おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「ロシア ピアノ小品集」

という曲集です。

私たちピアノ指導者にとっても、

ロシアの作曲家は馴染みがありますね。

今回は音楽之友社のシリーズから、

「ロシア」のピアノ作品のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「ロシアの音楽について」から引用すると、

「ロシアにおいて独自の芸術音楽が
確かな姿を現し、多彩で複雑な
発展の道を歩み出したのは18世紀
のことです」

とあります。

本書は、音楽之友社が刊行している、

国や地域ごとに作曲家を集めた、

全10巻のピアノ小品集シリーズの一冊。

本書は「ロシア」の作曲家の

作品を取り上げています。

巻頭には、秋場敬浩先生による、

「ロシアの音楽について」

「作曲家と各曲について」

のページにて、本書に掲載の作曲家や

歴史や音楽、作曲の背景など

分かりやすい解説で伝えています。

本書におさめられている作品を、

「目次」からご紹介してみましょう。

【目次】

●この楽譜に登場する作曲家と関連のある場所
●この楽譜に登場する作曲家の年表
●ロシアの音楽について
●作曲家と各曲について

●ミハイル・グリンカ
ロシア民謡《なだらかな谷の只中に》による変奏曲

●アントン・ルビンシテイン
《2つのメロディ》Op.3より 1
《6つのプレリュード》Op.24より 1

●アレクサンドル・ボロディン
《小組曲》より 修道院にて

●ミリイ・バラキレフ
漁夫の歌

●モデスト・ムソルグスキー
村にて

●ピョートル・チャイコフスキー
《四季-12の性格的描写》Op.37bisより 10月 秋の歌
ナタリー・ワルツ
《中程度の難しさによる12の小品》Op.40より ロシアの踊り

●アナトーリ・リャードフ
《2つのマズルカ》Op.15より 2
《2つのバガテル》Op.17より パストラーレ

●アントン・アレンスキー
《24の性格的小品》Op.36より エレジー

●アレクサンドル・グラズノフ
《3つの小品》Op.49より ガヴォット

●ウラディーミル・レビコフ
組曲《子どものための絵》Op.37より
 お母さんにおねだりする少女
 レッスンにそなえて
 古代の世界より

●アレクサンドル・スクリャービン
カノン ニ短調
《2つの即興曲》Op.14より 2
《3つの小品》Op.45より アルバムの綴り
《2つの詩曲》Op.63より 仮面

●セルゲイ・ラフマニノフ
無言歌 二短調
幻想的小品 ト短調
《徹夜祷》Op.37より 主宰や今 爾の言にしたがい
断片

●ニコライ・メトネル
《4つのおとぎ話》Op.26より 3
《3つの小品》Op.31より 葬送行進曲

●サムイル・フェインベルク
《ピアノ組曲 第2番》Op.25より 3
おとぎ話Op.33-1
《ピアノ・ソナタ 第12番》Op.48より 第1楽章 ソナチネ

●セルゲイ・プロコフィエフ
年老いた祖母のおとぎ話 Op.31

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◆(2)ロシアの作曲家によるピアノ作品を集めた貴重な一冊

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ロシアの作曲家といえば、

ラフマニノフやスクリャービンなど、

私たちピアノ指導者にとっても

なじみの深い作曲家がいます。

ただ「ピアノ小品」となると、

それほど多くを知っているわけでは

ないことに気づきます。

そこで本書。

音楽之友社が刊行している新シリーズ、

「知らなかった曲に出会える

国や地域で作品を集めた全10巻シリーズ」

の中からの一冊が本書。

これまで「ドイツ/オーストリア」

「中央ヨーロッパ」「イタリア」

などたくさんの曲集をご紹介してきました。

●参考「イタリア ピアノ小品集」黒田亜樹・解説

●参考「ドイツ/オーストリア ピアノ小品集」加藤真一郎・解説、運指

●参考「中央ヨーロッパ ピアノ小品集」阪田知樹・解説、運指

帯の【本書の特長】から引用すると、

■収録曲

発表会や演奏会のテーマ、アンコールにもぴったり!

■共通ページ

世界地図、地域の拡大地図、作曲家の年表で
視覚的に理解を深め作曲家同士の関係が一目でわかる!

■解説

時代背景、音楽史、音楽の特徴 さらに
各曲についての解説と奏法アドバイスを掲載

とあります。

レベルは、小学校高学年(初級・中級レベル)

くらいをイメージした曲集のようですね。

(楽譜には「初級2-中級2」とあります)

ロシアの作曲家のピアノ作品を

これだけ集めた曲集は、

他にあまりないでしょう。

あらためて、音楽の歴史や作曲家、

作品などについて学べるのもこのシリーズならでは。

巻頭には世界地図や文化、建造物などのイラスト、

音楽の歴史や特徴、作曲家の生没年表もあり、

世界の音楽を知る、よい資料となっています。

秋場敬浩先生によるロシアの音楽、

作曲家についての解説は必読ですね。

レッスンや発表会での選曲はもちろん、

世界の音楽を研究するのにも良さそうです。

ご興味がおありでしたら、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 ロシア ピアノ小品集 』 秋場敬浩・解説、運指

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◆(3)編集後記

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さて、先週もYouTubeチャンネルにて、

小さなピアノ曲の動画をアップしました。

今回は、田中カレン先生の「やぎ(Goat)」。

楽譜はカワイ出版さまからの、

「こどものためのピアノ曲集 星のどうぶつたち」

「星のどうぶつたち」は、

星座に登場する動物たちがテーマの曲集で、

ピアノの先生にも人気ですね。

今回の「4.やぎ(Goat)」は、少し早めのテンポで、

和音の変化を味わいながら弾いてみました。

これからも、

音に心を込めることだけは大切に、

遠くの誰かの心に届きますように。

★毎週アップでいつの間にか17曲目

田中カレン「星のどうぶつたち」より
「4.やぎ(Goat)」

それでは今日も最後までお読みいただき、

本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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