いつもこのブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。

今日も以前のメールマガジンで反響があったものを、
こちらのブログでもシェアしてみます。

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最近は「言葉の大切さ」について取り上げていました。

レッスンとは音と言葉で伝える仕事。

音を磨く(あるいは聴く力を磨く)ことは
もちろんなのですが、それと同時に、

「言葉を磨くこと」

も指導者として大切なのでは、
といつも思ったりしています。

■対談にご登場の渡部一恵先生

弊社でご提供している会員制サービス「ピアノ講師ラボ」

来月8月号の対談でご登場は、これまで4000人以上の
生徒を指導されてきた、渡部一恵先生です。

「新版・みんなのオルガン・ピアノの本」の
制作協力もされています。

渡部先生のお話をお伺いして思ったのが、
やはり「言葉」の大切さでした。

■生徒のやる気スイッチを押す言葉

ピアノの先生であれば、生徒がやる気を出して、
がんばってくれたら嬉しいですよね。

ただ、なかなかやる気にならない、
そんな生徒もいるわけです。

渡部先生は、生徒の「やる気スイッチ」を押すために
「質問」が大切だとおっしゃいます。

たとえば、

「宿題やってきた?」

と単純に聞くだけでは、「うん、やってきた」みたいな、
YESかNOの答えだけで終わってしまう。そこで、

「どんなふうに宿題をやってきたの?」

と聞くことで、生徒はその回答を導くために、
頭をめぐらせて考える。

きっと生徒は言葉を探し始めるでしょう。

ただ、渡部先生はこれではまだ足りない、
とおっしゃいます。

生徒のやる気を引き出すためには、

「すごく上手になってるね!○○ちゃん、
いったいどんなふうに練習したの!?」

といったように、生徒を認めること、
客観的に褒めること、感動を伝えること、

これらが含まれた「質問」をする。

きっと生徒の心のなかでは、くすぐったいような、
嬉しいような感情が湧いていることでしょう。

そして自信ありげに、練習した方法を
答えてくれるでしょう。

言葉にすることによって、生徒はまた
やる気を出して、頑張るでしょう。

■同じ質問の仕方でも印象は大きく変わる

渡部先生はおっしゃいます。

「レッスンで大切なのは、どんなに小さくてもいい、
できたことを見つけてあげて、良質な質問をすること」

レッスンでは、どうしても生徒の良くないところ、
弾けていないところにフォーカスしがちです。

「どうしてここ間違うの?」
「どうしてできなかったの?」

こういう質問は、生徒を追い込むだけです。

(もちろん、こうした質問をする必要がある
シチュエーションもあるとは思います)

「出来ない自分」にフォーカスしてしまい、
次も同じことをしてしまう可能性も高まる。

そうではなく、少しでもできたところ、
いいところを見つけてあげて、驚きとともに、

「ここどうやってできたの!?」
「なんでできるの!?(すごい!)」

という質問をしてあげる。

すると、子どもたちは自信満々に言うでしょう。

こんな練習をしてみた、こんな気持ちで弾いた、
この指をこうしたら、腕をこんなふうにしたら…

つまり「積極的な言葉」が返ってくるわけです

渡部先生はそこで終わらず、すかさず生徒に、

「もう一回弾いてごらん、いいね!もう一回…
すごく変わってきたね、もう一回弾いたらどうかな…」

すると、生徒は「自分の演奏を変える」ことに
意識を向け始める。より高度な取り組みが始まる。

つまり、問いかけ一つでこれだけ変わるということ。

もちろん、先生の言葉の発し方やタイミング、
感情の込め方、表情…いろいろ工夫はありますが、

生徒のやる気を引き出すためには、
こちらの働きかけが重要だということ。

ただ褒めて終わるのではなく、

「できたことを見つけて、良質な質問をすること」

これはピアノのレッスンに限らず、
人を育てるための重要なヒントなのでは、

と思ったりしました。

<弊社メルマガ「成功するピアノ教室」vol.470より>

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貴重なお時間に、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。

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