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インターネットがこれだけ普及し、何か調べたければ
スマートフォンで何でも検索できる時代。

指先ひとつで、いくらでも情報が得られる、
とても便利な世の中になりました。

また、SNSではたくさんの人とつながることができて、
コミュニケーションも取ることができます。

いつも誰かとつながっている、そんな感覚すらあります。

■情報が多すぎる時代だからこそ…

ただ、便利ではあるけれども、それだけに
「考えるべき点」もあるのではと思います。

ひとつは「情報が多すぎること」です。

検索をかければ、いくらでも情報が目の前に現れます。

信憑性の高い有益な情報もありますが、
そうでないものももちろんあります。

また、いい情報だけれど「今の自分には必要ない」
ということもあるわけです。

そこで大切なのは、

「本当に自分に必要な情報を選び取るスキル」

ではないかと思います。

すべての情報を取り込んでいては、
もちろんパンクしてしまいます。

情報を取り込みすぎると、結局頭の中が
カオスになって、モヤモヤして終わる。

何も考えずに家中の調味料を全部入れたら、
料理も美味しくなくなりますよね。

だからこそ、情報を比較して検討して、
必要なもの、エッセンスを抜き取ること。

そこから自分なりの「オリジナリティ」に
仕立て上げていこうとすること。

そのためには、判断力はもちろん、
柔軟さも必要になってくるでしょう。

「頭はやわらかいけれど判断基準はしっかりしている」

そんな人が、上手に情報を活用できるのでは
と思ったりします。

■情報が多いと個性を見失う？

あまりに情報が多すぎると怖いのが、
「個性」を見失うこと、ではないでしょうか。

情報を選び切れていない状態というのは、
いわば「判断基準がぼやけている」ということ。

自分という存在が、ゆらゆら揺れている、
思考が流されている、そんな感じでしょうか。

これは言ってみれば、個性が揺らいでいる、
ということでもあるでしょう。

たとえば、Facebookを開くといろんな人が
いろんな情報を掲載しています。

身近な人だけに、情報に「近さ」も感じます。

ただ私も気を付けていますが、その世界に
浸りすぎていると、自分が「ゆらゆら」してきます。

「今必要な情報」も「今いらない情報」も
一気に流れ込んでくるからです。

■目の前に料理が100品もあったら…

たとえるならば、和食・洋食・中華のお料理が目の前に
一気に100品ドンと並べられたような感じでしょうか。

どれも美味しそうだけれど、全部は食べきれません。

しかも、さっきまでは完全に和食モードだったのに、
パスタも良さそう、エビチリもいいよね、と…

判断基準もどんどんぶれていきます（笑）

結局、ちょっとずつ食べてみてみたものの、
最後は何を食べたのかよく分からずに終わる…

空腹は満たされたかもしれませんが、
精神的にはあまりよろしくない状態でしょう（笑）

■「これでいく！」という自分があるか

情報の取捨選択でも同じことが言えると思います。
全部取り込むのではなく、必要なものだけを選ぶ。

お料理が100品並んでいたとしても、

「今日はオムライス一本でいきます！」

とぶれない自分でいること。

考えてみると、日々の生活も選択の連続です。

朝起きてから夜眠るまで、すべてのことを
自分が決めて選択して生きています。

それが自分の「個性」となっているわけで、
その判断基準が揺らぐというのは、

「自分を見失っている」という可能性がある、
そんな気もするのです。

■情報の断捨離が必要な時代

だからこそ、意識的に「情報を遮断する」という
ことも大切になってくると思います。

私が個人的にやっていることは、

○テレビを観ない
○スマホでFacebookをしない

この二つだけでも、とてもスッキリしますし、
何より貴重な時間を獲得することができています。

本を読んだり、ピアノに向かう時間が
いかに人生で大切かが身に染みて感じられます。

著名なピアニストの方がおっしゃっていました。

「音楽は自分で奏でることでしか見つけられない」

情報はもちろん大切です。自分の成長に必要不可欠。

けれども、何かを伝えるピアノ指導者こそ、
「オフライン」で考える時間を持つ。

ぶれない「自分軸」を保つために、そして、
自分を見失わないために大切なことではないか。

そんなことを思ったりします。

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