趣味で楽しむピアノレッスン

シニア層のレッスン教材の候補に挙がりそうですね。

★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.375(2015年9月30日配信)より

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『 趣味で楽しむ ピアノ・レッスン1 』 元吉ひろみ・著

★リンク先は「1巻」となっています

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今日ご紹介するのは、

「趣味で楽しむ ピアノ・レッスン1」

という教本です。

以前「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」
という書籍を、教本メルマガにてご紹介しました。

★参考「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」

今回は、こちらの著者である元吉ひろみ先生による、
新しい「ピアノ教本シリーズ」となります。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の解説パンフレットにある、
「これからお使いになる皆様へ」から引用すると、

「『ピアノは子どもの習い事』と思われていたのは昔の話。
今や60代でも80代でもピアノを楽しんでいらっしゃいます。
大人の生徒さんが、たとえ何歳であろうと無理なく上達でき
る。先生も、これに沿ってレッスンを進めれば楽しく教えら
れる。そんな教材にしたいと思いました」

とあります。

最近はシニア層のピアノ人口が増えている、
と感じている先生もいらっしゃるかもしれません。

コミュニティーセンターでの講座はすぐに
満席になる、そんなお話も聞いたことがあります。

著者は「60歳以上が入会資格」のピアノ教室を主宰
シニアのピアノ指導に関する研究をされている先生。

本書のタイトルに「シニア」という言葉はありませんが、
内容から考えると、シニア層を意識した教材、

ということは言えるでしょう。

巻頭の「本書の特長」からご紹介すると、

●1つの曲で複数の編曲
(シンプル編→チャレンジ編→スーパーチャレンジ編)

●大きな音符で見やすく、シニア世代に人気の曲も収録

●体系的プログラムで無理なく”憧れの曲”が弾ける

●心も脳も活性化できる

●併用教材でさらに学びが深まる

また「本書の使い方」では、

個人レッスン、ペア・グループレッスン、講座レッスン
などいろいろなシーンで使える、とあります。

この教材は、3巻シリーズとなっており、
段階を経て上達できるようなシステムとなっています。

【第1巻】入門
すべて5指内で弾けて、手元を見ないで弾くことを覚える

【第2巻】基礎
指広げ、指よせ、指かえなどのテクニックも出てくる

【第3巻】発展
音階などを学び、最終曲が「エリーゼのために」

また、併用して使える「ワークブック」も用意。

こちらは1~3巻までの「教本」と完全にリンクして、
「弾く読む書く」の反復練習ができるようになっています。

★参考「趣味で楽しむ ピアノ・レッスン 併用ワークブック1」

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◆(2)シニア専門のピアノ教室で実践しているカリキュラム

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先ほどご紹介した「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」
では、こんなことが書いてあります。

●ヤマハ大人の音楽レッスンの40歳以上の生徒数は、
1999年から2007年までの8年間で3倍に増えている

●公的な施設での「シニアピアノ講座」の受講倍率は、
他の楽器よりもことのほか高い

●総務省の平成21年の調査にて、50代の約34%、
60代の約30%、70代の約20%がピアノを所有している

●シニア世代の受講動機の1位は「脳の活性化」
2位が「心の豊かさ」で「ピアノの再利用」が4位

こうしたデータを見ても、シニア層のピアノへの
関心やレッスンへのニーズは感じられそうです。

実際、シニア世代の生徒さんを教えている
ピアノの先生も少なくないでしょう。

ただ、そうした生徒さんにどの教材を使えばいいか、
悩んでいる先生もきっといらっしゃるでしょう。

本書の帯に、

「シニア専門のピアノ教室で実践と
改良を重ねて作られたカリキュラムです」

とあるように、課題や選曲、進め方など、
研究を重ねて出来上がった教本といえそうです。

本書の1巻でいえば、

●すべて5指のポジションで弾ける
●最初は指番号がわかれば弾ける
●最初の曲にほぼ実寸の鍵盤を掲載
●徐々に読譜につなげていく工夫
●1曲につき3つのアレンジで楽しめる
●巻末に「指の体操」という練習曲がある

特に、文字や指番号が大きなフォントで掲載、
ほぼ実寸の鍵盤イラストが安心感を醸し出します。

各曲の課題が細かくわかれているので、
スモールステップで着実に学べそうです。

例)
「リズムを打とう」では両手でのリズム打ち
「指を動かそう」では指番号を見て両手で動かす
「弾こう」では「指の体操」や左手の課題の練習

ちなみに、こちらの出版社サイトにて、
この教本の詳細が見られるようです↓

★ヤマハミュージックメディア関連ページ

個人的には、シニアに限らず初めてピアノを
習う男性にも使用してみたいと感じました。

シニア層を含め、大人のピアノレッスンでの
教材の候補に挙がりそうな一冊。

ご興味のある先生は、一度お手に取って
みてはいかがでしょうか。

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『 趣味で楽しむ ピアノ・レッスン1 』 元吉ひろみ・著

★リンク先は「1巻」となっています

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◆(3)編集後記

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毎回、著名な先生をお迎えして、対談音声CD教材を
会員様のご自宅にお届けする「ピアノ講師ラボ」

次回10月号は、コンクールでのご指導歴や全国での
セミナーにて人気の、西川奈緒美先生が登場されます。

「導入期から本気の生徒を育てるレッスンの極意」

といったテーマで、レッスンアイデアやグッズ、
体験レッスン法や生徒募集まで、幅広いお話です。

「生徒を本気にさせるためには、こちらがまず本気になる」

このお言葉からは、西川先生のピアノ教育への
情熱と生徒さんへの愛情を感じました。

対談の詳しい内容はこちらのブログにて
アップしましたのでよろしければご覧ください↓

【予告】西川奈緒美先生が語る!
導入期から本気の生徒を育てるレッスンの極意

それでは今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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