おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今回ご紹介する教材は、
という教材です。
ピアノの演奏で最も大切なことの一つが、
「ペダリング」ですね。
ペダルの踏み方ひとつで、
表現も演奏も大きく変わります。
今回は、人気の「ペダル」教材の
「続編」のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「本書では、まず比較的平易な曲で
基本的な踏み方を身につけ、徐々に
ペダリングの種類を増やして豊かな
表現を目指せるように選曲しました」
とあります。
本書の著者は、堀江真理子先生。
堀江先生のご著書は、このブログにて、
いろいろとご紹介してきました。
★参考「ピエルネ〈即興的ワルツ〉作品27 4手連弾のための」
さて本書は、その堀江先生による、
待望の「ペダルの練習帳」の続編。
副題は「必ず上手に踏めるようになるペダルメソード」。
ピアノ演奏では欠かせないペダルについて、
さまざまな角度から学べる一冊です。
「ブルクミュラー25の練習曲終了以上」
とあり、それなりに勉強を重ねた人向けの
教材といえるでしょう。
本書におさめられている作品を、
「もくじ」からご紹介してみましょう。
【もくじ】
●ペダルってどんなもの?
●型別、ペダルの種類
●ペダル記号・踏み方について
●ペダルの深さを変えてみよう!
●小曲 No.8
C.ケックラン
●かなしい物語
「30の子供の小品 Op.27」より
D.カバレフスキー
●レゲシュの歌
「子供のために」より
B.バルトーク
●スロヴァキア民謡による変奏曲
「5つのやさしい変奏曲 Op.51」より
D.カバレフスキー
●甘い夢
「子供のアルバム Op.39」より
P.I.チャイコフスキー
●重大な出来事
「子供の情景 Op.15」より
R.シューマン
●なぐさめ
「無言歌集 第2巻 Op.30」より
F.メンデルスゾーン
●マロン・グラッセ
「お菓子の世界」より
湯山 昭
●マズルカ 第5番
F.ショパン
●夜明けの祈りの鐘
「18の練習曲Op.109」より
J.ブルクミュラー
●人形へのセレナード
「子供の領分」より
C.ドビュッシー
●波の アラベスク
「海の日記帳」より
三善 晃
●ちょうちょう
「抒情小品集 第3集 Op.43」より
E.グリーグ
●ワルツ 第9番
F.ショパン
●まん中のペダル(ソステヌートペダル)を使ってみよう!
●バリ島から(抜粋)
「ミクロコスモス 第4巻」より
B.バルトーク
●沈める寺(抜粋)
「前奏曲 第1集」より
C.ドビュッシー
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◆(2)待望のペダル学習教材の「続編」は演奏を通して学ぶスタイル
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このブログをお読みの先生には、
ペダルの指導の難しさを感じている、
そんな方も少なくないでしょう。
なかなか体系立てて教えるのが難しいペダル。
何より、美しい響きを聴き分けられる、
よい耳と音楽的センスも必要となり、
その辺りをうまく指導するとなると、
理論的なものも必要となってくるでしょう。
そこで本書。
「ペダル」に特化した教材の続編の登場です。
冒頭では、ピアノのペダルの仕組みを
写真と図解でていねいに解説。
子どもたちにペダルを説明するときには、
大きく役立つでしょう。
ペダルの構造を理解したうえで、
実際の作品を弾きながらペダルを習得。
比較的、平易な曲で基本的な踏み方を身につけ、
徐々にペダリングの種類を増やしていく構成。
各作品の楽譜には、細かいペダル記号や、
踏み方の解説が添えられています。
収められている作品がどれも素敵で、
まさに実践を通して学ぶ教材といえるでしょう。
指導者によるペダル実演を加えれば、
レッスンでのペダル指導にも幅が広がるでしょう。
美しいペダリングは、多彩な音色と
無限の表現を生み出すことができます。
本書は、ペダルの「魔法」を子どもたちに
指導していくのに大きく役立つでしょうね。
ペダル指導がうまくいかない…
そんなお悩みを抱える先生には、
ピッタリの教材ではと思います。
ご興味のある先生は、
一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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短い作品だけれど、心に残るような素敵な曲…
ときどき、そんな小さなピアノ曲を弾いてみます。
今回は、鈴木豊乃先生の「モンジュイックの丘で」。
楽譜はカワイ出版さまからの、
「こどもの発表会・コンクール用ピアノ曲集 小鳥のハミング」です。
モンジュイックの丘を調べてみると、
バルセロナの街と地中海を一望できる丘のようです。
鈴木先生はこの場所に訪れて、
作品のインスピレーションを受けたのでしょう。
「モンジュイックの丘で」の冒頭には、
「さわやかな風のように」とあります。
遅めのテンポ表示がありますが、
自分なりに歌えるテンポを探してこんな感じに。
音の数も少なく、たった25小節の
子どものための作品ですが、
音楽的に弾くとなると簡単な曲ではなく…
シンプルな作品ほど難しいという定説通りの作品。
他にも鈴木豊乃先生の素敵な作品がありますので、
「小鳥のハミング」をぜひ手に取ってみてください。
これからも、音に心を込めることだけは大切に…
★気づけばあっという間に32曲目
鈴木豊乃・作曲「モンジュイックの丘で」
それでは今日も最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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