さすがに譜面は読める必要がありますが、
いろいろ目からウロコな内容でした。
★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.380(2015年11月4日配信)より
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今日ご紹介するのは、
という教材です。
最近では、クラシックを主に教える教室でも、
「コード」を取り入れる先生が増えてきました。
コードの知識があれば、生徒の伴奏など、
何かとレッスンでも役立ちます。
また、コードを教えて欲しいという生徒の
ニーズに応えることもできるでしょう。
そこで今回は「コード」を身につける
ための教材のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「コードの勉強を始めていくにあたりお勧めしたいのは、
コードというのはあくまでツールですから、知識として
習得すると同時に、実践で使いながら楽しく学んでいく
ことです(中略)そのための練習としては、メロディと
コードだけの譜面、コードだけで伴奏する譜面を簡単な
ものから弾いてみることだと思います」
とあります。その上で、
「最初からメロディとコードを一緒に弾くという
ソロピアノの形は難しいと思うので、まずは歌や
他の楽器にメロディを任せて、しっかりコードで
伴奏できるようになると良いでしょう」
として、そのための知識や練習方法などを
丁寧に解説しています。
本書の副題は「コードで変わるピアノ奏法」。
著者自身が弾く「イメージトレーニングDVD」が
本書に付属されています。
本書の内容を目次からご紹介してみましょう。
【目次】
はじめに
付録DVDについて
【INTRO】「Happy Birthday to You」でコード弾きの体験を!
「コード弾き」について、ピアノ弾きからのいくつかの質問
【Chapter1】コードを身に付けるために
トライアド(3和音)でフォームを覚える
【Chapter2】コード攻略の基本法則
分数コードで考える
【Chapter3】コード・フォームを身に付ける
リズムに合わせたトレーニング
【Chapter4】メロディを引き立たせるコード・ワーク
フィル・インの基本1
【Chapter5】コードとコードをつなぐコード
フィル・インの基本2
【Chapter6】つなぎのコードのハーモニー
メロディ1音1音にコードを付ける
【Chapter7】コード攻略法の実践
曲の中で考える
【OUTRO】「星に願いを」~自分なりに弾いてみよう!
付録 コード表
ダイアトニック・コード/定番コード進行/ツーファイブ
おわりに
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◆(2)目からウロコの「コード演奏」の教材
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私がコードの知識を身に付けたきっかけは、
仕事上、必要に迫られてのことでした。
それは合唱伴奏の仕事。現場で必要なのは、
譜面をきちんと弾くことはもちろんのこと、
「その場で求められている和音を瞬時に鳴らすこと」
例えば各パートの音取りの際、メロディラインだけ
単音で鳴らすだけでは不十分。
メロディと共に「和音」を鳴らすことで、合唱で大切な
ハーモニーを感じながら音取りしてもらえる。
このことを教えていただき、なかば必要に迫られて、
「コード」の知識を身に付けたという流れでした。
ピアノの先生であれば、同じようなことを
求められることもあるでしょう。
レッスンでも、生徒が弾くメロディに伴奏をつける
ことでそこにハーモニー感を生み出す。
生徒に豊かな音楽を感じさせることもできます。
ピアノの先生がコードを使いこなすことで、
レッスンの幅が広がることは間違いありません。
さて本書の内容に戻ると、基本的には、
「左手1音と、右手3音」
のバランスで演奏するための方法を取り上げています。
私が目からウロコだったのは「分数コード」でした。
「コードを分数化して右手と左手に分けて考える」
たとえば「CM7」であれば「Em/C」と考える。
(左手で「C=ド」、右手で「Em」を弾く)
このように、右手と左手を別々に考えていえば、
様々なコードが少ないコードで弾けるようになる。
「多くのコードはシンプルな3和音+ルートに置き換えられる」
というのは、コードをかじったくらいの私にとっては、
とても目からウロコな情報でした。
その他、
「次のコードのトップ・ノートとの関係が、
なるべく2度以内に収まると良い」
「左手1音と、右手3音、このバランスをしっかり練習」
「『カッコいい音』や『気持ちのいい音』。そういう音は、
たいてい後から理論付けできるようになっている」
といった解説はとても勉強になりました。
基本的に、理論の部分は類書にまかせるスタンスで、
とにかく弾いて手に覚えこませるタイプの教材。
どれだけ「鍵盤上で」取り組めるかが、
コード習得のカギだということでしょう。
「今まで得た知識、クラシックの和声学などをいったん
忘れて、まっさらな気持ちで取り組んでもらうこと」
この言葉もコードを学ぶ上で重要なキーワード、
ではないかと感じました。
初心者が独習用に使うのは難しいかもしれませんが、
ピアノの先生であれば、十分活用できるでしょう。
コードにご興味のある先生は、一度お手に取って
みてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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土曜日配信のメルマガでもお知らせしましたが、
今月末に私が監修させていただいた、
がヤマハミュージックメディア様から出版されます。
こちらは、レッスンの現場ですぐにでも
活用できるレッスンアイデアを盛り込んだ書籍。
どんな企画から生まれたのか、そこに込める思いは…?
書籍の表紙なども含めて、弊社ブログにアップ
しましたのでよろしければご覧ください↓
↑表紙もかなり斬新です
発売は今月11月末。ご購入者の方全員への
「特典」も予定していますのでお楽しみに。
★「現場の先生直伝 生徒が夢中になる!
ピアノレッスン アイデアBOOK」
それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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