私はこれまで2000人を超えるピアノの先生との
出会いをいただいてきました。
どの先生も素晴らしい方ばかりですが、
特に感銘を受けた出会いが数多くあります。
そして、そこから学んだことは数知れません。
自分への戒めと、少なからずの憧れを込めて、
このシリーズでは「気づき」を記していきます。
・・・
■引っ越し業者さんを探したときのこと…
以前、引っ越しをするときに、引っ越し業者の
一括見積りサイトに登録したことがあります。
世の中にはたくさんの引っ越し業者さんがあって、
しかも引っ越しは頻繁にするものではないので…
はたしてどの業者さんがいいのか見当もつきません。
でも、なるべくいいお仕事をされるところで、
しかもリーズナブルならばもっといいですよね。
ということで、まずは試しにと思い、
見積もりを取ろうと登録したのでした。
■一番連絡が速い業者はなんと…
サイト登録が完了してすぐに、
ある引っ越し業者さんから電話が来ました。
登録してから、わずか3分。
早過ぎてビックリした記憶があります(笑)
また、さすがだなと思った記憶もあります。
もちろん、他社よりも先に契約を取り付けよう!
という狙いは少なからず感じましたが(笑)
ただ、そのスピード感には情熱を感じますし、
対応できるだけの「マニュアル」も社内にできている。
また多くの場合、最初にコンタクトを取ったところの
話を一番よく聴き、そのぶん記憶が残るものです。
案の定そのあと、他の引っ越し業者さんから
ジャンジャン電話がかかってきましたが、
だんだん面倒になってきて、要点だけ聴いて切る、
ということが続きました。
結局、丁寧で一番対応が速かったところに決めました。
■楽譜を注文すると当日配達されるこの時代に…
世の中はスピード化が進んでいます。
ネットで楽譜を注文すると翌日、もっというと、
その日のうちに配達されることも。
これは20年前には考えられなかったことですよね。
(個人的には楽器店でじっくり眺めるのが好きですが…)
先ほどの引っ越し業者さんの事例のように、
「対応の早さ」もサービスのひとつなのでしょう。
ただこのことは、今の若い世代や若いお母さんに
とってはいわば「いたって普通のこと」なわけです。
物心ついたときには「注文→すぐ届く」という
図式が出来上がっているわけですから。
早いのが嬉しい、というより「早いのが当たり前」
と思っている人も少なくないでしょう。
それだけに、対応が遅ければすぐに見切りをつける、
ということも往々にしてあるようです。
■対応が早いだけで抜け出せる業界
ピアノ教室を探す人にとっても、
このことは同じではないでしょうか。
なるべく早く、しかも丁寧に対応してくれる
教室には好印象を抱きやすい。
最近では、たくさんの教室をまわってみて、
教室を決める人も少なくありません。
なかには、必ず「問い合わせでの対応」で
教室の印象を決めている人もいるはずです。
たとえば、メールでお問い合わせをしたら、
3日後にやっと返信メールがきた。
おそらくその教室はチャンスを逃します。
問い合わせの電話を2回したけれど出ない。
おそらくその教室はチャンスを逃します。
逆に考えると、ゆったりとした業界だけに、
即返信、即対応するだけで一歩抜け出せます。
教室を探している人にとっては、
たったそれだけで好印象に映るわけです。
■著名な先生ほど対応が早い?
私はこれまでたくさんのピアノの先生との
出会いをいただいてきています。
そのなかで、うまくいっている先生の特徴が、
「メールの返信がとにかく速い」
ということ。これは著名な先生ほど、
また、忙しい先生ほど顕著です。
ある方は、早朝深夜に関わらず、
メールすると「即」返事がきます。
いったい、いつ寝ていらっしゃるのだろう?
といつも不思議です(笑)
(ちなみにパソコンにメールをしています)
また、ある先生に問い合わせのメールをしたところ、
ものの「数分」で携帯に電話がきました。
著名な先生だけに、返信は遅いだろう…
と思っていたところに、直接のお電話。
驚きとともに、嬉しかった記憶があります。
忙しいということは、それだけこなすべき
案件が多いということ。
メールも溜めれば溜めるほどあとで大変になります。
それを解消する方法が「すぐやる」こと。
問題はなるべく「その場で」解決すること。
忙しいからメールが返信できないのではなく、
忙しいから速くメールを返信するのです。
忙しいからメールが返信できないのではなく、
忙しいから電話に切り替えて素早く解決するのです。
■相手思考ができると対応も自然と早くなる
拙著でも書きましたが、相手の立場で
ものを考えられると自然と対応も早くなる。
「この人は○○で困っているのだな、
なるべく早く教えてあげよう」
「この人は仕事を先に進めたいだろうな、
だから1分でも速くメールの返信をしよう」
「この人にはメールよりも電話のほうが
誤解なくしかも早く話をまとめられそうだな」
このように「相手」を第一に考えるからこそ、
自然と対応のスピードも変わってくるのでしょう。
そこには、相手を思いやる気持ち、
相手を大切する心が見え隠れしています。
うまくいっているピアノの先生の秘密は、
どうやらこの辺りにもありそうです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★全国3848名のピアノの先生が購読する無料メルマガ
「成功するピアノ教室」ご登録はこちら
↑毎週土曜日の朝に配信中。配信解除もいつでもすぐにできます
★新しい学びの新提案!ご自宅に著名な先生のお話が毎月届く!
「ピアノ講師ラボ」←詳細はこちら
★おかげさまで「3刷」になりました!
★「現場の先生直伝 生徒が夢中になる!ピアノレッスン アイデアBOOK」
★今年は売り切れ御免!の「初回限定生産」お早目に…
レッスン手帳2016「マンスリー&ウィークリー」
レッスン手帳2016「スリム マンスリー」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━