練習曲だけではないチェルニーの新たな魅力に出会える曲集「チェルニー　ピアノ小品集 I」上田泰史・解説、かげはら史帆・コラム、秦はるひ・運指（音楽之友社）

おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「チェルニー　ピアノ小品集 I」

という曲集です。

チェルニーはピアノ指導者にとっても

身近な作曲家の一人。

今回は、チェルニーによる

ピアノ小品集のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「音楽家、カール・チェルニー」から引用すると、

「練習曲にとどまらないさまざまな作品を
含む本曲集に取り組むにあたり、チェルニーが
生きた時代の背景を押さえておくと、音楽家
としてのチェルニー像が見えてきます」

とあります。

本書は、音楽之友社の「標準版ピアノ楽譜」

というシリーズの一冊。

これまでもたくさんの曲集を、

このブログでご紹介してきました。

★参考「シューマン　ピアノ曲集I New Edition」

★参考「ショパンポロネーズ集 New Edition」

本書は、練習曲のイメージの強い

チェルニーによるピアノ小品集。

帯にある【本書の特長】から引用すると、

■楽譜

国内外で初版しか刊行されていない曲を
多数掲載したオムニバス曲集。
この楽譜でしか手に入らない貴重な作品ばかりです。
楽譜は初版を底本とした音楽之友社オリジナル版。

■選曲と解説

オペラのようにドラマティックなメロディ、
協奏曲のように華やかなパッセージ―チェルニーが
生きたロマン派の時代の輝きが作品に宿っています。
作曲遍歴がわかる解説と、レッスンでも役立つ
各曲解説を掲載。

■再発見

病弱で社交を好まず、勤勉で、よくある金縁の
眼鏡をかけている―そんなイメージのチェルニー、
本当にそんな人だった？
「練習曲のチェルニー」というイメージを覆し、
チェルニーをもっと好きになれる！

とあります。

演奏レベルの表記もあり、

「初級2－上級1」とあります。

「目次」から内容をご紹介してみましょう。

【目次】

●音楽家、カール・チェルニー
●仕事に生きた人―チェルニーの人物像
●各曲について

●友情の喜び―ベートーヴェンの主題による変奏曲 Op.55
●3つの行進曲　第2番ニ長調 Op.79
●音楽のデカメロン第1集<ロンドレット> Op.110
●レガートとスタッカートの教本　第1、3、5、9番 Op.335
●教育的で楽しく華麗な3つのソナチネ　第2番第1楽章 Op.349
●8つのスケルツォ　第2、6番 Op.555
●様々な性格による8つのロマンティックなノクターン　第1番<オマージュ> Op.604
●ノクターン　変ホ長調 Op.647
●24の性格的で絵画的な大練習曲　第5番<心の動揺>、第6番<セレナード>、第11番<白鳥> Op.692
●はじまり―小さな手のための25の練習曲　第4～7、16、19番 Op.748
●6つの練習曲（サロンの楽しみ）第5番<ロマンス>、第6番<情熱的な即興曲> Op.754
●初心者のための段階的な順序による40のやさしい楽曲　第1～10、20～24番 Op.803
●新しい「パルナッソス山への階梯」第31番 Op.822
●若い愛好家の楽しみ：20の華麗な気晴らし
―愛好された主題による小ロンドと変奏形式による
第2番 <ロシアのポルカ：ロンディーノ>
第4番 <オーストリア国家による変奏曲> Op.825