★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.687より
たくさんの素晴らしい先生との出会い、
著名な指導者へのインタビューを重ねて、
いろいろと気づくことがあります。
これまで、このメルマガでも
お伝えしてきていますが、今回もそんな内容を。
今回は「後悔」についてです。
■どんな先生も後悔している
どんな先生にも、
生まれて初めての生徒さんがいます。
「ピアノの先生」としての私のスタートです。
初めての生徒さんは、
ママ友からの紹介だったり、
近所や親戚の子だったり、
勤務となった楽器店の生徒さんなど、
さまざまな出会いがあります。
そして、これまでたくさんの先生に
お話をお伺いしてきて気づくのは、
「最初からうまくいった先生はあまりいない」
ということです。
コンクールに出しても結果が出ない。
保護者とうまくつき合えない。
生徒がまったく読めるようにならない。
教えたいことが教えられない。
著名な先生ほど挫折を経験している印象です。
■壁を壊す過程で
これは一般社会でも同じでしょう。
この間まで大学生だった人が、
最初から会社で結果を出せるか、
といえば、おそらく一握りでしょう。
多くの場合は、長い時間をかけて下積みをして、
悔しい思いや挫折を感じながらも、
もがきながら工夫して経験を重ね、成長していく。
人が相手、しかも教育であるピアノ指導が、
最初からカンタンにうまくいくはずがありません。
多くの先生が、迷いながらも、
そこから抜け出すためにもがく中で、
その壁を壊しながら、前に進んでいる。
むしろ、挫折がきっかけになっていることも多いです。
つまり、うまくいかない状況から、
抜け出そうとする「意思」こそが、
自分を成長させ、新しいやり方を生み出しているわけです。
■あの子にあやまりたい
もしかして、こう思っている先生も、
いらっしゃるかもしれません。
教え始めた頃の、あの子に。
「もっとちゃんと教えてあげたかった…
今ならもっと上手に教えてあげられたね。ごめんね」
まさに、私も同じ気持ちです。
そこにあるのは、いわば後悔です。
それは、きっと無くなることはないでしょう。
でも、努力によって、
その後悔は、感謝へと変わる。
あの子がいたから、今の指導がある。
あのときがあるからこそ、
いまの指導者としての礎がある。
もし今、あの子に会えるのなら、
心からのありがとうを伝えたい。
そんな先生もきっと多いでしょう。
■指導に悩む先生がいるなら…
今、レッスンで悩んでいる先生が
いらっしゃるかもしれません。
でも、多くの先生は、
その悩みから抜け出すことで、
ご自身の指導法を確立しています。
悩みや迷いは、
より良く教えたいという「原動力」になる。
ピアノ指導が、素晴らしくて、楽しいのは、
自分の「心」次第で、
どこまでも高められ、どこまでも追究できて、
そこに生徒も一緒に連れていけることです。
■今日を未来へつなげていく
そこにあるのは、
「私はもっと良くなれる、生徒をもっと良くできる」
という思いだけです。
後悔していないピアノの先生はいません。
でも、後悔を未来につなげている先生はいる。
「これが最後のレッスンだったらどうする?」
「この子にもう二度と会えなかったら…?」
今、教えなかったら後悔することを、
今日のレッスンですればいいのです。
毎回のレッスンをていねいに、ていねいに、
一つの笑顔、ひとつの言葉、一つの空気感、
そして、生徒との時間をかけがえのないものとして、
大切にしていくだけです。
今日、このレッスンが本番です。
ひとつのレッスンが勝負です。
後悔は、失敗ではありません。
後悔を未来へのステップにつなげ、
目指すレッスンに向かっていく。
これが、私たちができることのすべてです。
★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.687より
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
★次回2023年11月号は奈良井巳城先生がご登場!聴けるチャンスは10/31まで!画像をタップ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★全国5,325名のピアノの先生が購読する無料メルマガ
「成功するピアノ教室」ご登録はこちら
↑毎週土曜日の朝に配信中。配信解除もいつでもすぐにできます
★今年で10年目となる「レッスン手帳」2023年版もいよいよ発売開始!
★「レッスン手帳2023 マンスリー&ウィークリー」2022年12月始まり
★「レッスン手帳2023 スリムマンスリー」2022年12月始まり
★ピアノ教室運営を成功させる「秘密」を物語形式で学べる!
★「夢をかなえたピアノ講師~ゼロからの180日(音楽之友社)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━