おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「中央ヨーロッパ ピアノ小品集」

という曲集です。

各国のピアノ小品集を紹介するシリーズ、

最近では「イタリア」をご紹介いたしました。

今回は引き続き、同時シリーズから、

「中央ヨーロッパ」のピアノ曲のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「中央ヨーロッパの音楽について」から引用すると、


「この一冊で中央ヨーロッパの音楽史を
体感できるよう、17世紀から20世までと
幅広い時代の楽曲を収載しており、
初版以後長らく絶版になっていた楽曲や、
今回が日本初出版となる楽曲も含まれています」

とあります。

本書は、音楽之友社が刊行している、

国や地域ごとに作曲家を集めた、

全10巻のピアノ小品集シリーズの一冊。

本書は「中央ヨーロッパ」の作曲家の

作品を取り上げています。

巻頭には、阪田知樹先生による、

「中央ヨーロッパの音楽について」

「作曲家と各曲について」

のページにて、本書に掲載の作曲家や

歴史や音楽、作曲の背景など

分かりやすい解説で伝えています。

本書におさめられている作品を、

「目次」からご紹介してみましょう。

●この楽譜に登場する作曲家と関連のある場所
●この楽譜に登場する作曲家の年表
●中央ヨーロッパの音楽について
●作曲家と各曲について

●ヤン・ポドビェルスキ
前奏曲 

●ゲオルグ・アントン・ベンダ
ソナチネ

●ヤン・ラディスラフ・ドゥセック
《6つのピアノ・ソナチネ》 Op.20より1

●ヴァーツラフ・ヤン・トマーシェク
《6つの牧歌》 Op.35より2

●ヨハン・ネポムク・フンメル
《とても易しい6つの小品》Op.52より6.ロンド

●ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク
《6つの即興曲》 Op.7より4

●フランツ・クサーヴァー・モーツァルト
《6つのポロネーズ・メランコリック》Op.17より1

●カール・チェルニー
《50番練習曲》 Op.740より 4.En Carillon

●イグナーツ・モシェレス
《24の練習曲》 Op.70より 6
ソナタ・メランコリック Op.49

●フランツ・シューベルト
ハンガリー風のメロディ D817

●フレデリック・ショパン
《24の前奏曲》 Op.28より 15.雨だれ
《3つのマズルカ》 Op.63より 3.嬰ハ短調
《17のポーランドの歌》 Op.74より 2.春

●フランツ・リスト
《5つのピアノ小品》 S.192/R.60より 1、2、3、4、5ため息!

「夢の中に」ノクターン S.207/R.87
ある異国の主題によるピアノ小品 S.387/R.118

●アントニン・ドヴォルジャーク
《8つのユーモレスク》Op.101-7より 7

●クサーヴァー・シャルヴェンカ
《「戸外にて」5つの音の絵》Op.38より 2.ノクターン

●イグナツィ・ヤン・パデレフスキ
《5月のアルバム》Op.10より 2.愛の歌

《6つの演奏会用ユーモレスク》Op.14より 1.古風なメヌエット

●ドホナーニ・エルネー
《6つのピアノ小品》 Op.41より 3.カンツォネッタ
《6つのピアノ小品》 Op.41より 5.レントラー

●バルトーク・ベーラ
3つのチーク県の民謡 Sz35a/BB45b

●カロル・シマノフスキ
《9つの前奏曲》Op.1より 1

●コダーイ・ゾルターン
《9つのピアノ小品》Op.3より 1

●ボフスラフ・マルティヌー
スケルツォ H 138bis

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◆(2)知らなかった作曲家や名曲に会える音友のシリーズからの一冊

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巻頭の解説にありますが、

中央ヨーロッパは、主にオーストリア、

ハンガリー、チェコ、ポーランド、スロヴァキア

などの国を指すようですね。

ショパンやドボルジャーク、リストなど、

私たちピアノ指導者にも馴染みの深い、

作曲家が生まれた国々と言えます。

そこで本書。

音楽之友社が刊行している新シリーズ、

「知らなかった曲に出会える

国や地域で作品を集めた全10巻シリーズ」

の中からの一冊が本書。

これまで「ドイツ/オーストリア」「イタリア」

などたくさんの曲集をご紹介してきました。

●参考「イタリア ピアノ小品集」黒田亜樹・解説

●参考「ドイツ/オーストリア ピアノ小品集」解説・運指・加藤真一郎

帯の【本書の特長】から引用すると、

■収録曲

発表会や演奏会のテーマ、アンコールにもぴったり!

■共通ページ

世界地図、地域の拡大地図、作曲家の年表で
視覚的に理解を深め作曲家同士の関係が一目でわかる!

■解説

時代背景、音楽史、音楽の特徴 さらに
各曲についての解説と奏法アドバイスを掲載

とあります。

レベルは、小学校高学年(初級・中級レベル)

くらいをイメージした曲集のようですね。

(楽譜には「初級2-中級2」とあります)

ショパンをはじめリストやフンメルなど、

身近な作曲家はもちろん、

まったく知らなかった作曲家、そして

知らなかった名曲にも出会えたのは、

この曲集を手にしたおかげと言えます。

あらためて、音楽の歴史や作曲家、

作品などについて学べるのもこのシリーズならでは。

巻頭には世界地図や文化、建造物などのイラスト、

音楽の歴史や特徴、作曲家の生没年表もあり、

世界の音楽を知る、よい資料となっています。

ヨーロッパでご活躍のピアニストの

阪田知樹先生の解説は必読ですね。

レッスンや発表会での選曲はもちろん、

世界の音楽を研究するのにも良さそうです。

(巻頭に国旗に色を塗るページも)

ご興味がおありでしたら、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 中央ヨーロッパ ピアノ小品集 』 阪田知樹・解説、運指

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◆(3)編集後記

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さて、先週もYouTubeチャンネルにて、

動画をいくつかアップしました。

まずは、シューマンの「追憶」の演奏動画。

この作品は、1847年11月4日に亡くなった、

親友メンデルスゾーンの命日の思い出とのこと。

友人を悼む気持ちや、切ないメロディ、

弾くたびに泣けてくる名作だと思います。

★毎週アップでいつの間にか14曲目

シューマン作曲「追憶(Erinnerung)」

それから、来月の「ピアノ講師ラボ」にご登場の

根津栄子先生の「チラ見せ動画」をアップ。

ラボの正会員様だけがご覧いただける

「限定動画」からダイジェスト的に。

手は指の付き方が違う、というお話から、

手首の使い方、天使たちの合唱の演奏、

作品から見つける「心の沸騰」や、

手の形をあっという間によくする積み木…

などなど、もしよろしければ、

ご参考にしていただけましたら幸いです。

★YouTubeピアノ講師ラボチャンネル

「指の付き方、手首の使い方、
ブルグミュラーの指導法、心の沸騰、積み木!」

それでは今日も最後までお読みいただき、

本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

★次回2024年6月号は根津栄子先生の「後編」の対談!聴けるチャンスは5/31まで!画像をタップ

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