★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.735より
生きていれば、うまくいかないこともあります。
それが、本気であればあるほど、
スランプで、がんばっても伸びない、
ジレンマに陥って、抜け出せない。
心が折れるような辛い時期もあります。
ただ、それでも何とかあがいていると、
暗い洞窟に一筋の光が差すように、
乗り越えるための答えらしきものが、
見えたりします。
その光は、何があっても諦めず、
もがき続けたことへのご褒美であり、
かけがえのない経験として、
一生消えることなく残ります。
そして、それは誰かを救う、
一筋の光にもなり得ます。
■たとえば私は…
たとえば私は、小さい頃から、
とても緊張してしまう人間です。
ピアノの発表会やコンクールでは、
たくさん準備してきたのに、
本番で緊張し過ぎて、あえなく失敗。
それは、大学に入っても同じでした。
不甲斐ない演奏、不甲斐ない自分に苛立ち、
心が折れたことは数知れません。
でも、そのたくさんの経験を通して、
自分なりのメンタリティの整え方や、
準備の仕方など、たくさんのことを学びました。
(ここへきてようやく、少しは緊張への
向き合い方が分かってきた気がします)
その学びは、講演の仕事などで活かせたりと、
かけがえのない経験となっています。
■だからこそ言えること
私がそういう人間だからでしょうか。
緊張してしまう生徒さんの気持ちが、
痛いほど分かります。
うまくいかないもどかしさが、よく分かります。
すべて経験済みだからです。
求められれば、私なりの
アドバイスもできるかもしれません。
■指導者として大切なこと…
そんな経験から、よく思います。
何かを教える立場の人間、
何かを伝える人として大切なのは、
自分の経験を通して、
誰かに寄り添えること。
その人が、どんな気持ちなのか、
想像して、イメージできること。
苦労して、辛い思いをしてきたからこそ、
たくさん経験してきたからこそ、
言える言葉がある。
決して言えない言葉もある。
■欠点とは…
私にとって、緊張は欠点だと思っていました。
あれだけうまくいかなければ、
どう考えても欠点です。
でも、それに対して真面目に向き合い、
自分に向き合い、もがき苦しんだ経験は、
今となっては、大切な資産であり、
なくてはならないものです。
だからこそ、もしあなたが、
欠点だと思っていることがあるならば、
これだけはお伝えしたいのです。
欠点は「欠けたところ」ではなく、
「欠かせない点」だと。
誰かに寄り添える、
誰かと分かり合えるため、
私にしか言えない言葉のための、
「欠かせない点」なのです。
大変なことも、失望することも、
自分が嫌になることも、あります。
でも、どんな私も「欠かせない私」です。
これからも、悩みながら、もがきながら、
でも、ひたむきに、信念を貫いていきたい。
そんなふうに思います。
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最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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