今月に実施した、サイトの全面リニューアル。
シンプルで機能的なデザインを求めて、
3~4か月かけて企画・立案し、今回のリニューアルに至りました。
今回のリニューアルを依頼したのが、
「フェルモンド」代表の齋藤寛氏。
齋藤氏との出会いは「一枚の手紙」から始まりました。
ご著書「音の心理学(ヤマハ)」を献本頂いた際に、
同封されていた、一枚のご挨拶状。
薄い緑を基調とした、洗練されたデザイン。
一瞬でセンスの良さを感じました。
多くの人が手を抜きがちな(抜いても差し支えない)部分。
だからこそ手を抜かない、そのマインドに惹かれました。
その後、お会いする機会を頂いたときは、ピアノや音楽、デザイン、
ビジネス談義に花を咲かせ、話が尽きることがありませんでした。
(そのカフェで流れていたのが、ショパンの「スケルツォ」と
シューマンの「謝肉祭」。齋藤氏はシューマンがお好きとか)
嬉しいことに「ピアノ講師ラボ」の対談にもご登場頂きました。
さてここからは、今回のリニューアルについて、
齋藤氏とのインタビュー形式でお伝えしてみたいと思います。
【目指したのは何度も訪れたくなるサイト】
藤(以下:T)齋藤先生、今回は本当にお世話になりました。
齋藤氏(以下:S)こちらこそありがとうございます。
T:今回のサイト構築で、留意したことは何ですか?
S:ラボの会員さんが何度もログインしたくなる「仕組み」作りです。
T:というと?
S:はい。今回のサイトでは、音声が聴けたり、過去教材のダウンロード、
まだ聴いていない回の音声を購入したりできるようにしました。
T:会員様で多かったのが「サイト上でダウンロードしたい」
というお声でした。この点を実現して頂きました。
S:今回、過去教材も購入するとすぐに聴けるようにしたので、
便利に使っていただけるのではと思います。
T:サイト構築で、一番苦労したことはどの点ですか?
S:そうですね、やはり、会員サイトの仕組みですね。
T:やはりそこですか……
S:はい。藤先生のこまかいこだわりを実現できるように、
いろいろとカスタマイズしました。
T:かなりいろいろと注文してしまいましたよね(笑)
S:いえいえ(笑)、やりがいがありました。
T:齋藤先生は何でもマルチにこなしていらっしゃいますが、
ウェブに関しては、いつから勉強されたのですか?
S:かれこれ15年くらい前です。
T:15年ですか!「1万時間の法則」を優に超えていますね。
S:日進月歩の世界なので、常に追わなくてはならない領域もあり、
そこが苦労する点ではありますね。
【今回、藤にサイトを依頼されて…】
T:今回、私からサイトを依頼されて、正直どんな気もちでしたか(笑)?
S:「やはり来たか!笑」という感じでした。
T:気づかれていましたか(笑)
S:そうですね(笑)デザインやWebサイトのユーザビリティなどは、
運営する側は意外と気づかないものです。
T:なるほど。
S:お客さんの立場に立つとすぐに「かっこわるいなあ、なんか使いづらいなぁ」
なんて思うのに、なかなかその視点に立てない。
T:確かにそうですよね。
S:藤先生は常にお客様目線を持っておられたので、
リニューアルするだろうなとは感じていました。
【デザインで大切にされていること】
T:素晴らしいデザインセンスをお持ちだと思うのですが、
デザインされるときに大切にされていることは?
S:本来持っている価値をわかりやすく提示することです。
T:というと……?
S:デザインは決して「飾る」ものではありません。
どんな些細なウソでも潜在的に感じるのが今の時代だと思います。
T:確かに、受け取る側の「センス」も磨かれていますよね。
S:はい。ただ、本来持っている価値を出せていないとすれば、
それはデザインの領域でサポートできるのだと思うんですよ。
T:深いお話ですね。
T:今回、弊社のロゴのデザインもお願いしました。
素敵に仕上げて頂いたのですが、どんなときに閃いたのですか?
S:お題を頂いて、四六時中短期集中で考えていました。
T:確かにかなり無茶な納期で依頼しましたね(笑)
S:いえいえ(笑)「Lila Musica」のイニシャルと、何か音楽性が分かるもの、
という視点で考えていたところ、フッと出てきました。
【デザインのセンスを磨くために】
T:素晴らしい感性をお持ちだと思っていますが、
普段どんなことを大切にしながら過ごしていらっしゃるのですか?
S:「かっこいいな、美しいな」と思ったら、なぜそうなのかを考えます。
T:ほう。
S:逆も然りですが、そこには法則性があり、それを密かに読み解いて
実現していくのがプロの仕事なんだと思います。
T:齋藤先生はコンサルタントであり、音楽家や演奏家でもあり、
また著述家でもあり、さらにデザイナーでもありますよね。
やはりデザインの領域は、特にお好きなんですよね?
S:そうですね、大好きです。
T:今後もウェブやデザインのお仕事をしていかれると思いますが、
どんなものを作っていきたいですか?
S:見た目のかっこよさだけでなく、そのサイトでどんな価値を与えられるかを
常に考え、そのお手伝いをデザインやシステムの領域でしていきたいです。
T:私が危惧しているのは、齋藤先生がこれ以上お忙しくなられることです(笑)
S:いえいえ、大丈夫です(笑)
【時間の価値を理解しているからこそ…】
T:いつも素晴らしいと思うのは、そのお仕事のスピードです。
齋藤先生がお仕事をする上で大切にされていることは何ですか?
S:とても簡単なことなんですが、たとえば、ある仕事をお願いして、
次の日に仕上げてくる人と、30分後に「できました」と連絡をくれる人。
どちらに価値をおきますか?
T:私なら後者ですね。
S:そうですよね。私の周りにいる人は「時間」をすごく大事にします。
時間を大事にする人にとって、それを分かってもらえないのは、
想像を絶するストレスなんです。
T:確かに、メールの返信が早いだけで「この人仕事ができるな」
と思ってしまいますよね。
S:ですよね。なので、出来る限り時間を縮める努力はしているつもりです。
【最後に、今後の抱負を】
T:最後に、今後の抱負やビジョンをお聞かせください。
S:そうですね……。誰もが(会社も)人にはない価値を
持っていると思っています。そのお手伝いをあらゆる形で
していきたいと思っています。
T:齋藤先生、この度は素敵なサイトをありがとうございました!
S:こちらこそ、ありがとうございました。
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