いつもこのブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。
今日は、今年の夏休みの家族旅行での出来事についてです。
滞在したあるホテルでの「ちょっとした出来事」に、
仕事の意味を再確認しました。
それは、ホテルをチェックアウトして、
駐車場から出るときのことでした。
■到着時に気づいたこと
そのお話の前に…
ホテルに到着したときに、
ひとつ、気付いたことがありました。
スタッフの人が本当に楽しそうに
お仕事をしていることです。
作られた笑顔はすぐにわかりますが、
自然に出た笑顔は、もっとわかります。
お客様との関わりを楽しんでいる、
同じ空間を共有していることを喜んでいる、
そんな雰囲気が伝わってきます。
しかも、どのスタッフの人も同じです。
きっと、ホテルに関わる全ての人に
「共有する何か」があるのでしょう。
おそらくその会社の理念だと思いますが、
その「何か」は、わかりません。
ただ、それがすべての従業員に浸透していることに、
少なからず驚きがあったことは間違いありません。
■ホテルを出るときのこと
さて、冒頭の「ちょっとした出来事」です。
ホテルでの滞在を終えて、チェックアウト。
正面入り口で、黒いチョッキのスタッフの
若い男の人が、車に荷物を積むのを手伝ってくれました。
車を出すと、そのスタッフの人が、
笑顔で両手を振ってくれています。
私も、バックミラー越しに見えました。
「バイバイしてくれると嬉しいね」
と小さな娘と息子が話しています。
相当嬉しかったのか、後部座席で、
ずっとバイバイを返しています。
駐車場を出たところで、思い出しました。
そういえば、このホテルでの滞在中、
家族で記念写真を一枚も撮っていないことを。
ふと見ると、駐車場の入り口に、
ホテルの看板がありました。
せっかくだからと、車を路肩に停めて、
その看板の前で撮ることにしました。
その時です。
先ほどの、笑顔でバイバイのスタッフの方が、
全力疾走でこちらに向かってくるのです。
広い駐車場を横切って、距離にすれば、
50メートルはあるでしょうか。
「よろしければ、私がお撮りします」
ちょっと息を切らせて、笑顔はそのままに、
駆け寄ってくれました。
手を振って見送る彼の頭の中では、
きっとこんな思考が生まれたのでしょう。
「看板の前で家族が車から降りた→記念写真だろう」
だからこそ、こういう行動に出た。
さすがだと思いました。
このホテルでは「お客様のために動く」という
マインドが浸透しているのでしょう。
だからこそ、行動に迷いがないわけです。
もちろんマニュアルにあるわけでもないでしょう。
自然に出てきた行動だからこそ、
私のように感動する人がいるわけです。
■心がなければ動かない
こうしたことは、人と関わる仕事であれば、
誰もが大切にすべきことのように思います。
「こうしなければならない」
といった「ねばならない思考」では、
押しつけになってしまいます。
もちろん、相手も決して喜ばない。
そこに「心」がないからです。
「何かその人のためにできることはないか?」
そうした自然に湧き出てくる心と行為に、
人は何かを感じ、心動かされる。
またここに来たいな、またこの人に会いたいな、
そんなふうに思うわけです。
ピアノ教室も例外ではないと思います。
生徒との絆で、レッスンそして教室が
成り立っているわけですから。
自分も相手も幸せになれるような、
そんな教室運営者でありたい。
記念写真を撮り終えて、車が見えなくなるまで
また笑顔で手を振り続けるスタッフの方を見て、
そんなことを感じました。
・・・ ・・・ ・・・
貴重なお時間に、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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