今年もたくさんの年賀状をいただき、
すべて感謝の気持ちで受け取りました。
本当にありがとうございます。
お返事が行き届かない場合があり、恐縮ですが、
何らかの形でご挨拶はさせて頂きたいと思っています。
今年いただいた年賀状で、
とくに嬉しかったもの。
それは3通の年賀状でした。
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そのなかの2通は、以前、外部講師として
ピアノを教えていた生徒さんから。
あんなに小さかった子が、今年6年生になり、
ひとりは今年が高校受験だとか。
二人とも学校や勉強で忙しいのに、
ピアノや音楽を続けている。
あの頃より、はるかに難しい曲を
さらっている。
今の先生のご指導力の高さを感じるとともに、
地道に毎日ピアノに取り組んできた、
彼らの軌跡を感じたりしました。
はじめて出会った頃から、
とても気の合う生徒さんたち。
お別れのときはとてもさみしかったですが、
こうしてずっとつながっていられること。
そのことに深い感謝の気持ちになります。
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もう一通は、東北から。
もう4年以上になりますが、震災でピアノを
無くした女の子に電子ピアノを送りました。
懇意にさせていただいている、中嶋恵美子先生が
心を込めて行っていらっしゃる楽器支援活動。
私は生まれも育ちも東北。
あの出来事は今も忘れられません。
その東北のために動き出した中嶋先生。
ご活動に共感し、何か出来ることは無いかと、
送ったのが一台の電子ピアノでした。
今もあのピアノを弾き続けてくれていること。
昨年の発表会はショパンを弾いたとか。
「これからも大事にピアノをつかいます」
言葉にならない喜びを、
その小さな文字に感じました。
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私の経験から、ピアノを続けることは、
強い自分を創ることにつながると思います。
たった一音にこだわって、何日も何カ月も、
そして何年も取り組む。
人前で弾くたびに、自分の至らなさを痛感し、
それを少しでも乗り越えようともがいた経験。
手を伸ばしても届かなかった、
芸術という世界に少しだけ近づけた経験。
それらは、すべて生きる力となり、
今の自分を創り上げてきた、
かけがえのない瞬間の積み重ねです。
・・・・・・・
ピアノを続けていることは、
感謝することにつながると思います。
ここまでピアノが弾けているのは、
6歳の私の手をひき、ピアノ教室に
連れていってくれた母のおかげ。
丁寧に、そして根気よく、
深い愛情と、ときには厳しさを持って
ご指導くださった恩師の先生のお力。
同じくピアノを愛する人々との出会い。
無限の可能性を秘めた子どもたちとの出会い。
そして、今自分の目の前に、
ピアノがあること。
日々の感謝は、ピアノと音楽との
出会いから生まれていると感じます。
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ピアノは生きる力を与えてくれる、
というのは本当です。
ピアノや音楽が人生を豊かにし、
人々を深くつなげる、というのも本当です。
新年に届いた、3通の年賀状。
大切にしまいながら、
人生で「大切なもの」をあらためて考えました。
そして、こころから「ありがとう」の気持ちに浸りました。
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