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私のもとにはいろいろなお悩みが寄せられますが、
そのなかでも「学歴」について。
昨日のメルマガにて、私が思うことを書いたところ、
思わぬ反響がありましたのでこちらでもご紹介いたします。
メルマガ「成功するピアノ教室」 vol.329 2014年10月25日の記事です。
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【メインコンテンツ】ピアノ指導者にとって大切なのは学歴よりも…
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私は現在、ピアノの先生を対象とした
セミナーをさせていただいております。
その中で、お話するとどの会場でも
反応がある「あること」があります。それは、
「大事なのは学歴ではなく、今何を学んでいるかである」
確かに、学歴は分かりやすい指標ではあります。
たとえば、有名な音大のピアノ科を出ていることで、
ピアノのスキルはあるだろうというイメージは湧きます。
ただ残念なことがあります。
音大のピアノ科ではピアノの技術は教わりますが、
「ピアノを人に教える技術」
を学ぶ環境はほぼありません。
あったとしても、それとなく教材を研究したり、
指導案をちょっと作ってみるだけです。
現場で使えるスキルはほぼゼロでしょう。
これは実は「保護者」の方のほうが、
よくわかっている場合が少なくありません。
現に、私は外部講師時代を含めて、これまで
学歴について尋ねられたことがありません。
多くの保護者の方が願うのは、学歴ではなく、
子どもの心が分かり、親身で熱心で、ピアノという習い事でしか学べない
「何か」を教えてくれる先生であるということ。
つまり、指導者が「現場」で本当に必要なのは、
いかに人の心をとらえ、興味を持たせ、分かりやすく伝え、
音楽の楽しさを感じさせながら上達させるか。
そしてこれらは、音大で得られるものではなく、
レッスンの現場でもまれながら悩み苦しみ、
自腹を切って書籍を読み、講座に参加して、
また現場で試行錯誤して落ち込み涙しながら、
やっとの思いでもらった生徒からの
「たのしかったよ」
のたった一言や笑顔に集約されるのです。
■指導者としてのスタートは誰もが同じ
私が4年ほど毎年行っているアンケートでは、
先生方のお悩みのなかに、
「音大を出ていない」
「ピアノ科ではない」
といったことが挙がります。
けれども、お伝えしたように、
「音大のピアノ科でもピアノ指導は教わらない」
のです。そしてここがポイントなのですが、
「ピアノ指導者としてのスタートはどの人も同じ」
ということです。
誰にでも「生まれて初めてピアノを教えた生徒」
がいるはずです。
その瞬間がいわば「指導者としてのスタート」です。
大切なのは、そのスタートから今まで、
「自分は何を目指し、何を学んできたか?」
そしてもっと大切なのは、
「今この瞬間、自分は何を学んでいるか?」
という部分です。
ピアノ指導者にとって「学び終えた瞬間」がくるのは
「教えるのを辞めたとき」でしょう。
つまり、教えている限り学び続ける必要がある。
昨日の自分を1ミリでも超えている必要がある。
ピアノを習いたい人、習わせたい人が求めているのは、
先生の「学歴」ではありません。
このレッスン室に来ることでしか得られない
「何か」があるからこそ足を運んでくださるのです。
その「何か」があるかないかを、生徒や
保護者の方は敏感に感じ取っています。
それが結果的に入室や継続につながる。
その「何か」を与え続けるためには、
やっぱり「学び続ける」しかないのでしょう。
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