小さい頃を振り返ると、きっと誰にでも、

「憧れだった人」
「憧れだった大人」

がいたのではと思います。

私の場合は、3歳から野球ばかりやっていたこともあり、
当時は、原辰徳選手に憧れていました。

小学校には、毎日巨人帽をかぶって登校、
憧れの原選手の下敷きで勉強していました。

野球選手になるのが夢で、本気で巨人軍に
入団しようと思っていたくらいでした。

小学校3年生の時の担任の先生にも憧れていました。

男の先生で、明るくて歌や野球がうまくて、
授業もお話も楽しい、人気の先生でした。

先生という職業もいいなと思ったのは、
その先生の影響があったからかもしれません。

誰かに憧れることは、その人のお仕事に憧れる
ということでもあると思います。

自分や家族を助けてくれたお医者さんに憧れ、
医者を目指したという話もよく聞きますね。

■「憧れの人=輝いている人」

人から憧れの対象になるのは、どんな人か?

純粋に「輝いている人」でしょう。

仕事をしている人であれば、その仕事を
本当に心から楽しんでいる人。

苦しいことや大変なことも含めて、
生きがいや、やりがいを感じている人。

その仕事の先にいつも「何か」を見ている人。

自分のためにがんばるのと同じくらい、
誰かに貢献することを喜びとする人。

そんな「オーラ」のようなものを感じて、

「なんかあの人いいな」
「あんな人と同じことをしてみたい」

と思うものなのでしょう。

また私の娘のことで恐縮なのですが…
彼女が今よりもっと小さかった頃、

「大きくなったら何になりたい?」

と聞くと「たこ焼き屋さん」と言っていました(笑)

近くの「たこ焼き屋さんのお兄さん」の影響でしょう。

子どもにも優しい関西弁の気さくなお兄さん。

お客さんを笑顔にするのが仕事、
そんな雰囲気が伝わってくる素敵な人です。

娘は、たこ焼きを焼くお兄さんを見上げながら、
会話するのがいつも楽しそうでした。

心のなかでは、その「お兄さんへの憧れ」が、
もしかしてあったのかもしれません。

■「仕事のやりがい=素敵な大人」

ここでふと思うのです。

子どもから憧れられる存在であることは、

「生き方として正しい」

ということの証なのではと。

このメルマガをお読みの先生の中には、

「小さいころにピアノの先生に憧れて」

ピアノの先生になったという方も
いらっしゃるかもしれません。

先生が大好き、こんな人になりたい、
こんなピアノの先生になりたい。

その小さな目には、ピアノの先生が
「素敵な大人」に映っていたはずです。

■ピアノの先生の仕事とは…?

ピアノ指導者の仕事は、ピアノを教えることです。
でもそれ以上に、

「ピアノの先生って素晴らしい仕事だよ」

と伝えていくのも大切ではないか、
と思ったりするのです。

でもそれは「言葉」ではなく「生き方」を通して。

もちろん大変な仕事ではあるけれども、
とても楽しくてやりがいがあって、

自分をいつも高め続けられる、
子どもたちと一緒にどこまでも成長できる。

音楽を通して、人生で大切なことを教えられる。

そういう素晴らしい職業だよということを、
「自分の後ろ姿(生き方)」で伝えていく。

先ほど「子どもから憧れられる存在であることは、
生き方として正しいことの証」なのでは、

とお伝えしたのはそういうことです。そして、

「わたしね、先生みたいなピアノの先生になりたい」

この言葉が世界で最高の贈り物であることには、
そんな理由があるのかもしれません。

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。

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