おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「新版 子供のためのソルフェージュ1a」

という教材です。

ピアノのレッスンでは、視唱などの

ソルフェージュをされている先生も多いでしょう。

特に歌うことは、音楽において

とても大切なことですね。

今回、ソルフェージュ教材のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「まえがき―旧版『子供のためのソルフェージュ1a』より」

から引用すると、

「ソルフェージュとは、メロディに歌詞をつけないで、
ドレミの音名で正しく歌うことを意味します(中略)
音程やリズムを正しく歌う練習は、楽譜を読む力、
正しい音楽表現の力を養います。なるべく幼少時から
ソルフェージュに親しむことがよいのです」

とあります。

本書は、1954年刊行以来のロングセラー、

「子供のためのソルフェージュ 1a」

のリニューアル版です。

巻頭の注にあるように、

「内容は旧版を踏襲し、学習者が
さらに使いやすいよう紙面を整えた」

とあります。

5~6歳から使用できる教材で、

課題が進むにつれ、音符の種類や拍子、

音域や音程、リズムの種類などが

複雑になるように構成されています。

版元の音楽之友社さまの商品ページによると、

「おもな変更点」として、

●浄書のやりなおし
→課題の内容に変更はないが、
楽譜はすべて浄書しなおしている。

●記譜をより実用的に
→一部の符尾の向きや連桁など、
現在の楽譜では読みにくく感じられる記譜を修正。

アーティキュレーションの抜けや誤りをなおし、
臨時記号のうち過剰なものについては削除した。

また、課題途中での譜めくりも可能も限り減らしている。

●目次・見出しの修正とデザインの刷新
→音域の表記を変更、

テキストやリズム譜例の課題内容との不一致を修正。

また各課の目的や新たな課題の導入などが
分かりやすいよう、デザインを一新した。

とあります。

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◆(2)楽譜が見やすくなった1954年刊行のロングセラー教材の新版

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本書を手に取ったときの感想は、

「あぁ、懐かしい…」でした。

子どもの頃、この教材を使って、

ソルフェージュを習いました。

兄妹3人で同じものを使っていたので、

どこが自分の宿題か分からなくなったり、

使い過ぎて教材がぼろぼろに

なっていたのもいい思い出です。

そこで本書。

「桐朋学園大学音楽学部附属 子供のための音楽教室」

の教材として開発されたのが本書。

読譜力や正しい音楽表現を養うためのもので、

ここからソルフェージュを始めた方も

きっと少なくないのではと思います。

今回の新版では、サイズや課題はそのままに、

楽譜を読みやすく、見出しなどのバランスを

調整するなど紙面を整えたようです。

たしかに音符のたまも大きくなり、

見やすく、歌いやすい印象。

A5のサイズ感も手に取りやすく、

お子さまにもいいでしょうね。

今回の「1a」は、ハ長調、ト音記号のみで、

リズムも8分音符までとなっています。

(「1b」以降の新版も発売されています)

子どもに与えるのはもちろん

大人の方の譜読みにもいいでしょう。

また、ピアノの初見視奏などにも使えるでしょうね。

見やすくなった超ベストセラー教材。

ご興味がおありでしたら、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 新版 子供のためのソルフェージュ1a 』
桐朋学園大学音楽学部附属 子供のための音楽教室・編

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◆(3)編集後記

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さて、先週もYouTubeチャンネルにて、

小さなピアノ作品をアップしました。

今回は、リャードフ「3つの小品」より

「プレリュード Op.57-1」を。

楽譜は、音楽之友社さまの

「ロシア奏法によるピアノ教本
はじめの一歩 響きでつむぐピアノ2」
を使用。

アナトーリ・リャードフ(1855-1914)は、

サンクトペテルブルクで生まれた作曲家。

個人的にDes-durという調性が好きで、

この曲は一度弾いてみて魅せられてしまい…

3分と短いながら、とても素敵な作品なので、

発表会での講師演奏にもいいと思います。

これからも、

音に心を込めることだけは大切に、

遠くの誰かの心に届きますように。

★毎週アップでいつの間にか15曲目
リャードフ「プレリュード Op.57-1」

それでは今日も最後までお読みいただき、

本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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