今回のご紹介の曲集も、「ピアノ講師ラボ」4月号の
対談にご登場の今野万実先生のおススメ曲集。
これは発表会の選曲に役立ちそうですね。
★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.350(2015年4月8日配信)より
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『 黒猫のおしゃべり 』バウムガートナー・作曲・安田裕子・訳・解説
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今日ご紹介するのは、
という曲集です。
vol.347のメルマガでご紹介したバウムガートナーの
姉妹曲集という位置づけのようです。
副題は「小さなピアニストのためのレッスン・発表会曲集」。
エリック・バウムガートナーというアメリカの
作曲家による楽しい作品が収められた曲集です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の作曲者の言葉から引用すると、
「私が曲を書く時は生活の中にあるいろいろなことから
ヒントを得ます。そして、そのヒントを有効に生かすため、
それに適した音楽のスタイルをみつけます(中略)皆さんも
これらの作品で音楽の旅を楽しんでくださいね!」
とあります。
また、訳と解説をされた安田裕子先生の
「はじめに」から引用すると、
「エリックの作品は、今現在よく耳にする流行りのジャズや
ロック、それに色々なダンス音楽のスタイルを取り入れるこ
とで、それらを身近に感じさせてくれ、リズム感と『ノリ』
を育ててくれます(中略)先生も生徒の皆さんも、エリック
のフレッシュなジャンルを超えた音楽をぜひ弾いてみてください」
とあります。
巻末の「プロフィール」から要約すると、作曲者の
バウムガートナーは、アトランタを拠点に作曲家、
アレンジャー、教師、演奏家として活動している方。
アメリカで、ジャズやニューミュージックの公開講座
を定期的に開催されている、とのことです。
この曲集に収められている作品は、
以下の通りです。
○野球を観に行こう
○パレード!
○黒猫のおしゃべり
○ストリート・フェアー
○ファンキー・モンキー
○午後の公園
○ふんすい広場
○ラッシュアワー
○宵のシンフォニー
○街の灯火
○やさしいマナティー(マナティーの唄)
○おんどりのラグタイム
○ボッサ・リオ
○タンゴ・ヌエヴォ(連弾)
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◆(2)発表会で役立ちそうな初級~初中級向きの楽しい曲集
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今回ご紹介の曲集のような現代作曲家の作品は、
おそらく今の子には何の抵抗もないでしょう。
むしろクラシックよりも親しみを感じる
お子さんもいるかもしれません。
特にこの曲集のように、日常の風景を描写した
作品であればなおさらではないでしょうか。
今回の曲集は、レッスンや発表会での
選曲に役立ちそうな一冊。
レベルは「初級~初中級向き」と「はじめに」にあります。
以前ご紹介した「野うさぎのラグタイム」よりは
難易度は低いのではという印象です。
特にいいなと思った作品を挙げると、
○野球を観に行こう
→冒頭の野球場で聴こえてくるメロディーが印象的
○ふんすい広場
→ペダルをたっぷり使った美しい曲
○ラッシュアワー
→渋滞したり動き出したりする様子が面白い曲
○宵のシンフォニー
→モーツアルトやベートーヴェンの名曲がチラリ
○タンゴ・ヌエヴォ(連弾)
→息がピッタリあえばかなりカッコよく決められる
発表会でも楽しく聴けて映える曲もそろっている、
という印象です。
もちろんレッスンで使っても、楽しく勉強できる
のではないでしょうか。
しっとりとした曲やビートの効いた曲など、
さまざまな作品が楽しめる一冊。
ご興味のある先生は、一度手に取って
みてはいかがでしょうか。
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『 黒猫のおしゃべり 』バウムガートナー・作曲・安田裕子・訳・解説
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