういう「やることリスト」を作ります。
書き出してみると、意外と重要なことは少なくて、
今すぐできて、解決することがほとんど。
「なんだ、こんなことにモヤモヤしてたのか~」
と、ざわざわが波のように遠ざかって、
湖面のような静けさがやってきます。
見えていなかっただけなんですね。
お化け屋敷と同じで、見えないから怖いだけ。
あと、自分の字を見つめることは、結構大切だと思っています。
自分の字は、私自身。
私自身を見つめるようで、落ち着く効果が期待できます。
■あえてスピードを落とす
それからもう一つは、
「行動をゆっくりすること」。
たとえば、コップをゆっくり置いたり、
歩く速さをゆっくりしたり、
ゆったりしたピアノ曲を、響きを味わいながら、
丁寧に音を紡いでいったり…
心がざわざわしているのは、
心が急いでいる状態。
知らずに生き急いでいるというか。
いつもアップテンポな曲を聴いていると、
頭が疲れてくるのと同じで、
この世の中の速いスピードに合わせていると、
知らずに疲れていたりするわけです。
そこで、メトロノームを下げるように、
いろんなことをスローダウンしてみる。
スマホをゆっくり置いてみたり、
メモをゆっくり書いてみたり。
すると、あるべき自分のペースに戻れて、
結構ラクになったりするんですね。
■コップは小指から
考えてみると、ホテルのラウンジや、
ていねいな接客のお店では、
いろんなことが、ゆったりしています。
そして、音やノイズが少ない。
お店の人も、コップを置くときには、
持った手の小指を先にテーブルに当てて、
音を立てないように置いていますよね。
それは、お客さまに感じてほしい、
「安心感」を大切にしているから。
そういう空間を提供したい、という思いが、
ていねいな所作として表れて、
お客さまも自然に心が解放されて、やすらぐ。
■忙しいときほどていねいに
これは、美容師さんから聞いたお話です。
美容室は、いわば時間勝負な現場。
でも、だからこそすべてを丁寧に。
ハサミを置く音も、ドライヤーの音も最小限。
それは、お客さまが大切だから。
ここは癒しの時間を提供する場所だから。
なるべく音を立てないことは、
お客さまへの思いやりであり、感謝の気持ちである。
これは、大切なお話だなと心にとめています。
忙しいときこそ、ていねいに。
それが相手への思いやりである。
きっと、副次的な効果として、
自分の心を落ち着け、
仕事の質を上げることにもつながるでしょう。
■大切につむぐこと
私たちピアノ指導者は、
一つの音を、限りなく大切に紡ぎ上げることの
大切さ、素敵さを知っています。
だからこそ、忙しい生活のなかで、
そういう心を思い出してみる。
鉛筆をゆっくりと置く先生の所作を見て、
生徒の心は、和らいでいるかもしれません。
ものも気持ちも、音も言葉も、大切につむいでみる。
心にざわめきを感じたら、
やってみると、ふわっと軽くなるかもしれません。
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それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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