幼児のレッスンで悩む先生は必読でしょう。
★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.406(2016年5月18日配信)より
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いつもお読みいただき、
本当にありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
「知っておきたい 幼児の特性 ピアノ・レッスン『なぜ、わからないの?』と悩む前に」
という書籍です。
先日このメルマガでご紹介した書籍に続く、
ピアノ指導者の中嶋恵美子先生による新刊です。
ピアノのレッスンといえば、やはり小さい子を
教える先生も多いことでしょう。
幼児は可能性の宝庫。
ただ、それを見つけ伸ばせるかどうかは、
指導者の腕にかかっているといえます。
今回は、その幼児のピアノレッスンに
特化した書籍のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「幼児の特性を知ると『なぜ?』と思うのはナンセンスだと
いうことがわかります。なぜなら、それが幼児というものだ
からです。『幼児ってこういうものなのね!』と思えるよう
になると、これらの悩みは一気に解消します。そして、『あ
れもいいかも!これもいいかも!』と手当たり次第に試すの
ではなく、その時々に応じた、より効果的なアプローチが生
み出せるようになるのです」
とあります。
巻末によると本書は「月刊ムジカノーヴァ」の
2014年10月号~2016年1月号の連載記事を元に、
大幅に加筆修正したもの、ということです。
この書籍のサブタイトルは、
「ピアノ・レッスン『なぜ、わからないの?』と悩む前に 」。
幼児の「できた!うれしい!」を引き出すための
さまざまなヒントが掲載されています。
本書の構成は以下の通りです。
【第1章】幼児の特性を知る
【第2章】幼児の特性に合わせた読譜指導
【第3章】情報量が多いと幼児は混乱する
【第4章】どこに焦点を定めるのか
もっともボリュームがあるのが【第4章】。
弾けない原因を「細分化」して多角的に見つめ、
実際にどのようにアプローチすればいいのか。
こうした点を「23のステップ」で詳しく解説しています。
各章の間には、発達心理学者の小野寺敦子先生による、
「ピアノを教えるのに役立つ心理学」
というコラムが5つ掲載されています。
専門家によるこうしたコラムは、ピアノ指導に
多くのヒントを与えてくれそうです。
また、図解やイラストも豊富に掲載されていて、
読みやすく理解しやすい構成になっています。
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◆(2)焦点を定めたアプローチによる幼児のピアノレッスン法
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本書で強く主張されていることは、
「焦点を定めたアプローチによるレッスン」
といえるでしょう。
幼児がひとつのことに集中し、それが出来た
「喜びの連鎖」でもって、レッスンを進めていく…
一つひとつの階段を一緒に着実に登っていく、
そんなイメージでしょうか。
そこに必要なのが本書にある「細分化」。
ひとりとして同じでない幼児に対して、
どこの焦点を定めてレッスンしていくか。
弾けない原因を掘り下げて分析していく。
そのヒントが本書には詰め込まれています。
本書を読んでみて勉強になった部分を
いくつか挙げてみると、
●幼児にとって時間と空間の対応が容易ではない
●幼児は目立つ特徴にだけ注目する
●拍子打ちをしながら「歌詞」で歌うことが有効
●指の第一関節を安定させる5つのステップ
●手の形の指導に「3つの黒鍵」が有効
●スケールの導入にタック・シールが活用できる
行き当たりばったりなレッスンではなく、
いつも幼児や自分のレッスンを「分析」すること。
そのためにも本書にある「多角的な視点」は
必要不可欠でしょう。
私もピアノを教える者として、
「子どもの課題は指導者の学びである」
「常に彼らから学びをいただいている」
という謙虚な姿勢が、多くの問題をクリアにする
「鍵」なのではと思ったりします。
幼児のレッスンに悩む先生にとっては、
多くの学びが得られる一冊となるでしょう。
ご興味のある先生はお手に取ってみてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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7月5日に、ヤマハ広島店さまにてセミナーをさせて頂きます。
気付けば出版から6年になる書籍、
「成功するピアノ教室(赤本)」のセミナーです。
おかげさまで先日、第8刷が決まったという
お知らせをいただいたところです。
広島には初めて足を踏み入れるので、
私も今からとても楽しみですね。
詳細はこちらのヤマハ広島店様のサイトにて
ご覧いただけたら幸いです↓
広島の先生、お会いできますこと、
とても楽しみにしております。
それでは今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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