★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.821(2024年5月25日配信分)より
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ネットニュースは日々更新され、
玉石混交の情報で溢れ返り、
SNSを立ち上げれば、
誰ともすぐにつながれる時代。
もちろん、その恩恵は大きいです。
ただ、よく思います。
スマホの中を覗くことは、
「他人の海」を泳ぐようなものだと。
そして、いつの間にか陸を見失い、
ごぼごぼと溺れてしまいます。
■焦ることは…
SNSでの友達のキラキラした活躍を見て、
「私ももっと演奏活動をしなければ…」
「もっと生徒を増やさなければ…」
最初は小さかった感情が、
どんどん焦りとなって大きくなる。
人の目を気にして背伸びしたり、
ともすると自分とは違う人格を演じたり…
そんな経験が、私にもあります。
ドイツの留学から帰ってきた頃です。
まさにゼロ、何もない状態。
友人たちの活躍がまぶしくて、
焦りや葛藤や羨望や、
ときに黒っぽい感情も味わい…
無理して忙しい自分を演じたり、
大きく見せようとしたり…
まさに、自分を欺いているような、
居心地の悪さを感じていました。
■ようやく気づく
でも、すごく疲れるんですね。
そして、何一つ楽しくないわけです。
自分以外の誰かと比べたり、
他人の情報を追っても、
得られるものが、あまりに少ない。
ようやく気づきました。
自分を見つめる時間よりも、
他人を見ている時間が長いのは、
他人の人生を生きているのと同じだと。
自分の人生を生きていないから、
疲れるし、全然楽しくないのです。
■少しずつシフトする
それからは、自分を磨いていこう、
自分の人生を生きることを大切にしよう。
時間はかかりましたが、
そういうシフトをしていきました。
すると、とても楽なんですね。
飾る必要もなく、承認もいらない。
自己完結できているのは、
とても心地よいことだと気づきました。
内側を満たしていると、
人生も少しずつ変わってきました。
■私たちが伝えていること
ピアノが素敵だなと思うのは、
自分に戻れるところです。
ピアノを弾くということは、
自分を見つめることと同義です。
自分でいられること。
ありのままで生きることと同義です。
飾ることなく、自然体でいられる。
ピアノを弾くと癒されるのは、
そういう理由でしょう。
もっと素敵なのは、
それを子どもたちに伝えられること。
これから子どもたちは、
もっと大変な時代を生きていくでしょう。
自分を見失ってしまうようなことも
たくさんあるでしょう。
でも、私たちが伝えているピアノが、
彼らを、彼らに戻してくれる。
きっと将来、ピアノが彼らに教えてくれる。
自分の内面を見つめること、
自分のためだけに与える時間の大切さを。
他人の人生を歩むことなく、
自分で道を切り拓くことの心地良さを。
私たちが教えているピアノが、
未来の彼らを救っているかもしれない。
そんな、淡い自惚れを胸に、
今日もレッスンに向かいます。
★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.821(2024年5月25日配信分)より
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最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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