私はこれまで2000人を超えるピアノの先生との
出会いをいただいてきました。
どの先生も素晴らしい方ばかりですが、
特に感銘を受けた出会いが数多くあります。
そして、そこから学んだことは数知れません。
自分への戒めと、少なからずの憧れを込めて、
このシリーズでは「気づき」を記していきます。
・・・
伝える→その前に聴く
一流のピアノ指導者が大切にすること。
それは「伝える前に聴くこと」です。
相手の話をよく聴くこと、
受け止めてあげること。
それが「きちんと伝えるプロセス」として、
最初にすべきことだと知っているのです。
伝える→準備完了にする
何かを伝えたいと思ったときに
何より大切にすべきなのが、
「相手を準備完了にさせること」
話を聴く態勢になっているか。
心がこちらに向いているか。
生徒がレッスン室に入ってきてから、
この状態にいかに早く持っていくか。
これを毎回のレッスンのポイントにしています。
話させる→聴く準備
面白いのは、ここであえて会話を入れること。
最近どう?とか、先週言ってたあれどうなった?とか、
いい顔しているけど何かいいことあった?とか。
楽譜の用意のほんのわずかな時間に、
生徒の心をとらえる質問をする。
考えさせ、話させ、聴いてあげることで、
心をサッとこちらに向かせてしまう。
あっという間にこちらのペースです。
話させることによって、
同時に「聴く準備」も完了させるのです。
ここで大きなポイントがあります。
それが「うなずき」と「相づち」です。
一瞬で人に嫌われる方法とは…?
ここで、あっという間に
人に嫌われる方法を教えましょう。
(そんな方法いらないかもしれませんが…)
相手が話している間、一切うなずかず、
一度も相づちも打たない。
ただ無表情で相手を見つめ続ける。
お勧めしませんが、
おそらくこれで嫌われます。
人は自分の話に反応がないと、
一気に不安な気持ちになります。
もう少しすると、
今度は軽視されていると感じます。
聞いた話ですが、相手がうなずかないと、
平均25秒で話が止まってしまうそうです。
つまり、話す気が失せるということです。
うなずくこと→価値ある「ギフト」
セミナーなど、人前で話した経験があれば、
感じたことがあるでしょう。
うなずきながら聴いてくれる人が
神様のように思えてくることを。
何ともいえない安心感と喜びが、
心に生まれることを。
「この人は私の話を聴いてくれている!」
話をしている人にとって、うなずきは、
何より価値ある「ギフト」なのです。
うなずき→「心をひらくスイッチ」
だからこそ、一流のピアノ指導者は、
「うなずくこと」と「相づち」を大切にする。
感情の込め方、タイミング、回数…
うなずきかたと相づちも絶妙です。
生徒はどんどん嬉しくなります。
どんどん心をひらいていきます。
それはそうです。
何より価値ある「ギフト」を
贈り続けられているのですから。
与えれば与えられるの法則と同じ。
ギフトを贈られた生徒は、今度は先生に
「心」というギフトを贈るのです。
それが「聴く」ということです。
伝える前に大切にすべきものがある。
ここをおろそかにしないからこそ、
一流のピアノ指導者なのかもしれません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★全国3263名のピアノの先生が購読する無料メルマガ
「成功するピアノ教室」ご登録はこちら
↑配信解除もいつでもすぐにできます
★著名な先生のレッスンが自宅で学べる!
学びへの意識の高い先生へ。「ピアノ講師ラボ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━