前号のメルマガの内容に、

嬉しい反響をいただきました。

「他人の正解ではなく、自分の正解で生きる」

「影響力は、フォロアーの数ではなく、

身近な人と、どれだけの価値を生み出したか」

そういうことが大事なのでは、

と前号では、お伝えしました。

■最初の一人を大切にする

どんなピアノの先生にも、

初めてのレッスンの瞬間があり、

初めての生徒さんとの出会いがあります。

誰でも、最初はたった1人からのスタートです。

「数え切れないほどの教室がある中で、

この教室に来てくれて、ありがとう。

しかも、指導者として踏み出したばかりの私に。

このご縁を大切に、レッスンしていこう」

どんな先生も、きっとそんな気持ちを抱いていたでしょう。

そこにあったのは「感謝」であり、

その気持ちが、自分を成長させる糧となり、

一人、もう一人と、生徒が集まり、

少しずつ、教室の輪が広がっていく。

どの先生も、きっとそんな過程を経て、

今という教室があるのではと思います。

■後ほどご紹介する…

このメルマガの書籍コーナーでご紹介する、

「『ありがとう』の教科書」という本に、

こんなことが書いてあったんですね。

「片付け」を一大ブームにした近藤麻理恵さん。

今や、世界中にその名が知られています。

近藤さんは、片付けをする前に、必ず祈ります。

西洋では「ものに感謝する」という概念が

なかったため、この行為が世界中で話題に。

「『片付け』に感謝をプラスすることで、

日常茶飯事を神事にしたのです」

と、書籍にあります。

そこにあったのは、やっぱり感謝。

だからこそ、世界中の人に受け入れられ、

片付けという概念を大きく変えたわけです。

■ピアノも同じ

このことは、ピアノもレッスンも同じですよね。

ある先生は、レッスン室に入るとき、出るときに、

必ず「一礼」をするそうです。

これから始まるレッスン、

いつもいい音を鳴らしてくれるピアノ…

今日もレッスンさせてくださり、ありがとうございます。

そうした場やピアノへの感謝の気持ちが、

礼という行為となる。

これは、コートやグラウンドへの出入りで、

スポーツ選手が必ず礼をするのと同じですね。

その「場」への敬意、使わせていただくことへの感謝。

日本人には、そういう気持ちがある。

柔道や剣道など、「道」と呼ばれるものが、

礼に始まり礼に終わるのも、同じでしょう。

レッスンの始まり、終わりには、

感謝の気持ちでピアノをていねいに拭く。

これは、私が実践していることです。

いつもありがとう、今日もありがとう。

そういう気持ちで拭き上げます。

あるいは、発表会の講師演奏。

ただただ、生徒さん、保護者の方への

日々の感謝の気持ちで演奏します。

音を奏でるということ、

誰かに音を届けるということは、

ノーミスで弾くとか、技術をひけらかすことではなく、

ただただ、同じ場所で、同じ時間を共有して

くださっている人への感謝を伝えること。

心で感じることを、音にのせるのが、

ピアノだと思うのです。

■私に価値を与えてくれる

あらためて思います。

私たちピアノ指導者が、

こうして生きていられているのは、

ピアノを教えて、たくさんの子どもたちの

笑顔に触れられているのは、

「音楽」が人生を支えてくれているから、

「ピアノ」が私に価値を与えてくれているから。

音楽もピアノも無ければ、

今の私たちはなかったも同然です。

もちろん、違う道もあったかもしれません。

でも、こんなに毎日、感謝感動できる仕事が、

ほかにあったとは思えません。

はじめてピアノを教えたあの日のように、

今日、このレッスンに感謝しながら、

どの生徒さんも、笑顔で迎えたいものですね。

★毎週土曜日配信メルマガ「成功するピアノ教室」vol.718より

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今日もお忙しいなか、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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