おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今回ご紹介する教材は、
というピアノ曲集です。
エリック・サティのピアノ作品は、
多くの人に演奏されていますね。
今回は、サティのピアノ作品集のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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本書の巻頭の「はじめに」から引用すると、
「この曲集は、師バルビエと共に監修をつとめた
楽譜集『エリック・サティ:ピアノ曲集』全四巻と、
その後刊行された『ニュー・スタンダード・ピアノ曲集:
サティ ピアノ作品集』を元に、今回新たに《スポーツと
気晴らし》を加えた作品集としました」
とあります。
本書は、音楽之友社の「標準版ピアノ楽譜」
というシリーズの一冊。
以前、このサティの作品集の「1巻」を
ご紹介しましたね。
本書は、エリック・サティが生前に刊行した
ピアノ作品(連弾を除く)を集めたピアノ作品集。
全二巻のうちの「第2巻」となっています。
この第2巻では、
●子どもらしいたわいもないお話
●官僚的なソナチネ
●ノクチュルヌ
など1913年以降、エリック・サティの
後期にかけて作曲された作品を収載。
校訂と曲目解説は、サティをはじめとする
近現代のピアノ音楽を専門とする
ピアニストの柴野さつき先生が担当。
また、フランス文学者である千葉文夫先生の
充実した解説も必読となっています。
本書の内容を「目次」からご紹介してみましょう。
【目次】
はじめに
●子どもらしいたわいもないお話
いんげん豆の王様の戦争の歌
チューリップ姫の言ったこと
アーモンド・チョコレートのワルツ
●絵に描いたような子どもらしさ
一日への小さなプレリュード
子守唄
大きな階段
●うるさいいたずら
頭のよい友人に嫉妬すること
彼のタルティーヌを食べてしまうこと
彼の足にできた魚の目を利用して、輪まわし遊びの輪を彼から奪うこと
●スポーツと気晴らし
食欲がわかないコラール
ブランコ
狩
イタリア喜劇
花嫁の目覚め
目隠し鬼
つり
ヨット遊び
海水浴
カーニバル
ゴルフ
蛸
競馬
陣取り遊び
ピクニック
ウォーターシュート
タンゴ
そり
恋愛ごっこ
花火
テニス
●永遠にして束の間の時間
悪意ある障害物
朝の薄陽(真昼の)
花崗岩的な狂乱
●気むずかしい気取り屋の3つの上品なワルツ
彼の容姿
彼の鼻眼鏡
彼の脚
●最後から二番目の思想
牧歌
朝の歌
瞑想
●官僚的なソナチネ
●ノクチュルヌ
ノクチュルヌ第1番
ノクチュルヌ第2番
ノクチュルヌ第3番
ノクチュルヌ第4番
ノクチュルヌ第5番
●最初のメヌエット
●エリック・サティ その生涯とピアノ音楽(千葉文夫)
●作品解説(柴野さつき)
●楽語一覧
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◆(2)サティの後期にかけて作曲された作品を収載したシリーズ第2巻
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エリック・サティのピアノ曲で
真っ先に思い出すものといえば、
●ジュ・トゥ・ヴ
●ジムノペディ第1番
でしょうか。
ただ、もちろん他にもサティは、
注目すべきピアノ曲を残しています。
そこで本書。
本書は、サティが生前に刊行した
ピアノ作品(連弾曲を除く)を
すべて収録するシリーズ全2巻の「第2巻」。
巻頭にもあるように、本書は、
以前音楽之友社から刊行されていた、
「ニュー・スタンダード・ピアノ曲集 サティ ピアノ作品集」
に「スポーツと気晴らし」を新規掲載したリニューアル版。
リニューアル版では、楽譜中に小節番号を追加、
また明らかなミスと思われる音や記号を修正、
楽譜中に書かれている、
文や詩の訳も一部見直したとのことです。
ピアニストの柴野さつき先生による「作品解説」では、
作品の特徴や演奏のポイントを、
譜例と共に確認することができます。
またフランス文学者の千葉文夫先生による、
「エリック・サティ その生涯とピアノ音楽」
の解説も必読でしょう。
「ジムノペディ」「ジュ・トゥ・ヴ」
以外のサティのピアノ曲を弾いてみたい、
という方にはおすすめできる一冊。
本書が気になる先生は、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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『 サティ ピアノ作品集 2 New Edition 』柴野さつき・校訂、解説、千葉文夫・解説
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◆(3)編集後記
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さて今週もピアノ曲を一曲アップしました。
今回は、メンデルスゾーンの
楽譜は全音楽譜出版社さまからの、
この「6つのこどものための小品集」は、
1842年に書かれたものと考えられています。
今回の作品72の第2曲の「変ホ長調」の冒頭には、
「Andante sostenuto」とあります。
旋律を、よく音を保ちながら、
かつ歌って弾くことに留意しました。
各声部にが美しく調和するように弾くのが、
難しくも楽しい時間でしたね。
★気づけば、あっという間に48曲目
メンデルスゾーン「6つのこどものための小品集Op.72-2」
また、来月2025年2月号の「ピアノ講師ラボ」に
ご登場の智内威雄先生との動画の第3弾を公開。
今回は「子どもの耳を養う秘訣」について。
いい音を出すためには、
いい耳が必要です。
そのためにも、普段から指導者が
いい音色を聴かせてあげることは大切。
ただ、そのほかにも、
いろいろできることがあるようです。
ぜひピアノの先生にご覧いただきたいですね。
★ピアノ講師ラボ動画対談 vol.190
「子どもの耳を養う秘訣は
いろんなところに連れていくこと」
最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
★次回2025年2月号は智内威雄先生との対談!聴けるチャンスは1/31まで!画像をタップ
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