私が主宰する「ピアノ講師ラボ」の7月号に
再登場が決定した、トップ指導者の二本柳奈津子先生。
その二本柳先生による「読譜トレーニング」の教材のご紹介です。
★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.356(2015年5月20日配信)より
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『 新しい読譜トレーニング ラインとハンドサイン 』二本柳奈津子・著
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今日ご紹介するのは、
という教材です。
ピアノ指導に従事されている方であれば、
「読譜指導」の重要性は理解されているでしょう。
それと同時に「読譜指導の難しさ」を感じている
先生も多いのではないでしょうか。
今回は、これまでにない新しいタイプの
読譜トレーニングの教材のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「音符が読めるようになったのに、実際にピアノを弾こうとすると、
スラスラ弾けないことがよくあります。なぜでしょう?その原因の
1つは、楽譜上での『音符の上下の動き』が鍵盤上での『手の左右の
動き』にシフトしにくいことにあります。これをクリアするために、
本書ではつぎの2つの基本動作を段階をおってトレーニングします」
という文章と共に、
【1】音符どうしを「ライン」でつなぐ
【2】音の動き通りに「ハンドサイン」を使って手を動かす
この2つの基本動作を挙げています。
また「サッと読めてパッとひけるための3つのスキル」
として、以下を挙げています。
【1】はじまりの音がすぐわかる!
→単音の音名を瞬時に識別する
【2】音符の動きがすぐわかる!
→音符から音符への動きを認識する
【3】わかった通りに手が動く!
→目で認識した音符の動きを手の動きにスムーズに変換する
この【2】と【3】のスキルを上げるための
教材が本書、ということになります。
具体的には、音符の進行(例:低い→高い)の
種類を理解し「ライン」でつなぐ。
音符の動きと鍵盤上での動きを一致するために、
手を動かす「ハンドサイン」を実践する。
基本的なトレーニングはこの2つです。
以降「おとなりの音」「とんでいる音」を学び、
複数音程のトレーニングに進んでいきます。
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◆(2)これまでにない画期的な「読譜」のトレーニング教材
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特に導入期のピアノ指導において重要なのが、
今回取り上げている「読譜」。
ここがうまくいかないと将来的に、
「弾けているけど楽譜が読めない」
という辛い状況に陥ってしまいます。
最初はこれでも何とかいけるかもしれませんが、
曲のレベルが上がっていくにつれて、
「弾きたい→けれど音符が読めない→弾けない」
という悪循環に陥って、次第にピアノから遠ざかる…
といったことになってしまいます。
だからこそ導入期での「読譜指導」が
重要なのですが、問題なのは、
「単に音の位置を覚えるだけでは読譜につながらない」
という点でしょう。
「これはドの音」「これはレの音」と分かるけれど、
それがスラスラ楽譜を読むところまでいかない。
「符」は分かるけれど「譜」が分からない、
というのがこの状態といえます。
この解決ポイントが「音と音との関係性を学ぶ」。
楽譜を見ながらスラスラ弾くためには、
音符を常に流れるように読む必要がある。
この点、音と音との関係性(位置関係)で理解
できていれば、横にスムーズに読めるようになる。
これに着目したのが今回の「ラインとハンドサイン」
ということになるかと思います。
私も実際のレッスンでの実践はこれからですが、
かなり実践的かつ効果的ではという印象です。
詳しい中身については、実際に教材を
ご覧になるのが一番かと思います。
かなり画期的な教材、読譜指導で困っている先生は、
手に取ってみてはいかがでしょうか。
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『 新しい読譜トレーニング ラインとハンドサイン 』二本柳奈津子・著
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