私たちは日々、いろんなものやサービスを買っています。
そこでは、もちろんお金を払うのですが、
人は期待以上の「何か」を得たとき、
嬉しくなったり感動したりしますよね。
そして「このお店(会社)っていいな」と感じて、
お店のリピーターになったりする。
たとえば、宿泊予定のホテルに着いたら、
「ちょっと広めのお部屋に変えておきました」
とさりげなくサービスをしてくれたり、
カフェでコーヒー豆を買ったら、
「この豆も良ければ試してみてください」
と、他の豆もちょっとサービスしてくれたり。
ピアノを調律してもらったら、
「除湿剤も新しいのを置いておきました」
とサービスで入れてくれたり。
期待していなかっただけに嬉しさも大きい、
そんなサービスをしてくれるお店や会社に、
人は惹かれるのかもしれません。
■買っていただいた「後」を大切にするお店
アフターサービス、という言葉があります。
買ったものが壊れたり、困ったことがあれば、
修理とか交換などで対応する。
電話のサポートなどもそうですね。
たいてい「何かあった時」に対応する、
というのがアフターサービスかと思います。
そういうのも含めて、購入代金として
消費者はお金を払うわけです。
ですので、当然のサービス、あって当たり前、
とお金を払った人は思っていることが多い。
でも、本当に人が心動かされるときというのは、
「何もない時のサービス」
だったりもします。
「先日ご購入いただいた○○、いかがですか?」
と電話でその後の様子をさりげなく聞いたり、
「この度は○○のサービスをご利用いただき、
本当にありがとうございました」
という手書きのハガキが届いたり。
そこに、営業とかまた買ってもらおうという
気持ちが入ってなければいないほど(笑)
純粋に寄せてくれた「気持ち」に、
私たちは心を動かされるのでしょう。
何かあったから対応する、というのは
言ってみれば当たり前です。
でも「何もないときのさりげない気遣い」は
「嬉しさ」という気持ちで残る。
■ピアノのレッスンでも…
これは、私たちの仕事でも変わりないですよね。
受験でレッスンをお休みしている子に、
がんばってねの手紙を贈ったり、
レッスンを休んだ生徒がいれば、
体の具合をちょっと電話で尋ねてみたり。
レッスンが終わって家に帰る生徒の背中に、
「気を付けてね」の声をかけたり、
「今日も来てくれてありがとうね」と
一緒に音楽ができた喜びを伝えたり。
そんな心から湧き出たものって、
人に伝わりやすいような気もします。
そういう部分をあたりまえのように
大切にしている先生に、
子どもたちは何かを思い、何かを感じ、
その気持ちがピアノの「音」になって出てきたとき、
無上の喜びと幸せと、感謝の気持ちを抱くのが、
私たちピアノ指導者なのかもしれません。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★全国4,479名のピアノの先生が購読する無料メルマガ
「成功するピアノ教室」ご登録はこちら
↑毎週土曜日の朝に配信中。配信解除もいつでもすぐにできます
★次回2月号は石井なをみ先生の対談の【後編】!
自宅に著名な先生のレッスン法がCDで届く!「ピアノ講師ラボ」
★藤拓弘によるWeb連載がスタート!第16話まで公開中です
「人生で大切なことはすべてピアノ教室で学んだ」
★9名の著名なピアノ指導者の対談が聴ける特別なCDをプレゼント↓
「ピアノ講師ラボ スペシャルダイジェスト版CDプレゼント」
★「ピアノ講師ラボ」から生まれた書籍。おかげさまで「5刷」になりました!
★「現場の先生直伝 生徒が夢中になる!ピアノレッスン アイデアBOOK」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━