いまどきの言葉でいうと「コスパの高い」本ですね。
★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.400(2016年4月6日配信)より
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いつもこのブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という書籍です。
本書はシリーズの第2作。
第1弾の書籍は、この教本メルマガの230号でも
取り上げたことがあります。
今回は、ピアノ指導法に特化した内容の書籍です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「もしこんなお悩みをお持ちなら、今までのレッスンを
ほんの少し変えてみませんか。自ら進んで練習し、ピア
ノを楽しく美しく弾くことのできる子供に変身します。
その方法とは、①「読譜力」を育てること、②「聴く力」
を育てること、③「正しいフォーム」を教えること。
たった、それだけです。ただし、この順序で、です」
とあります。
またその方法として、
●与える教材の「量」「スピード」「難易度」を変える
●言っても聞かない子供に言い続けるより、言い方を変える
を挙げながら、
「ワクワク楽しいことが大好きな、子供の特性に合わせた
レッスンをすることで、嫌なことを無理に頑張らせなくて
も、読譜力が育ち、音楽性が豊かになり、美しい音で演奏
する子供に育てることは可能」
としています。
本書の内容を目次からご紹介してみましょう。
【第1章】レッスンが楽しく、練習を楽しむ子供に育てるために
―読譜トレーニングの勧め―
1・まず大切なのは読譜力
2・読譜力を育てなければいけないワケ
3・読譜トレーニングを楽しくするために
4・練習嫌いの本当の理由
5・幼児期から小学校低学年までの教本の選び方
【第2章】美しくピアノを弾くために
―聴く力を伸ばす―
1・導入期のピアノレッスンで指導しておきたいこと
2・子供に身に付けさせたい3つの力
3・自分の音を聴ける子供に育てる
【第3章】不自然なフォームの直し方
―子供に届く言葉で伝える―
1・良くない姿勢の直し方
2・良くない手・指のフォームの直し方
質問コーナー
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◆(2)読譜が苦手な生徒にこそ大量に曲を与える
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ピアノの先生には、それぞれ確信をもった指導法、
レッスンの進め方、教材や使い方があるでしょう。
ただ、生徒は十人十色。
誰一人として同じでない生徒に、全く同じ指導法が
通用するかというと、そうでないことはいわば当然でしょう。
だからこそ、さまざまな指導法やアイデアにあたり、
そこからオリジナリティを模索していく―
いわば「指導するための勉強」が続いていくわけです。
そういう意味では、今回ご紹介の書籍はおそらく、
多くのピアノの先生の参考になるでしょう。
「目からウロコの」というタイトルの通り、
私にとっては、まさにそう感じた部分が多かったです。
詳しくはぜひ本書をお読みいただきたいのですが、
いくつかご紹介してみると…
●読譜力は、初めて見る譜面とその音符の数に比例する
●読譜力を育てる約3万円の出費は価値ある投資
●たくさんの同レベルの教本や曲集を同時に何冊も与える
●お母さんにお願いしたいのは子供の生活習慣のしつけ
●「手は卵を持つように丸くしましょう」はNG
●ピアノの鍵盤に当たるところは指のおでこ
●ハーモニーの響きに自分の心を浸し染まっていくのを感じる
●手のひらの斜め折りを基本とした丸い形を作る
●中手骨(手のひらの奥)から指を動かす
●砂遊びで指の使い方を学ぶ
ビジネス書を含め、こうした実用書的な書籍は、
1つでも活用できる内容があれば元を取ったも同じ。
(もちろん実践することが大前提ですが…)
この点、多くの気づきや活用法が得られた本書は、
コストパフォーマンスの高さを感じずにはいられません。
これまでのレッスンを見直すきっかけと
なるかもしれないピアノ指導法の書籍。
ご興味がおありでしたら、
お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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おかげさまで、毎週執筆している教本メルマガも、
今週号で「400号」を迎えました。
創刊が2008年。すでに8年ほど続けていることになります。
毎週1冊ずつ、私なりに教本や教材、
レッスンの関連書籍をご紹介してきました。
ひとつずつの歩みはとても遅くても、
歩き続けていたらずいぶん遠くまできていた。
そんな感覚ですね。
気付けば読者数も1,200名を超えるまでになってきました。
書籍の出版や監修をさせていただいて感じるのは、
どの教本も著者の情熱が込められているということ。
そして、その情熱を何とかして多くの人に届けたい、
という編集者の執念にも似たものがあること。
そうした魂のこもった教本や教材、書籍の概要を
「3分で」伝えようという趣旨のこのメルマガ。
正直、執筆にはかなりの時間がかかっていますが、
私にとって毎回エキサイティングな挑戦でもあります。
あとどのくらい続けられるかは分かりませんが…
応援してくださる先生がいらっしゃる限り、
続けていきたいなという思いはあります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
それでは今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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