おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今回ご紹介する教材は、
というピアノ曲集です。
(上記のリンク先は「第1巻の『蛍の星座』」となっています)
ピアノの先生であれば、新刊の曲集が出れば、
やはり手に取ってしまいますよね。
いつも何かいい作品はないかと
アンテナを立てているのは、
いわば職業病かもしれません。
今回は、ピアノ曲集のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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第1巻「蛍の星座」の巻頭にある、
「本書について」から引用すると、
「『ピアノ・ビレッジ』は、おおよそ8年前から
少しずつ書き進めた小品をまとめた曲集です(中略)
それぞれの作品を作曲する際にはそのような
テクニック上の観点も考慮し、ポイントならびに
練習アドバイスとして、解説に盛り込みました」
とあります。
本書は、作曲家の小山和彦先生による、
オリジナル作品を収めたピアノ曲集。
巻頭のお言葉にもあるように、本書は、
自然や小さな生き物をテーマに、
絵画的な音楽としてまとめた
短い作品を集めた素敵なピアノ曲集。
1巻と2巻で構成されており、難易度は、
1巻が「バイエル後半~ブルクミュラー程度」
2巻が「ブルクミュラー~ソナチネ程度」
となっています。
美しい旋律や心躍るリズムなどはもちろん、
作品の中に、ピアノ学習において重要な要素が
しっかりと盛り込まれているところは、
この曲集の特筆すべき点ではないかと思います。
1巻の「蛍の星座」に収められている作品を
「目次」からご紹介してみましょう。
【目次】
1 遊ぼう、元気よく
2 春の息吹
3 青空へ飛ぼう
4 蝶々の舞踏会
5 あめんぼのさんぽ
6 涙のシチリアーナ
7 薫風
8 荒野の夜明け
9 耳を澄ませば、秋の声
10 ふわり、雲の上
11 小川のささやき
12 タランテラ
13 陽気なカマキリ
14 さみしい雨音
15 青空に絵を描くトンボ
16 冬 静かに眠る
17 蛍の星座
18 恋するバッタ
19 月夜の森
20 永遠なる花畑
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◆(2)ピアノ学習に大切な要素が詰まった素敵なピアノ作品の数々
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子どもたちは、自分にピッタリの曲を与えられると、
がぜんやる気になって練習します。
ただ、彼らの好みはそれぞれ違うため、
必然的に私たちはたくさんのピアノ曲にあたり、
素敵な作品を探し続けることに。
いわば終わりのない探求ではありますが、
こうした様々な作品に出会える喜びは、
私たちピアノ指導者だけの特権かもしれません。
そこで本書。
子どもたちにもイメージしやすい、
身近なテーマをもとに作曲された、
個性豊かな作品がまとめられた、
2冊で構成されたピアノ曲集です。
特筆すべきは、各曲においてピアノ学習において
習得すべくテクニックが盛り込まれているところ。
たとえば「外声どうしの共唱」「装飾音とスタッカート」
「リズムの受け渡し」といった感じです。
その内容についてと「練習アドバイス」が
巻頭にそれぞれ掲載されているので、
練習や演奏の際の参考になります。
私も第1巻の「蛍の星座」を一通り弾いてみましたが、
●青空へ飛ぼう
●薫風
●ふわり、雲の上
●小川のささやき
●青空に絵を描くトンボ
●冬 静かに眠る
●月夜の森
あたりはとくに素敵な作品だなと思いました。
ちなみに、版元の全音楽譜出版社さまのサイトでは、
「ピアノ・ビレッジ」の特設ページがあります。
演奏動画も見られますので、気になる方は、
チェックしてみてはいかがでしょうか。
1巻、2巻と発表会での選曲はもちろん、
レッスンでも取り上げてみたい作品の数々。
ピアノの先生がご自身のために弾くのも
きっと素敵な時間でしょうね。
ご興味がおありの先生は、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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『 レッスン・発表会用曲集 ピアノ・ビレッジ 』小山和彦・作曲
★リンク先は「第1巻の『蛍の星座』」となっております
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◆(3)編集後記
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おかげさまで、今号が「ピアノ教本マガジン」の
「第800号目」となりました。
いつもご購読いただいている先生、
本当にありがとうございます!
このメルマガの創刊が、2008年の9月ですから、
「17年」も続けていることになります。
すべては、情報を求めていらっしゃる
ピアノの先生に少しでもお役に立てれば…
そして、その先にいらっしゃる生徒さんの笑顔に
少しでもつながることができれば…
ただその思いだけで、毎週1冊ずつご紹介して、
今回の800号目にたどり着きました。
あとどのくらい続けられるかは分かりませんが、
必要としていただける限り、頑張ろうと思います。
これからもよろしくお願いします!
さて、今週もピアノ曲を一曲アップしました。
今回は、ハインリヒ・リヒナーの
「ノクターン(Nocturn)」を。
使用楽譜は、音楽之友社さまからの
リヒナーといえば「みじかいお話」「忘れな草」など、
発表会で弾かれる機会の多い作品がありますね。
今回の「ノクターン」は3ページと短い曲ですが、
美しいメロディや、予想もしないスタッカートの中間部、
さらにト長調に転調してのちょっと切ない旋律など…
短いながら、いろいろな学習要素も詰まっている、
可愛らしくていい作品だと思います。
生徒さんの発表会の選曲にもいいでしょうね。
★ハインリヒ・リヒナー
「ノクターン(Nocturn)」
最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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