おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「『音楽する』は脳に効く」

という書籍です。

音楽を奏でる、歌う、ピアノを習うことが、

脳や身体に良い影響を与えることは、

多くの人が知るところかと思います。

ただ、実際どのようなエビデンスがあって、

具体的な効果という部分に関しては、

詳しく知らない方も少なくないでしょう。

今回は「音楽する」ことの効果についての書籍のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「イントロダクション」から引用すると、

「人間と音楽の関係は、不思議にあふれています。
音楽は、なぜ人を癒したり、励ましたりする力を
持つのでしょうか。
楽器を弾き、音楽を聴き、歌を歌う人間。
いわば『音楽する』人という存在を、
脳をキーワードにさまざまな視点で探ってみよう、
というのが本書のテーマです」

とあります。

著者は、尚美学園大学芸術情報学部

音楽応用学科教授の、重野知央先生。

本書は、重野先生と近しい脳医学の先生や

医師・専門家、芸術家の協力を得て、

「音楽と脳」という切り口から、

人間や人生について考えた一冊。

音楽することが、脳にどのような影響や

効果を与えるかを、熱量高く伝えています。

本書の内容を巻頭からご紹介してみましょう。

●イントロダクション「音楽する」は脳に効く? 重野知央

●第1章 演奏中は脳ですごいことが起きている 金丸和富(医師)

●第2章 「聴く力」が子どもの脳を開発する 加藤俊徳(脳内科医)

●第3章 「脳の老化」防止には演奏が強力な武器になる 和田秀樹(精神科医)

●第4章 「認知症」は演奏で最大限予防できる 阿部康二(医師)

●第5章  私と音楽
・菊地幸夫(弁護士)
・林田直樹(音楽評論家)
・蔵島由貴(ピアニスト)
・菊田浩(ヴァイオリン製作者)
・須永由美子(広報・PRコンサルタント)

●あとがき

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◆(2)指導者が音楽の素晴らしさを伝える時の大きな武器となる一冊

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ピアノの先生であれば、音楽をすること、

ピアノを弾くことが、人間にどんな

良い効果を与えるかは、周知の事実でしょう。

また、小さな子を持つ保護者の方にとって、

ピアノは魅力的な習い事の一つ。

ただ、子どもの頭脳開発や、老化防止など、

具体的にどのようなエビデンスがあるのかは、

専門家でないと分からない部分なのは事実。

そこで本書。

副題に「弾く・聴く・歌うで一生アタマは進化する」

とあるように、

音楽することが、どのように「脳に効く」のか、

各分野の専門家による解説によって、

音楽と脳の関係を解き明かしています。

楽器演奏や歌唱、音楽鑑賞が、

脳に与える良い影響はもちろん、

音楽をすることによって、

脳は一生進化できることが分かります。

ピアノ指導者である私が、

個人的になるほどと思ったのは、

金丸和富先生の「第1章」にある、

「音楽教育や音楽療法で気をつけることは?」

のところでの「音害」について。

また、和田秀樹先生の「第3章」にある、

「『先生』へお伝えしたいこと」

「『先生』こそ前頭葉萎縮の罠にかかりやすい」

この部分は、ピアノを教える人間として、

とても興味深い内容だと感じました。

わが子に楽器やピアノを習わせたい保護者はもちろん、

音楽を始めたい、やり直したいと思っている

シニアには、特におすすめできる一冊。

また、ピアノ指導者にとっても、

「ピアノが脳に良い理由」

を語るときの大きな武器の一つになるでしょう。

教室のお便りのネタとしても活用できますね。

ご興味がおありでしたら、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 「音楽する」は脳に効く 』 重野知央・編著

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◆(3)編集後記

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さて来月2023年1月号の「ピアノ講師ラボ」には、

佐土原知子(さどはら ともこ)先生がご登場。

30年以上にわたってポピュラー音楽の

ピアノ指導法を講座等で指南。

ご著書も多数、月刊「ムジカノーヴァ」での連載で

ご存じの先生も多いでしょうね。

ポピュラーピアノのコンクールである、

「クリスタル☆Pianoコンクール」の代表もされるなど、

幅広くご活躍の先生です。

その佐土原先生の「前編」の対談が、今月12月号。

「今の生徒さんにポピュラー指導は
欠かせないので、大変勉強になりました」

「『これは家でも絶対に弾きたくなるよね』と思いました」

と、会員様からの反響も大きく、

ポピュラー指導に関しては、多くの先生が

ご興味をお持ちだと実感しました。

次回、2023年1月号がその佐土原知子先生との

「後編」の対談となります。

次回の「後編」も気になる話題が満載。

●「コードネーム」の活用法や指導法
●オシャレなアレンジの秘訣
●ポピュラーリズムの指導
●ポピュラー音楽の選曲のポイント
●発表会で盛り上がる工夫…

などなど、最近の子の心を捉えたい先生には、

必聴のお話ばかりかと思います。

佐土原先生の対談が聴けるのは、

「12月31日までにご入会」いただいた先生だけです。

なお、続く対談も見逃せません。

●丸子あかね先生
⇒導入期のレッスンに自信がつくお話の数々

●関本昌平先生
⇒難しいことを分かりやすく伝えることの大切さ

●浦壁信二先生
⇒演奏表現につながるお話をたっぷりと

●伊井光子先生
⇒自分で楽譜を読み、表現できる生徒を育てる秘訣

●佐久間あすか先生
⇒「鍵盤に触らない譜読み法」などの貴重なお話を

●藤原亜津子先生
⇒業界のレジェンド、どのお話も聞き逃せません

指導法に迷っている先生、

新鮮な気持ちでレッスンをしたい先生、

ご自分の中に刺激を入れたい先生は、

ぜひ、半年後のご自分のレッスンを、

楽しみにしていただけたらと思います。

★「ピアノ講師ラボ」
(ご入会はこちらから↑)

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

★次回2023年1月号はポピュラー指導の佐土原知子先生の「後編」!対談が聴けるチャンスは12/31まで!画像をタップ

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