かなり効果的に使える教材ではないでしょうか。
★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.391(2016年2月3日配信)より
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『 プレ・ハノン スケール&アルペジオ<新標準版> 』 原田敦子・著
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株式会社リーラムジカの藤 拓弘です。
いつもこのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
さて今日ご紹介するのは、
という教材です。
著者は原田敦子先生。この教本メルマガでも
原田先生のご著書を取り上げたことがあります。
今回は、スケールとアルペジオに特化した
ピアノ教本のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「スケールとアルペジオの技術を上達させておくと、
難しい曲も早く、美しくしあげることができます(中略)
音階は、指先の感覚、手首やうでの運動に注意して、
真珠の階段を軽やかにかけのぼるように弾いてください。
アルペジオは、風景画を描く気持ちで遠くを見つめ、
すてきな色彩を選ぶように、あざやかな音色を想像しな
がら弾きましょう」
とあります。
タイトルにもあるように、スケールとアルペジオの
練習に特化した教材です。
それぞれの最初に「スケール練習の進め方」
「アルペジオ練習の進め方」という解説があります。
ちなみに内容をご紹介すると、
【スケール練習の進め方】
1集中力を高めるために
2タッチと指番号の確認のために
3反進行のための予備練習
4反進行の練習
5すばやい動きのための練習
62オクターブのスケール
【アルペジオ練習の進め方】
1指番号とタッチの確認のために
2すばやい動き
3ハーモニ―を感じて
ハ長調から始まり、全部で24の調のスケールと
アルペジオを勉強できるようになっています。
ちなみに本書は、巻末にも表記があるように、
を再編集したものです。
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◆(2)音色やタッチを重視した効果的な課題
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ピアノを教える人であれば、音階やアルペジオを
さらうことの重要性は誰でも理解しているでしょう。
スポーツでも基礎練習を重視するのは、それが
あらゆる場面での「応用」につながるから。
これと同じで、スケールやアルペジオをさらうのは、
その調が持つ色合いを知ることはもちろん、
さまざまな調の作品を演奏するときの、
テクニックや指の運びなどに大きく役立ちます。
いわば基礎力につながるといえるでしょう。
ただ、むやみに音階やアルペジオを練習しても、
それが「効果的」でなければ意味がありません。
この点、本書は要点やポイントを絞った、
とても実践的な練習方法を提示しています。
ひとつ一つの課題も、1~2オクターブ程度におさえ、
集中して学べるボリュームに配慮しています。
特徴といえるのは、単なる指の練習にとどまらず、
●指先の感覚(タッチ)に集中すること
●自分の出している「音色」に注意すること
●強弱や音の流れを意識すること
●「次の音」を歌って準備すること
などの部分を重視していること。
これは、機械的になりがちな練習課題ほど、
重要なポイントではないかと感じました。
ただこの点、子どもや初級者の方にとっては、
独習が難しい部分であるといえます。
指導者は、きちんと理解できる説明と
模範演奏で伝える必要があるでしょう。
タイトルに「プレ・ハノン」とあるように、
ハノンを始める前の生徒に使用できそうです。
とてもシンプルな教材ではありますが、ポイントを
おさえた練習で、かなりの効果が上がるでしょう。
スケールやアルペジオを生徒にきちんとさらわせたい、
効果的な練習方法や指導のポイントを知りたい、
というピアノの先生にはいいかもしれません。
ご興味のおありの先生は、
お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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『 プレ・ハノン スケール&アルペジオ<新標準版> 』 原田敦子・著
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◆(3)編集後記
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おかげさまで、1月30日まで実施しておりました、
「ピアノ講師ラボ 新春5大特典キャンペーン」
が好評のうちに終了いたしました。
今回も全国のたくさんの先生にお申込みいただき、
さらに会も盛り上がっていきそうな予感です。
本当にありがとうございます。
ただ大変恐縮なことに、入会のお申込みが
うまくいかないまま終わってしまった、
というご連絡やお問い合わせを、
キャンペーン後に少なからず頂いております。
「ピアノ講師ラボ」はインターネットでの
お申込みのみで対応させていただいている関係で、
ネットやパソコン(スマホ)でのお申込みに
不慣れな先生もいらっしゃったのでは…
とご不便をおかけしましたこと、
大変申し訳なく思っております。
現在、個別に対応させていただいておりますが、
もしこのメルマガをお読みの先生で、
●お申込みをされたのに連絡が来ていない
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といった先生がいらっしゃいましたら、
弊社までご連絡ください。
キャンペーン後ではございますが、
特典を含めて誠実に対応させていただきます。
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info@pianoconsul.com
お手数をおかけして申し訳ございませんが、
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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